証言記録 市民たちの戦争
ぼくたちは兵器を作った~大阪砲兵工廠(しょう)~

証言記録 市民たちの戦争

平和

東京・その他

  • 対象校種:小学校高学年・中学校・高校
  • 対象教科:社会・総合
  • 放送日:2009年12月13日
  • 放送時間:25分

内容紹介

大阪城公園には終戦まで、アジア最大と言われた軍需工場・大阪砲兵工廠があり、大砲など大型兵器を製造していた。働いていた6万人の中には、10代の工員や学徒動員の若者たちが1万人以上おり、女学生までが風船爆弾の製造に携わっていた。終戦の前日、工廠は大規模な空襲を受け、400人近くの命が失われた。事前に米軍が予告のビラをまいていたという。若者たちを襲った悲劇の記録。
コラム(嵯峨静人)
アジア最大の兵器製造工場と言われた大阪砲兵工廠では、6万人の人々が常時働き、10代の学徒動員の工員が1万人いました。戦局が悪化する中、砲兵工廠の上空にビラがまかれ、8月14日に空襲すると予告されました。しかしそれは厳重な命令で回収され、工員たちには秘密にされました。そして終戦前日の8月14日に空襲は現実のものとなり、382人の命が失われました。学徒動員で働いていた人の生々しい証言が当時の状況を浮かび上がらせます。アメリカ本土に向けて風船爆弾を製造していた話など興味深いものです。小中高の太平洋戦争時の学徒動員の学習や、道徳の「命の尊さ」を考える題材としての活用が考えられます。