いま、番組発掘プロジェクトが注目している“お宝番組”のひとつが『レッツゴーヤング』。そのパイロット版、いわば「お試し版」が発掘されました！

なにやら歌手の皆さんと会場のお客さんの代表が、幕の前でステップの練習をする場面から番組が始まります。1974（昭和49）年のお正月、1月3日に放送。この年の4月から本放送が始まっていますので、まさに試験的に制作された『レッツゴーヤング』です！

メインとなって進行するのはフォーリーブスの皆さん。45分番組の前半はフォーリーブスを中心に歌とダンスのショータイムです。

こちら（左側）がタイトルの文字。先週、サーカスの皆さんから提供いただいた『レッツゴーヤング』のタイトル（右側）と比べてみると…ずいぶん違いますね

フォーリーブスとともに踊るのは「ヤング１０１」の皆さん。そう！『レッツゴーヤング』は4年間続いた伝説の音楽番組『ステージ１０１』と入れ替わるようにして始まりました。

番組の前半は、洋楽にあわせて皆でダンスを踊る『ステージ１０１』の演出の色合いが残ったショータイムです。

そして16分を過ぎた頃から番組のトーンが変わり始めます。

カーテンの向こう側から登場したのは、フレッシュな女性アイドル5人！順番に歌い始めます。トップバッターは…

浅田美代子さんです！カワイイ！

アイドル歌手の皆さんの歌に続いて…

会場のお客さんも参加してのゲームコーナー。4つの扉から現れる歌手の皆さんが歌う曲を、ステージに上がったお客さんが当てるクイズでした。

公開放送で、観客の皆さんの番組への参加感が強く感じられるのも『レッツゴーヤング』の特徴です。このパイロット版でも客席を見ると…

黄色い声援を送るファンの皆さんが！
後半も…

フォーリーブスの「ヤングヒットパレード！」の掛け声とともに、今度は男性アイドルが登場！

西城秀樹さんや野口五郎さん、そして最後はフォーリーブス。

『レッツゴーヤング』は、まさにアイドル時代の幕開けを告げた番組ともいえます。そのパイロット版のこの番組は、新しい音楽番組の方向性を探ろうとした1本のようです。

ちなみに、こちらの皆さんも出演していました！

ガロ、そしてチューリップの皆さん！懐かしい歌声が残されていたこのビデオテープを提供してくれたのは番組関係者の方です。ありがとうございました！

この年の4月からスタートする『レッツゴーヤング』は12年間続く大人気番組に成長します。しかし多くの回がアーカイブスに残されていません。リニューアルしたこのホームページの「発掘重点番組」を見ると、保存率は62％。

特に最初の3年間（1974～76年）の録画ビデオを探しています！
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