平成25年度の放送
放送:平成25年 12月22日(日) 午後3:50〜5:00(70分)
年の瀬とともに、日本中に響き渡る歌がある。ベートーベンの「交響曲第九番」(通称「第九」)。ベートーベンが1824年に書きあげ初演した最後の交響曲で、彼の傑作のひとつに数えられている。中でも、合唱を伴って演奏される第4楽章「歓喜の歌」は、その親しみやすいメロディも相まって、世界中の人々、とりわけ日本人に愛され続けている。
今では年末に100回以上の演奏が行われる「第九」。その礎を築いた人々がいる。それが群馬交響楽団。市民による地方管弦楽団の草分け的存在で、戦後の荒廃した中、文化を通した復興を目指して1945年に「高崎市民オーケストラ」として創設。1963年に現在の名称になり、その活動歴は半世紀を超える。しかし、彼らのこれまでの活動は順風満帆ではなかった。結成当初の彼らは、メンバーや楽器も調達できず、資金難に陥る「貧乏楽団」。「このままでは潰れる・・・」最後の望みを「第九」の演奏会に託す。そして、昭和31年1月、様々な困難を乗り越えた楽団は奇跡のコンサートを開き、群馬の夜に「歓喜の歌」を響かせた。日本音楽界に今も語り継がれる、群馬交響楽団のドラマを通して、日本の年末の風物詩ともなった「第九」が何故これほどまで多くの人たちに心を揺さぶるのか、その秘密に迫る。

ゲスト:
錦織 健(オペラ歌手/53歳)
キャスター:桜井洋子アナウンサー



■プロジェクトX 挑戦者たち「第九への果てなき道 〜貧乏楽団の逆転劇〜」
(2003年10月14日放送 総合 42分30秒)
時は第二次世界大戦後。敗戦に心も体も打ちひしがれた日本。「日本の復興の幕開けを、音楽で飾る」その思いは日本初の市民オーケストラ結成へとなった。楽団結成時のリーダー、丸山勝廣は、極貧、脱落、数々の苦難を乗り越え、焼け跡にオーケストラの音色が響かせようと、もがき苦しむ。そして、悲願のベートーベン『第九交響曲“歓喜の歌”』。その音色に彩られた、日本音楽界に語り継がれる物語を伝える。

■にっぽん紀行「届け!復興の歌声 〜釜石・歓喜の“第九”」 (2011年12月22日放送 総合 25分) ※一部編集
東日本大震災の被害が大きかった岩手県釜石市。年末恒例の「第九」の演奏に、被災した中学生たちが挑む。30余年、歌い継がれてきた「かまいしの第九」。震災があったからこそ、市民は楽しみに待ち望んでいる。震災で母親を失った中学一年生、ミカちゃんは「母のためにも歌う」。自宅も田んぼも津波で押し流されたタケルくんは、「復校へ願いを込めて」。懸命に歌う中学生の姿を通じて、被災した人たちに元気を送り届けたい。

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