NHKは何を伝えてきたか NHK特集

NHK特集 発刊にあたって

『NHK特集』が始まった1976(昭和51)年という年は、ロッキード事件が表面化し、毛沢東が亡くなり文革が終わった年でした。前年にはサイゴンが陥落、アメリカはベトナムから撤退しました。日本でも海外でも古い秩序にヒビが入り、新しい波が大きなうねりとなりつつありました。その年から昭和が終わるまでの13年間に、『NHK特集』は、1378本を放送しました。激動する時代を真正面から見据え、格闘し、視聴者の関心に応えました。「シルクロード」「明治の群像」「21世紀は警告する」「日本の条件」などの大型シリーズ。「永平寺」「ある総合商社の挫折」「核戦争後の地球」「旅立とういまこずえさん20歳の青春」「江夏の21球」など多彩なテーマに貪欲に挑んでいった単発N特群。NHK番組の根幹を支え、ドキュメンタリーだけでなく、ドラマや芸能の分野にも大きな影響を与え続けました。NHKの総合力が『NHK特集』の質と量を確かなものとしてきたと言えますが、同時に番組1本1本にはそこに携わった者たちの個性が強烈に表現されています。『NHK特集』の基本精神は「サムシング・ニュー」です。それは、番組制作者の様々な分野への強い関心と好奇心そして、地道で粘り強い取材の積み重ねによって生み出されたものであります。公開される番組に限りはありますが、この冊子が『NHK特集』に関心を寄せて下さる皆様方の手助けになることを願っています。


日本放送協会
スペシャル番組センター長
山崎健治

写真:李学亮

このサイトについて 編集について 参考文献について NHK特集 発刊にあたって 番組公開ライブラリーについて