発掘ニュース

No.263

2020.04.26

情報番組

2020年度、こんなラジオ番組を探しています!

2年目に突入した『発掘!ラジオアーカイブス』毎月最終土曜日の午後1時5分からラジオ第1放送でお送りしています。4月25日(土)には新年度最初の放送がありました!

今回から番組のナビゲーター『管理人』“3代目”後藤康之アナウンサーに交代。

『発掘した音源が放送されます』ではマスク姿の後藤アナ、素顔も撮らせてもらいました!
番組での自己紹介から…
「1980年、昭和55年生まれ千葉県出身です。現在39歳、B型さる年おとめ座です。趣味はアニメ、声優、ハードロック(特に聖飢魔Ⅱ)。…実はレギュラーでラジオ番組を担当するのは初めて!いつかラジオパーソナリティーになりたい!という思いからNHKに入った私にとっては、今こうしてヘッドホンをかぶって1本のマイクの前に座っているのは夢舞台で感慨もひとしおです。」
というラジオ大好きの後藤アナ、発掘番組の魅力をたっぷり伝えてくださいね!

★放送も細心の注意を払って!
新年度の第1回放送は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出されている中での放送となりました。

ラジオスタジオをまず消毒。“3密”を避けるためにスタッフも最少人数、番組プロデューサーと担当ディレクターが消毒作業。打ち合わせも“ソーシャルディスタンス”をとって。

★今年度、重点発掘番組はこれだ!
2020年度ラジオ重点発掘番組としてご紹介したのは、主に1970年・80年代を中心に、カセットテープでエアチェックをしていた時代の番組『若いこだま』『クロスオーバーイレブン』『ふたりの部屋』の3つの番組の発掘音源をお聴きいただきながら、新たな発掘を呼びかけました。発掘ニュースでは、放送でご紹介した番組にプラスα!発掘したい番組をピックアップしました。

◆若いこだま(1970~78年 ラジオ第1)
ラジオ第1で放送されたヤング向けディスクジョッキー番組。毎週月曜から土曜まで、午後10時台に40分ほど放送。当時、NHKとしてはかなり画期的な番組でした。

この頃、民放を筆頭に若者向けの深夜放送が大ヒット!『オールナイトニッポン』、『パック・イン・ミュージック』、『セイ!ヤング』など、いずれも60年代後半にスタートした深夜放送が大人気!そんな中、NHKでは『若いこだま』を新設。

放送開始当初は、リスナーからのハガキを読み、リクエスト曲をかけるというのが基本で、有名無名を問わず様々な若者をディスクジョッキーに。番組後期には、新進気鋭の若手ミュージシャンや俳優をDJに起用。のちに“大御所”と呼ばれる方々ばかりでした。

70年代の世相、当時の若者の一面が垣間見える、ラジオならではの番組です!
全部で2300回ほど放送されましたが、発掘・保存されているのは50回あまりです。

主なDJ:馬場こずえ、森直也、吉見佑子、高橋万里子、江守徹、サンディー・アイ、所太郎、平野文、
田中正美、友川かずき、荒井由実、りりイ、上田正樹、矢野顕子、村上龍、石黒ケイ、桃井かおり、
渡辺香津美、甲斐よしひろ、渋谷陽一、大貫憲章

◆サウンドストリート(1978~87年 FM)
1978年(昭和53年)11月、『若いこだま』の後継番組としてFMでスタート。月曜から金曜夜10時台、およそ8年半もの間、ヤングポップス番組の帝王として君臨し続けました。

当時はまだ放送される機会が少なかった国内外のロックミュージックやポップスをいち早く紹介、そうそうたる方々がDJを!
全部で2200回ほど放送、保存できているのは380回あまりです。

主なDJ:松任谷正隆、甲斐よしひろ、渋谷陽一、烏丸せつこ、佐野元春、坂本龍一、山下達郎

◆クロスオーバーイレブン(1978~2001年 FM)
おやすみ前の夜11時台、良質でセンスのいい音楽と「スクリプト」と呼ばれるミニドラマで構成した新しいタイプの音楽番組としてスタート。今なお、夏の特集期間や年末年始に、
度々“復活版”が放送されるほど人気の番組です。

『発掘!ラジオアーカイブス』の放送では、2005年に放送された“復活版”をお聴きいただきました。
俳優の津嘉山正種(つかやま まさね)さんのナレーションに陶酔!
1978年~2001年までのレギュラー放送の保存はごくわずか。ぜひ発掘したい番組です!

歴代ナレーター:石橋蓮司、清水紘治、富山敬、横内正、津嘉山正種

◆ふたりの部屋(1978~85年 FM)
FM夜の帯ドラマ。取り上げる原作は、新井素子さんのようなライトノベル、林真理子さん椎名誠さんなどのエッセイ、シリアスなストーリーからコミカルなもの、シュールなものと、様々!月曜から金曜の夜11時台放送。開始当初は1回10分、その後は15分で5回または10回連続。

出演者は基本的には“ふたり”。登場人物が少ないこともまた面白く、進行のトークもしながらドラマも演じるという“ドラマジョキー”と呼ぶスタイルで、出演者の素の語りと、ドラマ、両方を楽しめた番組です。

この出演者も、今振り返るとかなり斬新でそうそうたる方々が登場。ドラマといえど、俳優にこだわらず、
松山千春さん柳ジョージさん浅川マキさん加藤登紀子さん泉谷しげるさんなどミュージシャンが登場する回も多くありました。
6年半で170近くの作品を放送したうち、発掘・保存されているのは13作品分。

特に発掘したい『ふたりの部屋』のドラマ(原作、出演):
「銀河鉄道999」(松本零士、市村正親・倉野章子)、
「青年は荒野をめざす」(五木寛之、森本レオ・黒谷昌子)、
「ラブ・ストーリー」(エリック・シーガル、篠田三郎・水沢アキ)、
「ブシキャット翔んでも大冒険」(新井素子、広川太一郎・田坂都)、
「十二人の手紙」(井上ひさし、野沢那智・池田昌子)、
「サングラスの少女」(北山修、太田裕美・花王おさむ)、
「ジャズカントリー」(ナット・ヘントフ、樋口康雄・松坂隆子)、
「スローなブギにしてくれ」(片岡義男、佐藤祐介・神保美喜)、
「わが愛の讃歌」(エディット・ピアフ、上月晃・清水紘治)、
「お伽の国の社会人」(尾辻克彦、柄本明・柳原ハルヲ)、
「ショージ君の青春期」(東海林さだお、森本レオ・角野卓造・馬場こずえ)、
「ひとめあなたに」(新井素子、熊谷真実・新井素子・土井美加)、
「蒼い時」(山口百恵、白石珠江)、
「ピアニストを二度笑え」(山下洋輔、伊武雅刀・山下洋輔)、
「ちはやぶる奥の細道」(W・C・フラナガン、小林克也、江守徹)、
「オウジとKの物語」(北村想、朝比奈尚行・ひろ新子)、
「花より結婚きび団子」(林真理子、中井貴恵・林真理子)、
「浅川マキの幻の男たち」(浅川マキ、浅川マキ)、
「絶句」(新井素子、横沢啓子・神谷明)、
「さよならギャングたち」(高橋源一郎、泉谷しげる)

◆カフェテラスのふたり(1985~88年 FM)
『ふたりの部屋』を引き継いだ帯ドラマ。月曜から金曜の夜11時台に放送。全90作、それぞれ10回または5回連続。発掘・保存された作品が少しあります。

特に発掘したい『カフェテラスのふたり』のドラマ(原作、出演):
「女たちの15の伝説」(古井由吉、草野大吾・吉田日出子)、
「ふられ虫の唄」(武田鉄矢、武田鉄矢)、
「美味しんぼ」(雁屋哲、千葉繁・斉藤ゆう子)、
「なんて素敵にジャパネスク」(氷室冴子、小林聡美・坂上忍)、
「星へ行く船」(新井素子、山田康雄・小林聡美)、
「10人のシンデレラ」(湯本香樹実、高樹沙耶・倉崎青児)、
「くどきのテクニックおしえます」(田辺聖子、桂三枝・末広真季子)、
「気分はリバイバル」(村松友視、奥田瑛二・范文雀)、
「シーサイドテラスの夏景色」(川西蘭、中井貴一・荻野目慶子)、
「猛女モーレツ」(永井路子、山口良一・平野文)、
「マン・ウォッチング」(中島らも、桂三木助・井森美幸)

◆おしゃべり歌謡曲(1978~82年 ラジオ第1)
趣向をこらした歌謡曲のディスクジョッキー番組。男女コンビのパーソナリティーが担当。月曜から金曜午後8時台に放送。(年度前半は月・水・金)保存はほとんどありません。

主なDJ:春日三球・照代、ケーシー高峰・山本百合子、千昌夫・Jシェパード、浜村淳・三浦弘子、
浜村淳・平野文、タモリ・三浦弘子、近石真介・平野文

◆夜のスクリーンミュージック(1980~83年 FM)
映画音楽(テーマ曲・サントラ)の紹介と映画にまつわる楽しいエピソード伝える映画音楽専門の番組。土曜の夜10時台に放送(全134回)。発掘された番組が少しあります。

DJ:関光夫
こんなテーマの回の音源をお持ちの方、いませんか?
「ハッピーバースデイ・ヘンリー・マンシーニ」「映画で踊ろう」「スポーツはお好き」
「女性映画メロディ集」「ポール・モーリア 華麗なるラブ・サウンズ」「ニーノ・ロータ集/三回忌追悼」
「アカデミー賞音楽のすべて/1950年代以降」「スクリーン上のカントリー&ウエスタン」
「シネ・フレンチ・サウンド」「007来たる」「フランシス・レイVSミッシェル・ルグラン」
「カトリーヌ・ドヌーブの世界」「レッド・ニコルスンという男」「結婚専科」
「たくましき男、ジョン・ウェイン」「ブルース・リー VS ジャッキー・チェン」「子役はツヨイ!」
「SF・スペース・サウンズ」「あー!オスカーさま」「集合!!日本映画音楽」
「バレンタイン・デイによせて/愛のテーマ曲集」「アニメ・サウンド集」
「追憶のスター・名曲・名場面 三遊亭円楽」「ああ、ニューヨーク・ニューヨーク」
「映画、そして音楽を語ろう 小森和子」「おかしな、おかしな、おかしな映画から」

◆邦楽ジョッキー(1976~78年 ラジオ第1・1985~2018年 FM)
NHKならでは、伝統芸能のディスクジョッキー番組。歌舞伎俳優が出演、和楽器演奏のポピュラー音楽、その他邦楽紹介やゲストとのトークも。火曜夜9時台に放送。85年からはFMでの放送として金曜夜11時台に新たにスタート。ラジオ第1時代のものは全く保存が無く、FM時代は一部保存があります。

ラジオ第1 DJ:坂東玉三郎、尾上辰之助 ゲスト:市川海老蔵、吉永小百合、尾上松緑、坂本九、森光子 ほか

FM 歴代DJ:澤村藤十郎、林与一、中村児太郎、市川染五郎、市川笑也、尾上辰之助、市川亀治郎、
市川笑三郎(2004年4月~ここから保存あり)尾上松也、中村壱太郎、中村隼人、尾上右近

◆FMアドベンチャー(1984~85年 FM)
冒険小説・SF小説原作の帯ラジオドラマ。内外の著名作家の原作をもとにした連続ドラマで、現行の『青春アドベンチャー』へと続きます。月曜から金曜の夜9時台、各回10分。 全17作、各作品10回または5回連続。発掘・保存されたものが少しあります。

特に発掘したい『FMアドベンチャー』のドラマ(原作、出演):
「女たちは泥棒」(半村良、松橋豊)、「警官嫌い」(エド・マクベイン、山口崇・平淑恵)、
「あっちが上海」(志水辰夫、橋爪功・高田美和)、「血と黄金」(田中光二、田島令子・森本レオ)、
「ペテルブルグから来た男」(ケン・フォレット、森本レオ・三田和代・斉藤とも子)

◆アドベンチャーロード(1985~90年 FM)
月曜から金曜夜9時台に放送。各回15分、その後10時台に。全100作、各作品10回または5回連続。発掘・保存された番組が少しあります。

特に発掘したい『アドベンチャーロード』のドラマ(原作、出演):
「オールマイティ」(アービング・ウォーレス、樋口可南子・高橋昌也)、
「危険な夏」(北方謙三、原田芳雄・内藤剛志)、「山猫の夏」(船戸与一、原田芳雄・大塚周夫)、
「漂流教室」(楳図かずお、幸田弘子・菊地英博)、
「二都物語」(チャールズ・ディッケンズ、石川ひとみ・森本レオ)、
「背いて故郷」(志水辰夫、橋爪功・高畑淳子)、
「スターライトだんでぃ」(火浦功、安原義人・長谷川真弓)、
「夜のオデッセイア」(船戸与一、役所広司・石橋蓮司)、
「サテンのマーメイド」(島田荘司、川谷拓三・岡崎友紀)、
「西風の戦記」(田中芳樹、宮崎真純・松田洋治)

◆夜の停車駅(1980~85年 FM)
ナレーションとクラシック音楽の構成番組。落着いた語り(ドラマ仕立ても)とクラシック音楽を融合した、おやすみ前の大人の時間。ラフマニノフの「ヴォカリーズ」がテーマ音楽、ムードを醸し出していました。この番組も去年夏と今年の新春、復活版が放送され話題になりました。日曜夜10時台の放送、84年からは土曜夜11時台。発掘・保存された番組が少しあります。

DJ:江守徹

以上が2020年度ラジオ重点発掘番組です。
音源をお持ちだという皆さん、こちらまで是非、情報をお寄せください!

そうそう!『発掘!ラジオアーカイブス』の放送は「らじる★らじる」聴き逃しサービスでお聞きいただくことが出来るんです。4月25日の今年度第1回放送は5月2日(土)14時までお聴きいただけます!

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