2018年06月06日 (水)雨の森 生命の営み


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 6月。今年も梅雨の季節を迎えました。普段、私たちが生活する中では、鬱陶しく思ってしまいがちな雨。でも、この国の7割を占める森林に住む、たくさんの命にとって、雨はまさに天の恵みです。「みちしる」の動画の中から、日本各地で今もひっそりと息づいている「雨と森が織りなす生命の営み」をのぞいてみませんか?

■天城の森(静岡県)

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 およそ50キロにわたり太平洋に突き出た伊豆半島。その中央、半島最高峰の天城山には、三方から海風が吹きつけ、多くの雨がもたらされます。天城の地名の由来は「雨木(あまぎ)」とも言われています。

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 天城の森には不思議な形の木が目立ちます。低いところから枝が四方に張り出しています。冬に吹き付ける強い西風が影響しているとも言われています。

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 森の奥には、苔むした岩場などもあり、多くの雨によって生み出された幽玄な世界が広がっています。

■白神山地(青森県 秋田県)

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 青森県と秋田県にまたがる白神山地。広さは13万ヘクタール。その中心部は世界自然遺産に登録され、世界有数の規模のブナの原生林が広がっています。

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 ブナの木は保水能力が高く、大木ならば、田んぼ一反をまかなえるほどの雨水を貯えられるといわれています。雨の少ない時期は、ブナの森にしみ込んだ水が徐々に染み出し、あたりを潤します。そしてその水がブナの森固有の生き物たち育んでいます。

■大台ケ原の森(奈良県)

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 紀伊半島南部の大台ケ原。標高1500メートルの断崖の上に広がる深い森です。屋久島と並んで雨が多い大台ケ原。雨が育む多様な命が息づいています。

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 この森の固有種、オオダイガハラサンショウウオ。体が乾くと動けないので、雨の日はエサを探すチャンスです。

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 ユニークな形をしたきのこ、ホコリタケ。雨粒があたる衝撃を利用して胞子を飛ばします。

■屋久島(鹿児島県)

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 ひと月に35日雨が降ると言われる屋久島。樹齢千年を超える屋久杉を育み、豊かな命の世界を作ります。

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 雨が多くなる5月から6月にかけて、夜の森でひっそりと光るきのこがあります。光で虫を呼び寄せ、繁殖のための胞子を運んでもらいます。屋久島の豊かな森は、人知を超えた命の世界を生み出しています。

投稿時間:11時00分


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