放送日:12月13日(日)午後1:50〜3:00(70分)
時代を挑発し続ける男〜寺山修司 生誕80年〜

  • 時代を挑発し続ける男〜寺山修司 生誕80年〜
  • 時代を挑発し続ける男〜寺山修司 生誕80年〜
  • 時代を挑発し続ける男〜寺山修司 生誕80年〜
  • 時代を挑発し続ける男〜寺山修司 生誕80年〜

ことし12月、60〜70年代の若者を挑発し続けた表現者、寺山修司(1935年12月10日 - 1983年5月4日)の生誕80年を迎える。俳人、詩人、演出家、映画監督、作家、俳優と時代の寵児として縦横無尽に活躍した寺山の実験的な作品は、今も輝きを放つ。12月に向けて、代表的な舞台演劇や展示会、イベントが各地で目白押し。会場に目立つのは、いま寺山に魅了された多くの若者。今もカリスマ的な人気は健在だ。

若者の心をとらえているのは寺山の世界観だという。実験的かつ前衛的な映像表現。「書を捨てよ 町へ出よう」「家出のすすめ」など著作で描かれた自由への渇望をうたった詩や短歌。既存の価値観を転覆させ、閉塞する時代を突き破ろうとした寺山作品には、人生を切り開こうとする若者にとって指針となる言葉があふれている。

「人間に与えられた能力の中で、一番すばらしいのは想像力だけである」
「たかが言葉で作った世界を、なぜ言葉でこわすことができないのか」

番組では、これまで数々制作された特集番組から多岐にわたる寺山修司の活動をまとめた上で、寺山修司の作品でNHKアーカイブスに保存されている最も古いテレビドラマを紹介、その初期作品にこめられたメッセージなどからいまも色あせないその功績に光をあてる。

ゲスト
三上博史さん(俳優)東京都出身。1979年にフランスで公開された映画『草迷宮』(故寺山修司監督)で主演デビュー。映画『私をスキーに連れてって』(1987年・馬場康夫監督)で脚光を浴び、以降は、数々の話題作に出演し、圧倒的な存在感と演技力を誇示しながら映画・ドラマ・舞台のほか、音楽でも幅広く活躍中。

テレビドラマ「一匹」(1963年国際エミー賞参加)
(初回放送:1963年5月26日放送 総合 50分)

  • テレビドラマ「一匹」
  • テレビドラマ「一匹」

寺山修司の脚本作品としては、現存が確認されている中で最も古いテレビドラマ。和田勉が演出を担当している。内容は、自分の飼っていた牛の太郎が東京に送られたと知った主人公の少年が、家出をして上京し、食肉となった太郎を見つけるまでの物語。「少年は、太郎がみんなのものになったことをしった」というメッセージで終わるこのドラマは、自分の一部であった大切なものを社会に還元しなければならないということを悟る少年の成長ストーリーとも、青森から上京した寺山自身の経歴をフィクション化した要素も伺えるなど、様々な切り口で分析できる寺山の原点といえる貴重な作品。

▲このページの上へ