ＮＨＫスペシャル
東京大空襲　５８３枚の未公開写真

1945年3月10日の「東京大空襲」は、10万人余りの市民の命を奪った。それから67年を経て新たに、空襲直後の市民の姿を捉えた580枚余りの写真が発見された。撮影したのは、陸軍参謀本部の指示を受けた従軍カメラマンたちだ。カメラは、爆撃直後に逃げ惑う市民や、火の海と化した街並みなどを記録していた。空襲下を生き抜いた市民の貴重な記録から、東京大空襲の真実に迫る。
コラム（甲斐崇）
太平洋戦争における日本の被害などの実相を知る上で『東京大空襲　583枚の未公開写真 』は貴重な番組です。1945年3月10日に起こった東京大空襲。実はその前後半年間に100回以上もの空襲を受けていたことは、ほとんど語られることがありませんでした。番組では、軍の統制の中で撮影された空襲被害の記録写真から、アメリカ軍による無差別爆撃の実態や被害の様子を知ることができます。沖縄戦も含め、戦争とは何かを考える貴重な資料となるでしょう。