こちらで紹介する番組は、全国の「
番組公開ライブラリー
」に設置されている専用端末でご覧いただけます。
ハイビジョン特集「忘れないで ~瀬戸内・ハンセン病療養所の島~」
初回放送/2007年5月6日(109分)
瀬戸内海に浮かぶ大島には、百年の歴史を持つハンセン病療養所・青松園がある。ここには療養所の職員の子どもが通う小学校があり、子どもたちと元患者との交流が続いてきた。ところがこの春、学校は休校となり3人の子どもたちは島を去った。彼らは最後の1年、得がたい経験をする。見学者のための大島案内を引き受け、患者たちの苦難に満ちた歴史に触れ、親しい元患者からは川柳や焼き物作りを学んだ。番組はこの1年間の記録である。
ハイビジョンふるさと発「キミだって愛されてる ~宮城・DJ保護司と少年たち~」
初回放送/2008年9月11日(49分)
消灯後、静まりかえった東北の少年院にJポップが流れる。少年院に収容された少年少女たちからのリクエストに応える院内放送。DJの大沼えり子さんは少年たちの更生を手助けする保護司である。数多くの保護観察中の子どもや親と格闘し、更生を助けてきた。大沼さんが大切だと思うのは、愛情や人とのつながりを渇望する彼らが、「愛されている」という実感を取り戻すこと。DJ保護司と少年少女たちのぶつかり合いの日々を記録する。
ハイビジョンふるさと発「戦争と女子高生 〜ミュージカルで伝えるあの夏〜」
初回放送/2008年8月7日(49分)
全国の放送局による「1局1本」運動で、前橋局おすすめの番組。
高校生ミュージカルでは全国トップレベルの前橋女子高校音楽部が、太平洋戦争末期に5百人以上の死者を出した前橋空襲をテーマにしたオリジナルのミュージカルに初挑戦した。戦時下の人々の気持ちを理解しようと、彼女たちは体験者に話を聞いていく。勤労奉仕で出会った特攻隊員に最後の手紙を渡した女学生や、防空壕で一人だけ生き残った少年…。辛すぎて体験を語れなかった前橋の人々が女子高生たちに出会い、思いを交わす姿を追う。
ハートをつなごう「ゲイ/レズビアン」(1)
初回放送/2008年4月28日(29分)
視聴者から同性愛に関する悩みや体験談を募集したところ、百通以上のメールが寄せられた。差別や偏見に苦しみ、「自分の性的指向を受け入れられない」「家族や親友にも打ち明けられない」などの辛さを経験した当事者たちが、スタジオで語り合う。またゲイとして生きる決意をした若者の生活をドキュメントする。彼は悩み多い思春期を経た後仲間に出会って励まされ、周囲に同性愛者であることを公表して自信を持って生きるようになった。
ハートをつなごう「ゲイ/レズビアン」(2)
初回放送/2008年4月29日(29分)
視聴者から番組に寄せられた同性愛に関する悩みの中で最も多かったのは、「気持ち悪いと思われるのではないかと心配で、好きな人に好きと言えない」「同性愛者であることを家族や親友にも打ち明けられない」というカミングアウトの悩みだった。勇気をふるって親に打ち明けても叱られたり、高校の先生だけがわかってくれた、カミングアウトしてから3年くらい経って父がやっと受け止めてくれるようになった・・など、悩みは尽きない。
ハートをつなごう「性同一性障害・第5弾」(1)
初回放送/2008年6月30日(29分)
心は男性でも身体は女性、心は女性でも身体は男性。カラダとココロの性が食い違う「性同一性障害」の第5弾。異文化や社会の中で自分が受け入れられるかどうかを模索するため、世界旅行に挑戦した杉山文野さんの体験報告を紹介。アメリカで性転換手術をするために10歳の頃から貯金を始めた人や、同じ悩みを持つ日本とイギリスの若者たちの交流も含めて、揺れ動く性について国境を越えた語り合いが始まっている。
ハートをつなごう「性同一性障害・第5弾」(2)
初回放送/2008年7月1日(27分)
心は男性でも身体は女性、心は女性でも身体は男性という「性同一性障害」。就職の時期になると、自分が望む性で働きたいと思う人の悩みは深い。自分を受け入れてくれる会社はあるか、通称名と戸籍名の違いをどうするか・・・。番組では女子高を卒業したが、女であることがいやで、しかし男らしくふるまう自分にもとけこめないでいる渡邊圭さんが、女性として就職している現状をドキュメントし、職場で出会う様々な問題を考えていく。
初めて戦争を知った「'92 若者たちの旅 中国大陸に消えた肖像画」
初回放送/1992年8月12日(44分)
徴兵によって戦場に駆り出された男たちが戦争体験を語るシリーズの2回目。学徒出陣で中国大陸へ送られた画家の戸井昌造さんは、その体験をもとに絵日記「戦争案内」を出版した。この夏、戸井さんは、かつての戦場であり捕虜として強制労働をさせられた地を訪れた。戸井さんに同行したのは親戚の女子大生。旅を通じて軍隊の非人間性や捕虜の苦悩を描き、それが若い世代にどう映ったのかを伝える。
BSスペシャル「青春法廷 ~生命(いのち)を問いかける学生たち~」
初回放送/1995年2月10日(90分)
末期ガンに苦しむ妻から「殺してほしい」と依頼され、夫が妻を絞殺した事件を題材に、北里大学のゼミの学生たちが模擬裁判に取り組んだ。それぞれが検事・弁護士・判事・被告の役割を分担し、若い弁護士のアドバイスを受けながら、「安楽死」裁判を扱った元裁判官に会いに行くなど、学生たちはこの問題に真正面からぶつかっていく。深く悩み、激論を交わしながら裁判当日を迎え、判決を下すまでの学生たちの3か月間を記録した。
BSディベート「義務教育をどう改革するのか(前半・後半)」
初回放送/2006年4月30日(50分)
週5日制の導入による授業時間の削減によって、日本の子どもたちの学力低下や学習意欲の低下が問題となっている。「ゆとり教育」の是非が問われる今、義務教育はどう改革されるべきなのか。一般参加者の意見も聞きながら、4人の教育の専門家が討論する。
前半は、ゆとり教育への賛否や、総合学習の時間の必要性について、また、多くの小中学校で採用されている習熟度別授業の成果や問題点について議論する。
後半は、東京を中心に全国に広まりつつある学校選択制によって、生徒が集まる人気校とそうでない学校、という格差が生まれていることへの意見や、教員評価、全国一斉学力テストに対する是非を討論する。
瞳先生と仲間たち「ある人権教育の記録」
初回放送/1994年10月15日(45分)
大阪府岬町立岬中学校はこの10年間、校区にある被差別部落の問題をテーマに学校独自の「人権集中学習」を行ってきた。町内には朝鮮人が強制連行された軍需工場の跡もあり、在日の生徒もいる。人権教育に打ち込む田口瞳先生はクラス全員と交換ノートをかわし、自分の出身や差別体験を生徒たちに率直に語りかける。生徒たちも自主教材作りや演劇の発表、学年全体の討論会など、本気で差別問題に取り組むようになっていく。
※1994年 地方の時代賞映像コンク-ル 優秀賞受賞
プライム10「列島ドキュメント 不屈の出発 ~津軽三味線にかける青春~」
初回放送/1993年5月20日(44分)
青森県弘前市で行なわれた第12回津軽三味線全国大会に、茨城県から1人の少年が初挑戦した。茨城県立盲学校・高等部1年の進藤正太郎君である。3歳のとき祖母から民謡を習い、父親・正明さんの手ほどきで6歳から津軽三味線を弾き始める。彼の夢はこの大会に優勝してプロの道に進むことだった。津軽三味線の本場、弘前市に初めて足を踏み入れた進藤君は、三味線の音色のいや三味線奏者の層の厚さに強い衝撃を受ける。しかしこの大会は、父子の10年間に及ぶ練習の成果が初めて試されるときであり、家族全員が審査結果に注目する。果たしてその結果は?
ふるさとの伝承「子供たちの馬が福を呼ぶ ~富山県利賀村の初午~」
初回放送/1996年2月25日(40分)
富山県東栃波郡利賀村では、1月15日になると、法被を着た子どもたちが家々をたずねて、"初午"を披露する。江戸時代から代々、子どもたちだけの手で伝えられてきた、村人に福を呼ぶ"子どもが演ずる初午"を見る。
ふるさとの伝承「子供の時代 〜その成長と地域社会〜」
初回放送/1998年11月1日(40分)
山梨県忍野村、新潟県村上市、神奈川県秦野市、富山県利賀村、埼玉県秩父地方などに残る子供に関係する伝統行事を尋ねて、昔から今に残る日本人の心の姿を取材し、紹介する。
ふるさとの伝承「山の子供の歳時記 〜秩父・子供組の記録〜」
初回放送/1995年10月15日(40分)
埼玉県秩父地方の山里には、子ども組と呼ばれる7歳から15歳くらいまでの子どもたちの集まりがある。
それぞれの地区には、子どもたちが中心となって行う祭りがあり、その祭りの営みの中で、一人前の村人に育ってゆく。昔ながらの姿を残す子ども組と祭りを見る。
ふるさと発スペシャル「心に届け15歳のハーモニー ~ある中学合唱部の挑戦〜」<松江局おすすめ>
初回放送/2006年11月10日(43分)
全国屈指の合唱王国として知られる島根県。この年8月に開かれたNHK学校音楽コンクールで、新鋭の斐川西中学が金賞を取り、9月のブロック大会も勝ち抜いて全国大会出場を決めた。68人の合唱部員は、転勤してきた浜崎香子先生に言葉のイメージを膨らませて歌う喜びや一緒に歌う合唱の楽しさを教えられ、全力で一人一人に向き合う先生に出会うことで大きく成長していく。先生と生徒たちの、かけがえのない2ヶ月を見つめる。
プレミアム10「この世界に 僕たちが生きてること」
初回放送/2006年10月16日(88分)
愛知県豊田市に住む河合正嗣(まさし)さん(28歳)は、筋ジストロフィーと闘いながら「ほほ笑み」の絵を描き続けている。手が動きにくいため、特製の電動イーゼルを使い、キャンバスのほうを動かして、ゆっくり時間をかけて絵を描いていく。手伝うのは母の孝子さん。目標は110人の笑顔。「1(ひと)10(と)人(ひと)」を結んでいくのが河合さんの目標だ。家族とともに懸命に生きる河合さんの姿を伝える。
※平成18年度文化庁芸術祭優秀賞・受賞。
※国際エミー賞アート作品部門招待作品
プロジェクトX 挑戦者たち「男たちの復活戦 デジタルカメラに賭ける」
初回放送/2004年6月22日(43分)
不況のなか、猛烈な勢いで売上を伸ばしている商品がある。デジタルカメラ、通称デジカメである。フィルムも必要なし、撮ったその場ですぐ見られ、インターネットで遠く離れた場所に贈ることができる夢のカメラである。1995年、世界で初めてデジカメをヒットさせたのは、カシオ計算機の末高弘之率いる若き技術者たち。1987年最初の製品を発売、しかし動画のカメラが流行し始めたため全く売れなかった。プロジェクトは解散となり、末高たちも異動となった。しかし末高たちは会社トップに秘密のプロジェクトを結成、ひたむきにデジタルカメラの開発を続ける。地道な努力はやがて小型化に結実、パソコン時代到来を見事に読み大ヒットへとつなげていく。(この番組は、2002年7月2日に初回放送した番組に新たな取材を追加した再編集版です。)
プロジェクトX 挑戦者たち「日米逆転!コンビニを作った素人たち」
初回放送/2002年12月3日(43分)
人々の生活を劇的に変えた新製品の開発や日本人の底力を示した巨大プロジェクトに焦点を当て、成功の陰に潜む「無名の日本人」の人間ドラマを描く。1970年代、売上げが低迷していたスーパー・イトーヨーカ堂。窓際の部署にいた社員が、アメリカで新しいビジネスを見つけた。小さな店舗に豊富な日用雑貨を揃えた長時間営業の店・コンビニエンスストアである。しかし、賛同者は少なくプロジェクトに集まったのは素人ばかり。日本の流通を根底から変えたコンビニの草創期に奮闘した社員の挑戦を描く。
プロジェクトX「ツッパリ生徒と泣き虫先生 ~伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦~」
初回放送/2000年11月21日(43分)
全国制覇2回、高校ラグビー界の名門・京都伏見工業ラグビー部。伏見工業は、25年前京都一荒れた高校と呼ばれていた。一人の教師がラグビー部へ飛び込んだ。反発する生徒たち、繰り返される衝突。そして生まれる深いきずな。今も教育界に語り継がれる、元伏見工業高校教諭・山口良治さんの伝説の物語。
プロフェッショナル 仕事の流儀「腕一本、それが男の生きる道 〜へら絞り職人・松井三都男〜」
初回放送/2009年1月6日(44分)
東京大田区の町工場に、H2Aロケットや航空機など最先端の技術を支える一人の匠がいる。松井三都男(まついみつお)61歳である。金属をへらと呼ばれる棒で加工するへら絞りの職人だ。誤差わずかに100分の3ミリという超人的な精度を誇る松井のもとには、大量生産の工場では対応できない困難な仕事が持ち込まれる。日本のものづくりを腕一本で支える職人魂に迫る。
プロフェッショナル 仕事の流儀「サラリーマンは、スジを通せ 〜鉄道ダイヤ作成・牛田貢平〜」
初回放送/2010年2月2日(48分)
鉄道の運行計画を立てる「スジ屋」。東京の地下鉄のスジ屋・牛田貢平は、遅延で苦情が絶えなかった路線のダイヤ改正で高い実績を誇る。番組では、牛田のサラリーマンとしての生き様に密着した。
プロフェッショナル 仕事の流儀「人間、死ぬまで勉強 〜料理人・西健一郎〜」
初回放送/2009年2月24日(44分)
東京・新橋にある小さな日本料理の店。店主の名は西健一郎(71歳)。阿川弘之や平岩弓枝など、名だたる食通たちに愛され続け、漫画「美味しんぼ」にも実名で登場した伝説の名料理人だ。その料理は素朴にして絶品。素材の味が最大限に引き出された、奥の深い味だ。2008年の年末、1年の集大成であるおせち料理に挑んだ西。体力の限界と闘いながら、さらなる高みを目指す名料理人入魂のおせち作りに、カメラが初めて密着した。
プロフェッショナル 仕事の流儀「人の中で、人は育つ 〜中学教師・鹿嶋真弓〜」
初回放送/2007年4月3日(44分)
いじめや学級崩壊のないクラス作りを進める一人の教師が、注目を集めている。東京都足立区立蒲原中学の教師・鹿嶋真弓(48歳)。鹿嶋先生の特色は「エンカウンター」という生徒同士の関係づくりを促す授業でクラスをまとめていくこと。生徒と向き合うときの流儀は、自分の価値観をぶつけ、さらけ出してみせることだという。思春期の生徒たちが、先生との出会いによって自分を発見し、自信を持っていく姿を追う。
プロフェッショナル 仕事の流儀「誇りと夢は、自らつかめ ~農業経営者・木内博一~」
初回放送/2009年6月2日(48分)
92軒の農家を束ねるリーダー、木内博一(きうちひろかず)。農業は儲からないというイメージの中、主要メンバーの売上げは全国平均の2倍以上である。中には1億円を超える者もいる。木内は市場を通さない野菜の出荷など様々な事業に取り組み、メンバーの経営を安定させることに成功した。従来の農業の常識を常に見直し、革新的なビジネスを次々と開発する農業界の革命児の姿を描く。
ホリデーにっぽん「生きるための"あいうえお"教室」
初回放送/2009年9月21日(34分)
毎週火曜日の夜、秋田県能代市の中央公民館の「日本語教室」には、日本人男性と結婚した中国やフィリピンの女性たちがやって来る。北川裕子さんは15年前からここで日本語を教え続け、教え子は150人を超えた。外国人妻たちは日常会話だけでなく、子どもの教育や学校とのやりとり、車の免許取得、役所での手続きなどで日本語の読み書きを切実に必要としている。教室を舞台に繰り広げられる先生と生徒の奮闘の日々を追う。