発掘ニュース

No.135

2016.12.22

ドラマ

『年の始めの』倉本聰さん 笑いと涙の昭和サラリーマン

今回は“お正月”にふさわしい発掘番組をご紹介!しかも番組公開ライブラリーで新たにご覧いただけるホヤホヤの番組です!

その番組とは…

『年の始めの』。1979(昭和54)年1月5日に放送したお正月の特別ドラマです。
主人公となるのは“大日本エリート株式会社”の経理課長を演じるフランキー堺さんと、その妻・八千草薫さん。

あの倉本聰さん作!しかも今回、録画テープを提供して下さったのも倉本さんです。
とにかく最初から最後までクスクス笑えると同時に、涙もありクライマックスではスッキリできる新年にピッタリのドラマです。

ドラマのキーワードは、タイトルの背景にも書かれている『虚礼廃止』
辞書で調べると、「誠意の無いうわべだけの礼儀」を廃止するということ。

お中元やお歳暮、年始回りなどは禁止するという通達を出した大日本エリート株式会社。その社員たちのお正月のひとコマを面白おかしく描いています。

東 大作(フランキー堺さん)と洋子(八千草薫さん)夫妻は、元旦におせち料理を食べながら…
「やっぱり今日、行こう“ジュニア”のところ。」
「“虚礼廃止”って命令が出たんでしょう?」
「あくまで建前だ。」
「さんざん迷ってお歳暮送って、あんなに後で後悔してたのに…。」

“ジュニア”というのは大日本エリート株式会社の亡くなった会長の御曹司のこと。
次期社長候補ナンバーワンの“ジュニア”を演じるのは…

そう梅宮辰夫さんです!“ジュニア”は大作の高校のラグビー部の後輩ですが、会社ではもちろん重役。大作・洋子の夫妻は結局、年始のあいさつに行くことに…

タクシーの中でも…

「いいか、誘われても絶対上がらないからな、いいな。」
「はい。」
「調子に乗って、それじゃちょっとなんて絶対言うなよ。」
「はい。」
「あくまで建前は“虚礼廃止”なんだから。行ったことがあとでバレたら非常にまずいことになるぞ。いいな。」
「うん。」
「まして、上がり込んだところ誰かに見られたら、オーバーでなく先行き真っ暗になるぞ。」
「…」

さて二人のこの先はいかに??

このドラマ、遊び心もいっぱいです!

突然、雪山と高いビルが登場したと思ったら…

岡田真澄さんが出てきて「大日本エリート株式会社」のコマーシャル!!
60分のドラマの中に2回、この“CMタイム”が登場します。NHKのドラマでなければできない“遊び心”ですね。

さらに、こんな人たちの若き日の姿も…

さあ、はたして結末はいかに??
それは見てのお楽しみ!

皆さんのお近くの番組公開ライブラリーで今月(12月)27日からご覧いただけます。
お正月は昭和のサラリーマンの笑いと涙の物語をお楽しみください!
(年末年始は施設が休館のためご覧いただけない日がございます、ご注意ください。最寄りの番組公開ライブラリーをこちらでお調べの上、お問い合わせください。)

思い出・コメントはこちら

ページTOP