発掘ニュース

No.142

2017.02.24

情報番組

これが番組発掘プロジェクトだ!『どーも、NHK』

“NHKのことがまる分かり!視聴者の皆さんとNHKをつなぐ番組”をキャッチフレーズに放送している『どーも、NHK』(日曜午前11時20分~)。先日「番組発掘プロジェクト」が特集されました!皆さん、ご覧になりましたか?今回はダイジェストでご紹介します。

司会の塚原愛アナウンサーから「続いては『もっとNHK』、現在NHKに残されていない番組を探し出し保存していこうという取り組みについてお伝えします!」

ナレーション「1974年の大河ドラマ『勝海舟』。1978年から放送された人形劇『紅孔雀』。いずれもNHKにほとんど保存されていなかった幻の番組です。」

「こうした番組は視聴者の皆さまや番組関係者に提供していただいたものです。NHKでは4年前から、保存されていない番組を探し出す『番組発掘プロジェクト』を続けています。」

スタジオには、「番組発掘プロジェクト」の拠点でもある埼玉・川口のNHKアーカイブスで館長をつとめる
岩坂昌彦専任部長が出演。

「NHKで番組を体系的に保存し始めたのは1981年からです。それ以前に使っていた放送用のテープがこちらにあります。重さは7キロもあります。2インチテープといって、当時の値段で100万円以上しました。とても高価なもので何度も上書きして使っていたため当時の番組が保存されていないことが多いのです。」

プロジェクトが始まって以来、この4年間で新たにアーカイブスに保存された番組はテレビ・ラジオ合わせて6300本以上になります。

VTRでは、週に1回行われている「発掘ミーティング」の様子や、担当ディレクターが取材し提供者の皆さんのもとへうかがう様子も紹介されました。

俳優の久米明さんへの電話取材では、1960年代のラジオ番組などをお持ちであることが分かり、ご提供いただけることに!

群馬県藤岡市にお住まいの医師・井田仁一さんのお宅では200本ほどのベータのビデオテープを発掘。40年ほど前に大学病院で働いていた頃、忙しい中、大好きな大河ドラマや連続テレビ小説を録画していたとのこと。期待が高まります!

「発掘ニュース」でもご紹介した俳優の藤岡弘、さんからは、提供いただいた大河ドラマ『勝海舟』の別の回がまだあるはず!とのことで捜索に…

残念ながら今回は見つかりませんでしたが、こんなお言葉を…

「まだまだ探し続けますので、諦めないでよろしくお願いいたします!…どなたか、どこかに必ず録画した方もいらっしゃったのではないかと私は期待しているんですよ。もし録画した方がいたら、是非おゆずりいただきたいし、NHKにご一報いただければ…多くの人の目に触れることになりますのでお願いしたいですね。」

塚原アナ「番組発掘プロジェクト、皆さまのご協力に支えられているんですね。」
岩坂専任部長「はい、そうなんです。去年1年間で、テレビ番組およそ1200本、ラジオ番組600本が新たに見つかりました。」

「こちらは、提供して頂いたテープの一部です。ベータにVHS、そしてこれらより前に発売されたUマチックです。いずれも、視聴者の皆さまや当時の番組制作者、出演者などが家庭用のビデオで録画したテープです。ご提供いただき改めてお礼申し上げます。」

続いて紹介されたのが、去年の発掘の成果と発掘した番組がどのように活用されているかです。

「去年注目を集めたのが人形劇の大量発掘です。NHKでは子供向けに様々な人形劇を放送してきましたが、1980年以前の物はほとんど保存されていませんでした。」

「1978年から放送された『紅孔雀』。恋人だった二人が、秘密の宝を巡って争う悲恋の物語です。NHKには全223話中3話しか保存されていませんでした。しかし去年、人形操演者や番組担当者から数多くの提供があり、一気に集まりました。現在あと2話分で完全に揃う所まで来ました。」

「そして反響が大きかったのが1979年から3年間放送された『プリンプリン物語』の発掘でした。少女プリンプリンが故郷を探して仲間たちと旅を続けるストーリーです。全656回の放送のうちNHKには最後の一年分しか残されていませんでした。しかし去年多くの提供があり、残す所あと23話分となりました。」

NHKアーカイブスではこうした発掘された番組の活用を進めています。
その一つが、発掘した映像を上映し、出演者などゲストを呼んで開催するイベントです。
今年も先日、『プリンプリン物語』の発掘上映会&ミニ・コンサートを行いました!

また発掘された番組はNHKアーカイブスや、全国のNHKの放送局にある公開ライブラリーでご覧いただくことができます。川口市のNHKアーカイブスの中にある公開ライブラリーには80台の端末が用意されています。ぜひご利用下さい!

「テレビ放送が始まって60年余り。1960年代、70年代は数々の名番組が生まれた、いわば“テレビの青春時代”です。当時を懐かしむ視聴者から『是非もう一度見たい』という声も、多く寄せられています。今後とも、あの時代を彩った番組を眠らせることなく、“文化資産”として、次の世代に受け継いで行きたいと思います。視聴者の皆さまのご協力、どうぞよろしくお願い致します。」

思い出・コメントはこちら

ページTOP