2016年05月25日 (水)こんなスポットを知っていますか? この世とあの世をつなぐ場所


今回は「この世とあの世をつなぐ」と言われるスポットを紹介します。
日本各地には、神話などに由来する「あの世への入り口」とされる場所、死者の霊魂が集まる山として信仰されている霊峰など、古くから「この世とあの世をつなぐ」とされているところがあります。
これから紹介するスポットの中には観光名所としてよく知られているところもありますが、その一方で、どれもが地元の人々が大切に守り続けている神聖な場所です。訪れる際は、厳粛な気持ちを忘れることがないよう、お願いいたします。

恐山(青森県むつ市)

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日本三大霊場の一つ、恐山は宇曽利山湖(または宇曽利湖)を中心とした8つの山々の総称です。青緑色をした湖の水は酸性が強く、生き物がほとんど生息していません。そのためか、不気味なほどの静寂に包まれています。湖の北岸にはあちこちから噴き出す噴気や温泉のため硫黄のにおいがたちこめ、火山地帯特有の荒涼とした岩肌の風景が広がります。また、この恐山は亡き人の霊魂を呼び、「口寄せ」を行なうイタコがいる霊場としても知られています。

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火山地帯特有の荒涼とした風景
アクセス JR大湊駅より車で約30分、下北駅からバスで約40分



黄泉比良坂(島根県松江市 ※旧東出雲町)

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松江市揖屋(いや)にある「黄泉比良坂(よもつひらさか)」は、黄泉の国(あの世)とこの世の境とされる場所で、日本神話にも登場することで知られています。伊邪那岐(いざなぎ)命が先立たれた妻(伊邪那美(いざなみ)命を慕って黄泉国を訪ねて行く時の入口がこの黄泉比良坂であると伝えられています。

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この鬱蒼とした森の奥に、黄泉の国への入口があるとされる
アクセス JR揖屋駅から車で約5分



補陀洛山寺(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)
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世界遺産・補陀洛山寺(ふだらくさんじ)は天台宗の寺院です。ひと月分の水と食料を携えて小舟に閉じこめられ、南海の彼方にあると信じられていた観音浄土を目指して海を渡る「補陀洛渡海」の寺として知られています。この渡海は平安時代から江戸時代にかけて行われました。生きたまま観音浄土を目指して、はるかなる海に旅立った僧は20人あまりに上ると伝えられています。

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補陀洛山寺に展示してある小舟の模型
アクセス 紀伊勝浦駅からバスで約10分、那智駅から徒歩で約3分。



雄島(宮城県宮城郡松島町)

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日本三景のひとつに数えられる松島は、小さな島々が湾に点在する幻想的な風景から「この世でない世界=浄土」へとつづくと考えられてきました。雄島(おじま)は「松島の奥の院」とも呼ばれる聖なる島です。今からおよそ900年前、この島に現在の鳥取県から一人の行者、見仏上人が移り住みました。12年間島から出ることなく読経を続け、様々な奇跡を起こしたと伝えられています。見仏上人のもとには全国から信者が訪ねて来ました。そして人々は、亡き人の遺骨をここに埋葬し、極楽往生を願いました。この風習は明治時代まで続き、松島は「浄土への迎えを『待つ島』」とも呼ばれるようになったそうです。

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今も島の地面には人骨がある
アクセス JR松島海岸駅から徒歩で約6分



月山(山形県鶴岡市 ほか)

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出羽三山の主峰である月山は、亡き人の魂が集まる山として信仰されています。毎年8月13日、山頂から里へ御霊を送る鎮魂の儀式・柴燈祭(さいとうさい)が行われます。

アクセス JR鶴岡駅から月山8合目まで、バスで約1時間30分 ほか

投稿時間:10時00分


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