平成21年度の放送
放送:3月6日(木)午前10時05分〜11時25分(80分)
あなたのランドセルは、誰が買ってくれたものですか? それは今、どこにありますか?
3月、デパートのランドセルコーナーはひときわ明るい声に包まれる。入学に胸を膨らませる子どもたち、見守る家族。いずれにとっても一生の記念となる買い物である。
そして6年間、小さな肩に背負われたランドセルには、たくさんの傷と思い出が刻まれ、役目を終えていく。
そんなかけがえのない品を、身近に置いておける「ミニランドセル」に生まれ変わらせてくれる革細工職人がいる。増田利正さん(65歳)。20年前からミニランドセル作りを始め、これまでに1万3000個を手がけてきた。
「それぞれのランドセルには、それぞれの人生が詰まっている」
そう語る増田さんが作ったミニランドセルを通して、それまでの人生を振り返り、家族の絆を思い出し、そして未来に向けて歩み始めた人たちを見つめる。



ゲスト:増田利正さん(革細工職人)/キャスター:桜井洋子アナウンサー&林家三平

ドキュメントにっぽん「思い出のミニランドセル 〜8000家族からの便り〜」1999年3月19日放送
革細工職人・増田利正さんの工房には、全国各地から使い終わったランドセルがひっきりなしに送られてくる。その数年間800個。増田さんは一緒に送られてきた手紙を読み込み、記された名前やひっかき傷を最大限生かして、実物の6分の1、手のひらサイズのミニランドセルに生まれ変わらせていく。
小学2年生の時に養女となった娘と母が、親子の絆を紡いでいく歳月を見つめたランドセル。思春期を迎え溝ができてしまった父と娘に、心を通わせていた頃を思い出させてくれるランドセル。12歳の時、突然の脳内出血で亡くなった息子の元気な姿を今にとどめてくれるランドセル・・・ 1つ1つに詰まった人生を辿る。

新日本探訪「思い出ランドセル」1994年9月4日放送
茶、朱色、紺色、緑、濃紺。両親は5人兄弟が個性的に成長することを願って、5色のランドセルを持たせた。そして子どもたちが、それぞれの将来を考え始めるころ、ふたたび両親はミニランドセルを子どもたちに贈った。ランドセルだけではない。夫の形見の通勤カバンをミニランドセルにして、いつも持ち歩いている女性もいる。
小さくなって思い出が大きく膨らむ不思議なランドセルを、増田さんは今日も作り続けている。
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