平成21年度の放送
放送:平成22年4月11日(日) 午後1時35分〜2時45分(70分)
新緑まぶしい田園に点在する茅葺き屋根。合掌造りで知られる岐阜県白川郷は、日本の原風景を今に伝えている。1995年には世界文化遺産にも登録された。建物や景観だけでなく、地域に根づく住民同士の相互扶助の営みが高い評価を受けたのである。
田植えや冠婚葬祭などの際に人手を出し合い暮らしてきた白川郷の人たち。その象徴といえるのが、茅葺き屋根の葺き替え作業である。地域の数百名が集まり、一気に屋根をふき替えていく。この仕組みは“結”と呼ばれ、“結”なしには、合掌造りの景観は存続しえなかった。
こうした互助制度は、かつて日本中の村落で見られたが、今ではそのほとんどが廃れてしまっている。白川郷も例外ではなく、住民同士の絆は薄れつつあるという。“結” の精神をなんとか失うまいとする白川郷での模索を見つめ、地域で支え合いながら暮らすことの意味を考える。




ゲスト:高木美保さん(女優・エッセイスト)、柿崎京一さん(宇都宮大学名誉教授・村落社会学)
キャスター:桜井洋子アナウンサー

■NHKスペシャル「80年ぶりの大屋根ふき 白川郷 “結”復活の記録」
初回放送2001年5月19日
合掌造りの家並みが続く白川郷。代々大切にされてきた“結”によって、その景観が守られ、受け継がれてきた。しかし20年ほど前から、白川郷での営みも急速に変わり始めたという。押し寄せる観光客の波、補助金を使って業者に委託する屋根葺き・・・。住民たちが大切にしてきた絆が消え去ろうとしているのである。
そんな中、もう一度“結”を甦らせようと、住民総出で、集落最大級の屋根の葺き替えが行われた。屋根葺きまでの10か月を追う。
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