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NHKアーカイブス 5月イベント
映像でふりかえる半世紀前の日本
実施レポート
1960年 あなたは何をして 何を夢みていましたか
日時:2010年5月1(土)・2日(日)午前10時〜午後5時
会場:SKIPシティ・NHKアーカイブス2階 出会いの広場
気持ちよく晴れ上がったゴールデンウィーク前半の5月1日(土)・2日(日)、川口SKIPシティのNHKアーカイブスで、恒例の5月イベントが開催されました。今回のテーマは『映像でふりかえる半世紀前の日本』。テレビが急速に普及した1959〜60年にスポットを当て、NHKアーカイブスに残された映像や音声を通して、半世紀前の日本を振り返るイベントです。若き日を懐かしむ方から、白黒の画像にびっくりする子どもたちまで、両日ともたくさんの皆さまにお楽しみいただきました。
テレビ創成期の日本を振り返るノスタルジックな展示
会場となる出会いの広場の中央には、50年前どこの家にもあったお茶の間の風景を再現。丸いちゃぶ台に白黒テレビ、電気釜や鉛筆削りなど、思い出深い品々が置かれ、今にも家族の笑い声が聴こえるよう。畳の縁に座ってくつろぐ熟年カップルの姿も見られました。今回は、当時の世相やテレビ番組を網羅した展示を、クイズを解きながら観覧する形式。半分以上正解だと駄菓子がもらえるとあって、大人も子供も真剣そのもの。親子、あるいは祖父母とお孫さんが言葉を交わしながら、ゆっくりと歩を進めていました。皇太子ご成婚のカラー映像や安保闘争のニュースなど、自由に選んで視聴できるコーナーもあり、臨場感たっぷりの画面を個々で味わうことができます。喫茶室には、昭和の暮らしを素朴なタッチで表現した絵や、ブリキのおもちゃ、絵本とともに、昭和30〜40年代のヒット歌謡曲全40曲を自由に聴けるコーナーも。仲良くヘッドホンをつけ、西田佐知子の「コーヒールンバ」を聴いていた70代のご夫婦は「懐かしいですね。新婚時代の思い出の曲です」と語ってくれました。展示は7月4日まで行われています。ぜひ足を運んで、「豊かさの源流」を実感してください。
懐かしい遊びの体験と恒例イベントが続々
初夏の日差しが降り注ぐセンターサークルには、両日とも、たくさんの親子連れが集まりました。「川口プレイリーダー」のボランティアの皆さんの指導で、子供たちはベーゴマやフラフープを体験。1日のお昼は、おなじみ「鳩ヶ谷ほっとすてーしょん」から手づくりパンやクッキー、朝採り野菜が届きました。また、「おかあさんといっしょ」のセット前では、人気キャラクターの「ぐ〜チョコランタン」と記念撮影する子供たちの姿が。ご家庭に眠っているビデオテープを発掘するお宝キャンペーンは、第1弾で大河ドラマ「草燃える」全編が見つかる快挙。引き続き、第2弾で、大河ドラマ「花神」、「レッツゴーヤング」などを探しています。また、恒例のアーカイブス保管庫見学ツアーは、今回も両日とも満員の盛況でした。市内から初めて家族で参加したお父さんは、「50年前のテープを持たせてもらいましたが、とても重かった!」と感無量の面持ちでした。
テレビを支えて半世紀以上中村メイコさん講演
1日の講演会のゲストは、女優の中村メイコさん。2歳で芸能界にデビューし、天才子役から、大河ドラマでも活躍するベテラン女優へ。50年以上にわたってテレビを支えてきた方です。一人7役を務めたNHKラジオ「おねえさんと一緒」に始まり、ハプニング連続の生放送ドラマ、「てんぷく笑劇場」の裏話など、まさにテレビとともに歩んできた半世紀について、面白おかしく語り、会場は爆笑の渦。メイコさんの大ファンという葛西聖司アナウンサーを相手に、歯切れのよい軽妙なおしゃべりから繰り出されるのは、親交のあった作家の吉行淳之介さん、俳優の佐田啓二さんなど錚々たる面々との思い出。美空ひばり、森繁久弥、三波伸介さんらとの交流、夫・神津善行さんとの出会いから現在の生活まで、家庭円満の秘訣など、ウィットにあふれた話に、1時間あまりの講演時間はあっという間に過ぎ、メイコさんと同じ昭和9年生まれという市内の女性は「まるで芸能界の生き字引。親友の美空さんの話には涙が出ました」と感想を述べてくれました。
懐かしのポップス「Heartful Liveスペシャル」
1日のイベントの最後は、全国のライブハウスで活躍するベテラン・オールディーズバンド「CLOUD 9」が登場。おなじみの「ルイジアナ・ママ」「オンリーユー」「ダイアナ」はじめ、グループサウンズの名曲「思い出の渚」「ブルーシャトー」、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」など、60年代のヒット曲を中心とした迫力の生演奏に、思わず立ち上がって踊り出す人も。懐かしいサウンドに会場が一体となって盛り上がりました。
活動弁士の語りと即興演奏でよみがえる昭和の映像
SKIPシティの映像ホールでは2日午後、「昭和の懐かしい映像を活動弁士で楽しむ会」が開催されました。活動弁士の片岡一郎さん、声優の鈴木はるこさんの多彩な話術に、プロのベーシスト柴山寛史さん、ドラムのJR・ロビンソンさんによる即興演奏を加えると、モノクロの埼玉のローカルニュースやNHK短編映画が、活気に満ちた映像によみがえりました。また、最近市内で発掘された昭和初期の紙フィルムも復刻され、かわいいコマ送りのアニメが初上映されました。最後の特別上映『大江戸の華 喧嘩』を見終わった70代の男性は「久しぶりに無声映画を弁士で観たが、迫力がありますね」と満足そうでした。
女性のためのアーカイブス「テレビが描いてきた女性像」
NHKアーカイブスでは、本年4月より、これまでに放送された番組の中から女性をテーマにした番組を、大学や社会教育の現場で積極的に活用していただくために、「女性のためのアーカイブス」を立ち上げることにしました。出会いの広場奥のコーナーには、「女性の地位・男女平等」「女性とくらし・環境」「女性と労働」など、番組を10のカテゴリーに分けて、「女性のためのアーカイブス」の概要をわかりやすく展示しています。
2日間の最後を締めくくるイベントでは、まず、「現代の記録・BGの周辺」「The女子力」「たったひとりの反乱〜男社会と闘った女性起業家」など、話題を呼んだ番組を上映。
その後、「テレビが描いてきた女性像」と題したシンポジウムに、東京女子大学現代教養学部の国広陽子教授、十文字学園女子大学社会情報学部の亀田温子教授を招き、NHKアーカイブスの池田恵理子チーフディレクターの進行で、女性をめぐる社会の変化や、女性の職業進出の昔と今などを話し合いました。さまざまな視点から日本の女性たちの現状と変化を伝えてきたテレビの役割や、番組の楽しみ方について語られました。番組上映会からシンポジウムまでずっと参加し、熱心に聞き入っていた50代の女性は、「連ドラのヒロインも、時代ごとに変わっていますよね。これからも、女性を描いた番組に注目していきたい」と語ってくれました。NHK番組公開ライブラリーでも、すでに「女性のためのアーカイブス」として124本の番組を視聴できます。専門家や視聴者の方々からのアンケート調査も参考にしながら、今後も続々と公開番組を増やしていく予定です。ぜひお楽しみください。

お問い合わせ:048-268-8807 土日祝日を除く平日 10:00〜12:00 13:00〜18:00

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