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NHKアーカイブス 5周年記念イベント
「ともに、いきる」そして「ものづくり」
NHKアーカイブスが川口の地に誕生して5周年。これを記念して、去る2月2日(土)、3日(日)の両日、SKIPシティ内のNHKアーカイブスにて、さまざまなイベントが開催されました。今回のテーマは「ともに、いきる」そして「ものづくり」。暦の上では立春間近でも、肌を刺すような寒気の中、たくさんの皆さんが集まってくださり、講演に、野外イベントに、楽しく過した2日間のご報告をお届けします。
「プレミアム10 この世界に僕たちが生きてること」番組上映会
初日の2日(土)には、正嗣さんとご家族を描いたドキュメンタリー「この世界に僕たちが生きてること」を上映。それに合わせて正嗣さんご本人とご両親が愛知県から来場され、番組を制作した西川啓ディレクターとの対談も実現しました。正嗣さんが微笑みの絵画を描き始めた'04年9月から'06年9月までの日々を丹念に追った同番組は、2006年にNHKプレミアム10で放映されて大きな反響を呼び、芸術祭優秀賞を受賞。もう一度見るために都内から来たという30代の女性をはじめ、ほぼ満席の会場は、深い感動に包まれました。 河合さんとお母さん
番組上映会 上映後の対談で正嗣さんは、初めて自作が県外を離れたことについて、昨年、縁のある愛知県の足助(あすけ)病院で行われた院内展覧会をきっかけに、「微笑みの絵画」が一つの作品群として力を持つことができたと話し、現在取り組んでいる100号の大作については、9.11テロ事件はじめ、危機感の募る時代に、もっと大切なことを伝えたいと、表現者としての抱負を語ってくれました。「正嗣さんの作品には命が大きなテーマになっているのではないか」という西川ディレクターの問いかけには「そんなに決めつけることはない。自由に観てほしいです」とにこやかに反撃する一幕も。「100人が観れば100通りのメッセージを受け取ってもらえると思う。作品自体を見るのではなく、作品を鏡のようにして、自分自身で絵を完成させてほしい」。人工呼吸器をつけた声なき声で、一つずつ言葉を選びながらつづられる正嗣さんの想いは、熱心に耳を傾ける人たちの胸に静かに響きました。
県外からお孫さんとともに参加したという女性は、「毎日のことだから大変だとは思わない、むしろ双子が同じ病気だったので、力を合わせて悩みを解決してくれて救われたというお母さんの言葉が、強く印象に残りました。前向きなご家族の支えがあるから、こんなに温かい絵が生まれるんですね」と、改めて展示作品に見入っていました。

「河合正嗣 微笑みの絵画展」は、3月23日(日)まで開催されています。ぜひ一度足を運んでご鑑賞ください。「アンケートに感想を記入してくれたら、今後の制作の励みになります」とは、正嗣さんからの伝言です。
河合兄弟のオリジナル曲も演奏 Heartful Live Special
短編映画「陽月鐘」の上映会も行われました。いまを生きる若者たちを温かく見守った作品です。西川口合格通り商店街とアーカイブスに隣接する早稲田大学川口芸術学校の卒業生監督のコラボレーションによって制作されました。
細谷季子さんライブ
「陽月鐘」上映会
上映後、主題歌を歌う細谷季子さんのライブコンサートが行われました。埼玉県出身の細谷さんが最後に披露してくれた曲は、河合さん兄弟がバンド活動をしていた頃、範章さんが作曲し、正嗣さんが歌った「THYME(タイム)」。聴く人に勇気を与える歌詞が、その透き通った歌声とともに会場いっぱいに響きました。
寒さも吹き飛ぶ楽しいイベントがいっぱい
屋外イベントの皮切りは、川口の湊部屋の力士を招いてのもちつき大会。寒風吹く中でも軽々と杵をかつぐまわし姿のお相撲さんたちは、うっすらと汗をかいています。並木小学校の児童たちも加勢して、2台の臼のもちが次々とつき上がり、集まった大勢の人は、つきたての「きなこもち」に舌つづみを打ちました。
屋外では、JAあゆみ野の方たちによる植木即売と園芸相談会を実施。パンジーなどの苗木をはじめ、胡蝶ランやシンビジウム、松や梅といったりっぱな植木を破格値で奉仕する模擬せり市も行われ、大きな鉢植えを抱えた年配女性は、「雪の中、来たかいがあった」と満足げでした。

屋内の別室には、ものづくりの町・川口を代表する工業品の数々を展示。精密な工作機械を支える歯車や盆栽用の刃物、カラフルなデザインのマンホールのふたなどの鋳物だけでなく、木肌のぬくもり豊かなおもちゃも並び、地元っ子たちも興味深く観察していました。
また、恒例のアニメ上映会、保管庫ツアー、鳩ヶ谷ほっとすてーしょんによるパンと野菜の販売も人気。いずれもすっかりおなじみのイベントとして定着しているようです。
充実の講演で会場が一つに
3日午後は、NHKが誇るお宝番組「あの人に会いたい 傑作選」から、『林芙美子』、『吉川英治』、『山田耕筰』の生前のインタビューを上映。
その後の講演には、長く古本屋を営んだ経験から、多くの作家たちの知られざるエピソードを記憶する人気直木賞作家、出久根達郎氏が登場。まさに他では聞けないお宝ばなしが満載でした。出久根氏の時代小説の大ファンだという大宮在住の60代の男性は、「作家を自伝から読んでみるのも面白そうですね、参考になりました」と感想を語ってくれました。
出久根氏の講演会
中野さんの講演会 続いて、NHK手話ニュースのキャスター中野佐世子さんによる講演「今日から始めるボランティア」。優先席近くの携帯電話、街中のAED、多目的トイレ、ハートプラス・マークなど、身近で興味深い話題の数々が、手話通訳とともに語られ、中野さんの軽妙なトークに、満員の会場が引き込まれたひとときでした。
締めくくりは、手話で歌う「千の風になって」。宮本ディレクターの指導のもと、手話初体験の人も、ベテランも、皆、大きな声で歌いながら、表現豊かに手を動かします。この冬一番の大雪が嘘のように、場内の熱気あふれる中、5周年記念イベントは幕を下ろしました。

お問い合わせ:048-268-8807 土日祝日を除く平日 10:00〜12:00 13:00〜18:00

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