発掘ニュース

No.213

2018.10.26

ドラマ

久しぶりに少年ドラマシリーズ!『悦ちゃん』発掘!

1974年放送の少年ドラマシリーズ『悦ちゃん』が今回の発掘です!
これまで1本も保存が無かった全12回シリーズの後半部分、第7回から最終回までが発掘されました。

獅子文六・原作の小説をドラマ化したもので、妻を亡くしたちょっとダメな作詞家のお父さんと、しっかり者で元気な小学生の女の子の物語です。

映像を提供してくれたのは“悦ちゃん”を演じた服部真由美さん。弟の服部達哉さんがホームページに書き込んでくださいました!

実はこの作品は去年の夏、土曜ドラマ『悦ちゃん〜昭和駄目パパ恋物語〜』(全8回)としてリメイク、放送されました。お父さん役はユースケ・サンタマリアさんでした。
44年前、悦ちゃんのダメなお父さんを演じたのはこの方…!

沼田爆さんです!ひょうひょうとした爆さんのキャラクターが、お父さん・柳 碌太郎(やなぎ ろくたろう)にピッタリでした!

どんなお話なのか、発掘されたのは第7話から最終回までですが少しご紹介いたします…

ニヤニヤしながら写真を見つめるお父さん。写真の女性は婚約者で3ヵ月後に再婚することになっている日下部カオル(高樹蓉子さん)。財閥のご令嬢で、デートをすれば何もかも一流好み。芝居や音楽会は一番良い席、レストランは名の通った高級料理店でないと機嫌が悪い…。そんな女性に入れ込んでいる碌太郎です。

お金に困った碌太郎は「パパママソング」という新しく作った詞を持って、売れっ子作曲家・細野夢月(西村正平さん)のところへ…。

「童謡に毛が生えたような詞に曲は付けられない」と取り合ってくれません。しかもその部屋にやってきたのは、クラス会に行っているはずの婚約者・カオル…。

碌太郎が問い詰めると、左手の薬指を見せて「安い真珠の指輪なんて私にはふさわしくない」と婚約指輪を外してしまっているカオル。少年ドラマシリーズにはビックリの展開です!しかも碌太郎はカオルを追いかけ、家出をしてしまいます。

一方、家に残されてしまった悦ちゃんは…

大好きな池辺鏡子(名倉美里さん)と一緒。第7話からだと、この鏡子と碌太郎の関係がよく分からないのですが、どうやら鏡子は碌太郎が好きなようです。悦ちゃんは鏡子とお父さんが結婚することを望んでいます。

ドタバタあり、懐かしい昭和の雰囲気あり、結末がどうなるのか毎回気になる展開です!
最終回には…

なぜかテレビスタジオで歌う悦ちゃんが!?歌手デビュー?はたして悦ちゃん親子の結末は?ハッピーエンドになるのでしょうか?

…と、発掘ニュースを書いている最中に、なんと第1回から第6回までが録画されたビデオテープが追加で見つかったという連絡が!!ビデオはまだプロジェクトに届いてはいませんが、“悦ちゃん”を演じた真由美さんからお話が届いています!

「ドラマのオーディションには母が応募して、当時300人の中から選ばれました。大変、感激したのを覚えています。

収録の時には、スタッフの方々や共演の方々にたいへん優しくしていただきました。
悦ちゃんが熱を出すところで本当に具合が悪くなってご心配をお掛けしたり、撮影の合い間に演出の方にケーキ屋さんに連れて行ってもらったり…。
アクセントや歌の指導はきびしかったと思います。大きな白いわんちゃんとの共演も印象的でした。いろんな相談に乗っていただいてアットホームでしたね。」

「放送後には、遠くの町の方からもファンレターが届いてびっくりしました。楽しく文通しました。

80年代まで色々な番組に出演させていただきましたが、現在は名古屋在住で主婦をしています。今回ビデオが見つかったのは、きっと2017年の『悦ちゃん』が呼んでくださったのだと思います。これからも一作でも多くの作品が発掘されるようお祈り申し上げます。」

真由美さん、ビデオを送ってくれた弟の達哉さん、本当にありがとうございました!第1回から第6回までが届き全話がそろうのを楽しみにしています。そして番組公開ライブラリーなど、皆さんにご覧いただける方法を考えたいと思います!

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