<テーマ>シリーズ1964 第3回 若者が文化を生んだ時代〜「平凡パンチ」「ガロ」創刊〜

シリーズ1964 第3回 若者が文化を生んだ時代〜「平凡パンチ」「ガロ」創刊〜総合 10月11日(土)午後4:50〜6:00(70分)

  • シリーズ1964 第3回 若者が文化を生んだ時代〜「平凡パンチ」「ガロ」創刊〜
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ことし10月は、「東京オリンピック」の開催から50年という節目の時。
五輪が行われた「1964年」は、東海道新幹線の開業もあり、日本が戦後復興を成し遂げ、もっとも輝いていた年であった。しかし、その一方で、終戦から19年たったとはいえ、いまだ戦争の影が色濃く残り、都市と地方の格差など戦後復興のひずみが表面化した時代でもあった。
この戦後の転換点ともいえる年に、人々は何を目指し、何を考え、どう生きていたのか。

第3回は、「若者文化の誕生」。この年、『平凡パンチ』」と漫画雑誌『ガロ』が創刊され、若者たちの圧倒的な支持を受けた。貧しさから抜け出しつつあった60年代、若者たちは学生服を脱ぎすて『平凡パンチ』の表紙に描かれた洒落たファッションを真似て街に繰り出した。一方、オリンピック景気に乗り切れない青年たちの心を捉えたのが『ガロ』だった。そこに掲載された『カムイ伝』は、農民たちの階級闘争を骨太のタッチで描き、「マンガは子どもが読むモノ」という概念を覆した。二つの雑誌は、既存の価値観や秩序を打ち壊すアングラやヒッピー、全共闘運動などとも連動し、カウンター・カルチャーの大きなうねりを生み出した。これらのムーブメントは70年代、“一億総中流”の時代になると急速に求心力を失うが、時代に抗う若者たちの精神はいま、アニメやゲーム、アイドルなどのサブカルチャーに引き継がれ、“クールジャパン”として世界から注目されている。番組では、その源泉となった「平凡パンチ」と「ガロ」のスピリッツを読み解き、日本文化の現在と未来を展望する。

ゲスト
佐藤忠男さん(評論家)1930年新潟市生まれ。「ガロ」創刊号に白戸三平論を寄稿。「平凡パンチ」にも創刊当初から映画評論を寄稿している。
宇野常寛さん(評論家)1978年生。評論家/批評誌〈PLANETS〉編集長。京都精華大学非常勤講師も務める。
キャスター
桜井洋子アナウンサー

ETV特集 マンガが時代を映してきた 〜60年代から90年代へ〜
第1回 カウンター・カルチャーの旗手たち 〜「カムイ伝」の衝撃〜(1996年4月22日放送 44分)

  • シリーズ1964 第3回 若者が文化を生んだ時代〜「平凡パンチ」「ガロ」創刊〜

60年代、若者たちは既存の文化に反発し“カウンター・カルチャー”という新しい表現様式を生み出した。漫画の世界でも、時代の気分を捉え様々な実験的表現が試みられていく。番組では、漫画雑誌「ガロ」を中心に漫画文化の変遷をたどる。 案内役 佐野史郎さん。

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