芝居と絵本 平和への願い〜米倉斉加年さんを偲(しの)ぶ〜
9月23日(火)午前10:05〜11:09(64分)
俳優として、演出家として、そして画家として活躍をした米倉斉加年さん。8月26日に80年の生涯に幕を閉じた。
舞台・テレビ・映画は独特な存在感が光り、演出家としてはその圧倒的なリーダーシップに誰もが魅了されたという。さらに、絵本の世界ではイタリアのボローニャ国際児童図書展で2年連続グラフィック大賞を受賞。多彩な活躍の根底には、戦時中に弟を亡くしたことによる平和への強い思いがあった。彼が遺したドラマや芝居、絵本などを見つめ、女優の樫山文枝さんとともに米倉さんの生涯を偲(しの)ぶ。
- ゲスト
- 樫山文枝さん(女優)劇団民藝の後輩にあたり、数々の作品で共演
- インタビュー出演
- 松重 豊さん(俳優)「ちりとてちん」で親子役で共演
- キャスター
- 桜井洋子アナウンサー
舞台中継「劇団民藝 おはなはん」(1994年9月26日放送 3時間)から抜粋
NHKで1966年4月から1年間放送した連続テレビ小説「おはなはん」を、米倉斉加年演出で舞台化された作品。樫山文枝演じる主人公おはなはんと、その夫を演じた米倉斉加年。戦争に突入し、夫を亡くすも、強く朗らかに生き抜いた女性おはなはんの生涯を描いている。
連続テレビ小説「ちりとてちん」(2007年10月4日放送 第4話)から抜粋
9歳の主人公 和田喜代美は、福井県小浜市の祖父母の家に引っ越し、無口な父(松重豊)と、楽観的な母(和久井映見)、祖父(米倉斉加年)、祖母(江波杏子)、伯父(京本政樹)、弟との生活が始まった。若狭箸塗りの祖父は、一度は家業を継がずに出て行った息子が、箸塗りを受け継ごうと戻ってきたのに、素直に迎えることができない。親子の意地がぶつかる中で、主人公喜代美が心を和ませる。
ドラマ10「サイレント・プア」
このほか、大河ドラマ「風と雲と虹と」(1976年)、最後の出演作となったドラマ10「サイレント・プア」(2014年)などの名場面をご紹介します。