2016年09月14日 (水)日本の城をめぐる旅 四国編


海外からの観光客にも人気の高い日本の城。旅行会社のウェブサイトでも、毎年人気ランキングが発表されていますよね。
江戸時代やそれ以前に建てられた城の天守が残る「現存天守」は全国に12。今回は四国にある4つの城を紹介します。

■松山城 (愛媛県松山市)

松山城

松山城は、江戸初期に築城されました。天守は落雷で消失し、現在の天守は幕末に再建されたものです。敵が天守へ攻め上がるのを食い止めるため、城全体が複雑な構造をしていますが、戦いの舞台になることなく明治時代を迎えました。

松山に暮らす人々の心の故郷 松山城

武士の世は終わっても、城は松山の人々の心のよりどころでした。正岡子規もそのうちの一人。子規が、生涯大切にしていたという写真も残っています。

写真_松山城

正岡子規が所蔵していた松山城の写真

写真裏面は正岡子規の句

写真の裏に書かれた句 "松山や 秋より高き 天守閣"



★松山城は、2009年~2011年まで放送された「スペシャルドラマ 坂の上の雲」の舞台の一つとなりました。
・ドラマ舞台を巡る動画をこちらからどうぞ

・「スペシャルドラマ 坂の上の雲」(NHKオンデマンドのページへ)


■宇和島城 (愛媛県宇和島市)

愛媛県宇和島市の中心部にあり、戦国期、築城の名手といわれた藤堂高虎が築いたとされています。江戸時代半ばには大幅な改築が行われ、今の姿になりました。

宇和島城遠景

城が残っているのは、地元の人たちの思いがあったから

明治時代、政府は城山を民間に払い下げようとしました。地元の人々は、町のシンボルを残したいと、元城主の伊達宗城に保護を願い出ました。宗城は、周囲の自然環境も合わせて責任をもって保存をすると政府に約束し、城山ごと城を買い戻したそうです。その後、伊達家の子孫によって宇和島市に寄付されました。

天守の内部

天守内は珍しい障子張り

城山の自然環境も大切

天守を囲む周囲1キロに、400種類にも及ぶ植物が森を作っています



■丸亀城 (香川県丸亀市)

香川県の丸亀城は江戸前期に築かれました。ふもとからせり上がる4段重ねの高石垣の上に天守があります。その高さと美しさから「石垣の名城」といわれています。

丸亀城


丸亀城の石垣

扇の勾配

敵の侵入を防ぐため、上の勾配を急にした石垣。「扇の勾配」と呼ばれる美しい曲線です。



■高知城  (高知県高知市)

高知市の中心に位置する高知城。築城後、火災にあいましたが江戸中期に再建されました。天守だけでなく、本丸全体の建物がほぼ完全に現存する、日本でただ一つの城です。

高知城


今に残る貴重な遺産

天守には、戦のための工夫が至るところにあります。忍び返しと呼ばれる鋭い鉄串、敵の頭に石を落とす仕掛け・・・。殿様が謁見に臨む本丸御殿の「上段の間」。その脇には家臣が潜む「武者隠し」があります。江戸の侍文化を今に伝える貴重な遺産です。

忍び返し

忍び返し

本丸御殿

天守の脇にあるのが本丸御殿

上段の間

上段の間 左手の襖をあけると・・・

武者隠し

くせ者に備えて家臣が潜む、武者隠しがあります

投稿時間:10時00分


ページの一番上へ▲