2016年08月10日 (水)各地に伝統あり 日本のお盆の風景


日本各地に伝わる「お盆」。実家や地元に帰り、家族で先祖の霊をお迎えする人も多いですよね。それぞれの土地に伝わる様々な「お盆」の風習があります。珍しい伝統や、ちょっと切なく感じる風習もあるかもしれません。「みちしる動画」で日本のお盆をご覧ください。


■遠野のお盆 岩手県遠野市附馬牛町

遠野のお盆 舟っこ流し

しし踊り

岩手県遠野市では、およそ4百年前から続く「しし踊り」という行事があります。初盆を迎える家を「しし踊り」の一行が訪ね、供養の踊りをささげます。故郷の人々が舞う踊りに送られて、魂はあの世へと帰っていきます。そしてお盆の最後の夜は「舟っこ流し」。亡き人々の魂を乗せた船を、祈りとともに送り出します。


■七里御浜のお盆  三重県南牟婁郡御浜町

熊野大花火大会

精霊棚を海の彼方の浄土へ

三重県・七里御浜(しちりみはま)では、古くから海の果てに浄土があると信じられてきました。初盆を迎える家では精霊棚を組み、戻ってきた魂をまつります。そして熊野大花火大会の夜に、精霊棚を七里御浜へ運び、海の彼方の浄土へと魂を送り出します。夜空に打ち上げられる花火は壮大な送り火です。


■高野山のお盆 和歌山県伊都郡高野町

高野山のお盆

真言密教の聖地・高野山では、毎年夏に必ず作られるものがあります。初盆を迎える家庭のため、山から切り出してきたヒノキの枝で作る施餓鬼台(せがきだい)と呼ばれる祭壇です。高野山では、亡くなった人は一年かけてけがれを落とし、仏になると伝えられています。


■五山送り火  京都府京都市

五山送り火

京都では、山に刻まれた大文字に、火がともされます。お盆で帰ってきた先祖の霊をあの世へと見送る行事「送り火」です。河原には、大文字を一目見ようと、全国各地から多くの観光客が集まります。山に囲まれた盆地の京都では、山の向こうをあの世と考えてきました。五つの山にともされる送り火は、山の向こうへ帰っていくご先祖のための道しるべです。


■国東半島のお盆 大分県豊後高田市小田原

庭入り

大分県豊後高田市では、江戸時代から続く「庭入り」という初盆供養の盆踊りが行われます。初盆を迎えた全ての家を、地区の人たちが一軒一軒めぐり朝まで踊り明かします。踊りのあとは「ナカヨコイ」。中休みの意味で、踊ってくれたご近所さんを、つまみと酒でねぎらうのが習わしです。

ナカヨコイ


■沖縄のお盆  沖縄県

沖縄のお盆

沖縄では、大きな仏壇が家の中央に置かれているのがよく見られます。お盆の最終日には仏壇の前に一族が集まります。ご先祖様があの世に帰る時に使うサトウキビの杖や、熟していない青い果物、そして様々な琉球料理が供えられます。「ウチカビ」と呼ばれるあの世のお金を、先祖がお金に困らないよう鉢の上で燃やして、ご先祖様をお送りします。

ウチカビ

投稿時間:10時00分


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