平成17年度の放送
環境アーカイブス
放送:1月23日(月) 午前0:00〜午前1:20(80分)
日本の公害問題の原点ともいえる水俣病の公式確認から今年で50年がたちます。そこで「NHKアーカイブス」では昨年の「平和アーカイブス」に続き、「環境アーカイブス」を1月から毎月1回放送します。
NHKでは長年にわたって、公害問題によって引き起こされた悲惨な現実や、環境問題の人類への影響などについての番組を制作してきました。
NHKアーカイブスではこうした番組を全国の公開ライブラリーで公開するだけではなく、再び放送することを通じて、次世代に残していく地球環境について考えるきっかけにしたいと考えています。

1月の「環境アーカイブス」では日本で公害病が注目されるきっかけになった水俣病をテーマに、まだその詳細が明らかになっていなかった頃に水俣病の概要を紹介した番組と、その後の17年間の被害者の動きをまとめた番組をお送りします。

■日本の素顔「奇病のかげに」(27分)
 1959年(昭和34年)11月29日放送
この番組が制作されたのは水俣病の公式確認から3年後の1959年です。当初、奇病と言われた水俣病の原因が魚に含まれる有機水銀であるということが明らかになりつつあった頃です。
当時、水俣病はまだ全国的には知られていませんでした。番組では水俣病の症状、地元への影響、そして次第に明らかになりつつあった原因などを追っています。この番組が放送された当時、水俣病の原因である有機水銀が新日本窒素肥料株式会社、現在のチッソの工場からの廃液に含まれていたものだということはまだ明らかにはなっていませんでした。
全国に水俣病が知られるきっかけになった番組です。

【構成】
小倉 一郎

■特集ドキュメンタリー「水俣の17年」(44分)
 1972年(昭和47年)3月26日放送
水俣病の発見から17年後、チッソが原因であることを政府が認めてから3年後に制作された番組です。裁判ではなく、チッソに直接賠償の交渉を求める被害者のグループが交渉を求めてチッソ本社前で行った座り込みを軸に、17年間の推移を紹介しています。
50年近い水俣病の歴史の中で初期の動きが分かる番組です。

【構成】
奥田 一重
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