平成18年度の放送
環境アーカイブス
放送:4月16日(日) 午後11時10分〜翌午前0時45分(95分)
今年で、日本の公害問題の原点ともいえる水俣病の公式確認から50年がたちます。そこで「NHKアーカイブス」では昨年の「平和アーカイブス」に続き、今年は「環境アーカイブス」を毎月1回放送しています。

NHKでは長年にわたって、公害問題によって引き起こされた悲惨な現実や、環境問題の人類への影響などについての番組を作り続けてきました。

NHKアーカイブスではこうした番組を全国の公開ライブラリーで公開するだけではなく、再び放送することを通じて、次世代に残していく地球環境について考えるきっかけにしたいと考えています。

4月の「環境アーカイブス」では当時最新のコンビナートが原因となった四日市市の公害問題を取り上げます。コンビナートから排出される亜硫酸ガスがぜんそくの原因になったり、工場廃液が近隣の海を汚染したり、と周辺の人々の生活に大きな影響を与えました。

今回お送りするのは、公害がもっともひどかった頃の四日市市の状況を描いた番組と、廃液をたれ流す工場の責任を追及した海上保安官の番組、そして四日市ぜんそくの責任を工場に求めた訴訟から20年後の関係者を追った番組の3本です。

■ある人生「公害係長」(28分)
 1967年(昭和42年)6月17日放送
大気汚染などの公害の拡大を受けて、四日市市では公害対策課を設立しました。
番組では大気汚染の実態調査や住民への対応などの最前線で活躍した公害対策課の係長に注目し取材しています。
各地からの視察団の案内や苦情を申し立てる住人への対応、汚染の調査など幅広い「公害係長」の仕事を通じて当時の四日市市における大気汚染の実態がよく分かる番組です。

【制作スタッフ】
構成: 上野 満
制作: 小倉 一郎
カメラマン: 橋本 智郎

■ある人生「海をかえせ」(29分)
 1970年(昭和45年)12月19日放送
当時の日本で最大規模だった四日市コンビナートの引き起こした公害は大気汚染だけではありません。工場の面していた海の汚染も深刻な問題でした。
海を汚染する工場廃液を出す企業の責任を追及したのは海上保安庁の保安官でした。
廃液の不法投棄をどう取り締まるか。前例のない中、試行錯誤する保安官を取材した番組です。

【制作スタッフ】
語り: 児玉 士誠
撮影: 小口 順吾
録音: 宮永 賢一
音響: 福島 雄一郎
構成: 高橋 利男

■中部ナウ「灰色の空は消えても」(28分)
 1992年(平成4年)7月11日放送
公害の責任をコンビナートの企業に認めた裁判から20年。四日市の空は灰色に閉ざされることもなくなりました。
裁判から20年後の四日市で当時の関係者のその後を追って、四日市公害の傷あとを改めて見つめ直した番組です。

【制作スタッフ】
語り: 飛田 薫アナウンサー
構成: 木内 康司
カメラ: 川瀬 直也
編集: 亀井 一義
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