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NHKアーカイブス 7周年記念イベント
「学び 伝え はぐくむ街 川口」
会場:SKIPシティ・NHKアーカイブス2階 出会いの広場
期間:2010年2月6日(土)・7日(日)午前10時〜午後5時
REPORT
川口SKIPシティの「NHKアーカイブス」は、おかげさまでオープンから7周年を迎え、2月6日(土)・7日(日)の両日、記念イベントを開催しました。今回のテーマは『学び 伝え はぐくむ街 川口』。古くから鋳物の街として親しまれてきた川口について、写真展や講演などで改めて認識を深めてもらおうというものです。ちょうど「番組公開ライブラリー」の来館者が50万人に達することを祝って記念セレモニーも行われ、多くの皆さまにご来場いただきました。川口という地に開かれた「NHKアーカイブス」の歩みを振り返っていただく絶好の機会となりました。
「学術利用トライアル研究」のための閲覧室がオープン!
この日に合わせて、アーカイブス施設内に新たに設けられた「学術利用トライアル研究」のための閲覧室の開所式も行われました。「学術利用トライアル」とは、「NHKアーカイブス」が保有する膨大な放送資産を、学術研究の場に役立ててほしいと発足したプロジェクトで、昨年11月より研究テーマの公募を開始。実行委員会による審査を経て選ばれた研究者は、自由に閲覧室を利用できることになります。実行委員会の座長である東京大学の吉見俊哉教授(メディア文化研究)、副座長の音好宏上智大学教授(放送産業論)と、福地茂雄NHK会長らNHK関係者によるテープカットが行われた後、福地会長は「550万本に上るNHKの映像資産が、大きな研究開発の成果となって実を結ぶことを望みます」と挨拶。また、吉見教授は、「貴重な歴史資産といえる放送資料を、メディア研究の発展のみならず教育の場へとつなげ、この川口から日本社会へ発信する第一歩としたい」と述べました。
NHKアーカイブス トライアル研究提案募集
「番組公開ライブラリー」の来場者、ついに50万人突破!
「番組公開ライブラリー」への来場者がついに50万人に達したということは、川口市の人口約51万人のほぼ同数が来場された計算になります。「番組公開ライブラリー」では、「NHKアーカイブス」に保存されている550万アイテム中、7000本近くの番組を常時閲覧できます。センターサークルでは記念のセレモニーが行われました。
記念すべき50万人目のお客さまは、川口市内に住む村岡さんご一家でした。休日には家族でよく訪れるとのこと。小学1年生と4歳の息子さんたちは『ウルトラマンキッズ』がお気に入り。川口市の塩川副知事と福地NHK会長から、埼玉県のマスコット『コバトン』とNHKのマスコット『どーもくん』のぬいぐるみを贈られて、ご満悦でした。最後に『おめでとう!7周年 50万人突破!』というクス玉が割られ、お祝いに駆けつけてくれた川口総合高校吹奏楽部の皆さんの、寒風吹く中での若さいっぱいの演奏に、大きな拍手が沸き起こりました。
キューポラの街の魅力を伝える2つの展示イベント
地域とともに歩んできた「NHKアーカイブス」の、7周年にふさわしい展示といえるのが、『キューポラの灯は消えず 寺島萬里子写真展』です。川口診療所で長年、院長を務めてきた医師の寺島萬里子さんが、20年前から撮り続けてきた写真は、もの作りに情熱を傾ける鋳物師たちと、減少していく鋳物工場への温かい眼差しに満ちています。あちこちの屋根から見え隠れするキューポラ。ひと仕事を終えてくつろぐ職人たちの笑顔。鉄を溶かす情景を見て、「ああ、『吹き』だね」「うん、『吹き』だ」と言葉を交わす家族連れの姿も見られました。写真の中でも、ひときわ目を引くのが、川口を代表する名工の一人、鈴木文吾さん(1921~2008年)。東京オリンピックの聖火台を造った、伝説の鋳物師と呼ばれる人です。
出会いの広場中央の『伝説の鋳物師 鈴木文吾』コーナーでは、聖火台のレプリカや仏像、「世界平和の鐘」のレプリカ、坂本龍馬像などが展示されています。そしてさいたま市在住の写真家・平出眞治さんが撮影した文吾さんの作品の数々―秩父神社や鎌倉の鶴岡八幡宮をはじめ関東一円の神社仏閣の天水鉢(てんすいばち)や梵鐘(ぼんしょう)の写真も見ることができます。川口が誇るみごとな職人技の数々をご覧ください(展示は3月28日まで)。
川口をこよなく愛する女医 寺島萬里子さんの講演
6日(土)午後の講演には、展示作品の撮影者、医師で写真家の寺島萬里子さんが登場。60代から写真の勉強を始め、現在83歳になる寺島さんは、診療所を退職した今も川口市内に住み、多くの市民に慕われています。三重県生まれの東京育ち、27歳で初めて川口に赴任したときは、鋳物の街の人々の大声と言葉づかいの荒っぽさ、あけっぴろげな気質と服装に驚いたとか。「でも今では川口は第二の故郷、一番大切な街」という寺島さんは、親しみ深い語り口で、川口の魅力を存分に披露してくれました。中でも、生前親交の深かった鋳物名人、鈴木文吾さんの思い出話は、その謙虚な生き方、気骨ある仕事ぶり、家族愛など、人柄を偲ばせるエピソードばかりで、来場した長男の常夫さん夫妻も思わず涙ぐむほど。
講演を聴き終えた市内の女性は、「今まで川口があまり好きではなかったけれど、モノ作りの伝統のある素敵な街だったんですね」と述べ、20代のカップルは上気した笑顔で、「自分の住む街を見直しました」と感想を聞かせてくれました。「鋳物工場の煙も騒音も匂い薄れたけれど、川口を支えてきた一番大事なものを忘れないでほしい」という寺島さんの言葉が胸に響く、意義深い講演となりました。
お相撲さんと一緒についた、できたてのおモチに舌鼓
6日(土)、50万人突破のお祝いに、センターサークルでは「お相撲さんと一緒におもちをつこう!」のイベントも行われました。市内にある湊部屋の若手力士、『仲の国』と『永井』が駆けつけ、寒空の下でも汗をかくほどの気迫で杵を振るうと、「自分もつきたいッ」と手を上げる子どもたちが続出。両力士の手助けで、あっという間につき上がったモチは、地元川口市立並木小学校PTAの皆さんの手で来場者に配られ、皆、フワフワのきなこモチに舌鼓を打ちました。『仲の国』は中国出身、『永井』力士は来場所から『朱鷺の若(ときのわか)』と、しこ名を改めるとのこと。これからもみんなで応援しましょう。
お宝映像はありませんか? 「NHKアーカイブス」は探しています

「NHKアーカイブス保管庫見学ツアー」と、シアターでの人気番組上映は、両日ともアーカイブスならではの人気イベントでした。7日(日)のお昼に行われた『鳩ヶ谷ほっとすてーしょん』による「手作りパンと野菜の即売」も、すっかりおなじみです。アーカイブスのカフェは、購入したばかりのフワフワのパンでランチを楽しむ家族連れで満員となりました。
カフェには、教育テレビ『おかあさんといっしょ』の人気キャラクター「ぐ〜チョコランタン」のセットで記念撮影するコーナーが設置されました。スプーたちに囲まれて写真を撮り、子どもたちは大喜び。また、「NHKアーカイブス」で実施している「お宝映像発掘キャンペーン第2弾」のパネルも並びました。ご自宅に眠っている古いビデオテープを掘り起こすこのキャンペーンでは、大河ドラマ『花神』、『ウルトラアイ』、『レッツゴーヤング』、『人形劇 プリンプリン物語』などの「お宝」番組を探しています。「お宝」番組の時代が歴史ものしりクイズ仕立てで展示され、大河ドラマの上映順、『おしん』の最高視聴率など、世代を超えたユニークな問題を家族で教え合う姿もみられました。
みんなで探そう思い出の「お宝」
手作り竹笛のシンプルな音色に魅せられて
両日のイベントを締めくくるハートフルライブスペシャルは、「手作り竹笛ワークショップ&コンサート」です。NHKの音楽番組などにも出演しているサックス奏者の山本公成さんと、妻でリトアニアの弦楽器「カンクレス」の奏者、星子さんが、竹笛の作り方と吹き方を実演指導。山本さん考案の、黒竹に一つ吹き穴を開けただけの倍音笛「竹子さん」を手にしたのは、先着30名の皆さん。子どもも大人も、フゥフゥと悪戦苦闘の末、ようやく出せた音の思いがけない澄んだ響きに、興奮を抑えられません。
後半はいよいよ、国内外で演奏活動を行っている山本さんご夫妻によるライブです。今回は、開設したばかりの無料ダウンロードサービス「NHKクリエイティブライブラリー」から、曲に合わせた映像が背景に上映されました。サックス、フルート、大小の縦笛、そして倍音竹笛と、次々に持ち替える公成さんの管楽器と、星子さんの奏でるカンクレスの竪琴に似た音色が織り成す音楽は、大自然や宇宙を描いた美しい映像と重なり、場内は幻想的な雰囲気に包まれました。会場の外からは、時折、鈴木文吾さん作の『平和の鐘』を打つ音も聴こえ、8年目のアーカイブスは、手づくりのさまざまな音色が響く温かなイベントとともに始まりました。

お問い合わせ:048-268-8807 土日祝日を除く平日 10:00〜12:00 13:00〜18:00

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