放送日:9月20日(日)午後1:50〜3:00(70分)
シリーズ日本の食② 食卓の魚を守れ

  • シリーズ日本の食② 食卓の魚を守れ
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  • シリーズ日本の食② 食卓の魚を守れ
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NHKアーカイブスの「シリーズ日本の食」。第2回目は漁業にスポットをあてる。テーマは「食卓の魚を守れ」。

かつて世界一の漁業大国として名を馳せた日本の漁業は今、崖っぷちに立たされている。魚価の低迷や国際競争の激化に加え、最大の問題とされるのが乱獲による「漁業資源の枯渇」だ。

昨年、日本近海の太平洋クロマグロとニホンウナギが相次いで絶滅危惧種に指定されるという衝撃的ニュースが耳目を集めた。マグロとウナギだけではない、イワシ、サバ、アジにタラ、漁業資源の減少は魚種全般に渡っている。国内の漁獲量は1980年代の1,150万トンをピークに減少の一途をたどり、現在は戦後直後の水準の400万トン以下に逆戻りしている。さらに、2010年の調査によると漁業者の88%が「資源の減少を感じている」という。魚が獲れないのだ。

こうした事態のため、漁業の経営不振が続き、漁業従事者は30年前の4割、その3割は65才以上の高齢者。このまま後継者不足が続くと、日本の漁業が立ちゆかなくなる危機的状況にあるのだ。

食卓の魚を守る持続可能な漁業とはどんなものなのか?400年前に発明された持続可能な日本独自の漁法、「定置網」にスポットを当てた番組をヒントに、漁師たちの現状も見ていきながら、魚と日本人、そして漁業の未来について考える。

ゲスト
勝川俊雄さん(東京海洋大学准教授)1972年東京都生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号取得。専門は水産資源管理と資源解析。研究のかたわら、年々減少している魚に対する資源管理の政策提言を行っている。また日本の漁業制度改革の研究のために、世界各地の漁場をめぐっている。著書に「漁業という日本の問題」など。 さかなクン(農林水産省「お魚大使」)東京都出身、魚の豊富な知識や経験に裏付けされた話、キャラクターが幼児からお茶の間まで大人気の魚類学者。子どもの頃から魚に興味を持ち、魚図鑑を愛読書としていた。テレビやラジオなどの他、魚のイラストレーターとしても活躍する。

ハイビジョンふるさと発「男たちのトロール漁 ~愛媛 八幡浜・最後の船団~」
(初回放送:2007年7月19日放送 ハイビジョン/短縮)

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西日本有数の水揚げ高を誇る漁業の町、愛媛県八幡浜市。この漁港の主戦力である「沖合底びき網漁(通称・トロール漁)」が、存続の危機にひんしている。最盛期27船団(54隻)あった船は、魚が獲れず減り続け、わずか1船団(2隻)になった。しかも、船員たちは不眠不休の労働、後継者問題、安い魚価、そして資源の枯渇と、様々な問題に直面している。トロール漁の存続のために奮闘する漁師たちの姿を通して、魚の獲り過ぎが招いた日本の漁業問題を提示する。

NHKスペシャル「海のけもの道を探せ」
(初回放送:2002年3月10日放送 総合/短縮)

  • ハイビジョンふるさと発「男たちのトロール漁 ~愛媛 八幡浜・最後の船団~」
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日本の沿岸で江戸時代から行われてきた定置網による漁法は、「海のけもの道」ともいうべき、魚の通る道を知り尽くした地元の漁業者たちの知恵がいかされた、日本独特の漁法だ。網を固定し、入ってきたものだけを漁獲する受動的な漁法は、自然のサイクルを妨げない漁法として今注目を集めている。富山湾のブリ漁や北海道のサケ漁など、各地の定置網を紹介するとともに、海の男たちと受け継がれてきた先人の知恵をつぶさに紹介し、持続可能な日本の漁業の未来へのヒントを探る。

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