2008年10月の放送
10月25日(土)午前11:25〜11:53
北の森に刻む夢 〜北海道音威子府(おといねっぷ)村〜
北海道北部の音威子府村。人口千人足らずの道内最小の村ながら、いまだ合併もされず活気にあふれている。秘密は人口の約1割をしめる高校生たち。道内はおろか全国からおといねっぷ美術工芸高校に集まってきている。26年前の新日本紀行では、アイヌの血を引く世界的に著名な彫刻家の砂澤ビッキさんを紹介した。過疎化に歯止めをかけるために木工芸を村の人々に教えて村を復興しようとしていた砂澤さんは、今はもう亡くなった。しかし地域の人々はその意志を受け継ぎ、支え合いながら「森と匠の村」作りを進めてきた。
10月18日(土)午前11:25〜11:53
秋 げたの町で 〜広島県福山市松永〜
毎年9月、下駄のイベント<ゲタリンピック>が開かれる広島県福山市松永地区は、日本を代表する下駄づくりの町だ。昭和51年(1976年)に放送された新日本紀行では、当時年間2500万足を生産していた松永地区の、下駄工場の様子や熟練した技で下駄を仕上げる職人たちを紹介した。放送から32年。ライフスタイルの変化や安価な輸入物の下駄の登場で、職人の数もかぞえるほどとなった。しかし、下駄にかかわりながら暮らす人たちのこだわり消えたわけではない。今の時代にあった下駄を模索し続ける松永の職人たちの姿を追う。
10月11日(土)午前11:25〜11:53
檜(ひのき)の里の村芝居 〜岐阜県中津川市加子母〜
岐阜県中津川市加子母(かしも)。土地の94%を山林が占めるこの地では、古くから地元の住民で演じられる歌舞伎が毎年行われています。昭和49年「新日本紀行」で訪れた加子母では地元で「地芝居」と言われる歌舞伎に打ち込む役者たちの姿とその暮らしが描かれています。あれから34年。当時、歌舞伎役者だった父を持つ安江利朗さんは今、大道具として舞台を守り、孫の恒明さんは歌舞伎役者として活躍しています。山に息づく伝統文化を大切に守ってきた初秋の山の暮らしを見つめます。
10月4日(土)午前11:25〜11:53
こころ 山にかえる 〜大分県九重連山〜
登山家をはじめ、多くの人に愛されている芹洋子の「坊がつる讃歌」は、昭和27年に九重の山小屋で番をしていた学生が作った歌である。その後、学生たちはヒマラヤや中国奥地を探検するなど、山一筋の人生を送ったが、九重が人生の原点だったと振り返る。多くの登山家に愛された九重も、牛の放牧が減り野焼きが廃れると、藪に覆われ、湿原が植物で埋まり始めた。山を守ろうと地道な活動を続ける山小屋の主人と地元愛好家の様子を交え、山と人の関わりを見つめたい。