ＢＳ１スペシャル
平和の使節を“世界の記憶”に～朝鮮通信使　登録への道～

江戸時代に朝鮮から日本を訪れた朝鮮通信使の資料群が２０１７年、ユネスコの「世界の記憶」に選定された。日韓が民間レベルで１２回もの会合を重ねての共同提案だったが、歴史認識の違いから激しい議論となり、企画自体が挫折する危機もあった。それを乗り越え、「２世紀にわたる平和構築と文化交流」をアピールしてゆく過程を会議の録音からたどり、国際的な相互理解について考える。
コラム（前多香織）
江戸時代、朝鮮王朝から外交使節団・朝鮮通信使が日本を訪れ、各地で日本人と平和・友好のために交流しました。その記録が、日本と韓国に遺っています。本番組は、両国の学者を中心とした民間団体が共同し、この文化記録をユネスコの「世界の記憶」に申請して選定されるまでの経緯を詳しく描きます。双方が歴史認識について白熱した議論をする場面が多くあり、意見の違いと、にもかかわらず互いを尊重し合い、相違を乗り越えて合意に至る経緯を知ることができます。異文化を学んだり、異文化理解を学んだりする際の資料として、この番組の活用をお薦めします。