発掘ニュース

No.119

2016.09.02

音楽

小鳩くるみさん 『なかよしリズム』は私の原点

アニメ「アタックNo.1」の鮎原こずえの声でご存知の方も多い小鳩くるみさん。子供のころから舞台で、そして童謡歌手として活躍、NHKの子供番組にも数多く出演されました。

今回の発掘提供者は、その小鳩くるみさん。現在は本名の鷲津名都江さん
訪ねたのはこちら…

東京都内の大学です。鷲津さんは外国語学部英米語学科で教授をしています。

Q ご多忙のなか、お時間を頂きありがとうございます。
「こちらこそお暑い中、ご足労頂きまして有難うございます。とりあえず自宅にあったテープを全部持ってきました。」

Q 凄い!たくさんありますね。
「全部で51本あります。元々は母がずっと私のマネジメントをやっていた関係で自宅にUmaticの録画機を購入してあり、母が録画しておいてくれました。その後、私がVHSにダビングして保存してあったんです。」

Q 子供のころからご活躍でしたね!
「私は名古屋で生まれましてね、3歳の時にNHK名古屋放送局に母親に連れていかれて飛び入りで『声くらべ腕くらべ子供音楽会』という番組に出ることになって…。その全国大会に名古屋代表として出場したんです。翌年、4歳の時には日劇デビュー(舞台デビュー)、母親と私は、 よく“親鳩”“小鳩”などとからかわれました(笑)」

「以来様々な番組に出させて頂いた中で最も深い影響を私に与えてくれたのがNHKの幼児番組『なかよしリズム』でした。その時ちょうど大学1年になったばかり、青山学院大学の英語学科に入って間もない頃です。」

Q 今日はその「なかよしリズム」の演出を担当したNHK OBから提供された番組のDVDを持参しました。一緒にご覧になりませんか?
「 え~~本当ですか??嬉しい!じゃ私のパソコンで早速見ましょう!!」

「わあ~~懐かしわ、この頃よく振付の先生から『リズムに乗り切れてない!!』と叱られたんですよ。リハーサルはみっちりやるんですが、収録は全て一発撮りだったので間違えると最初から撮り直しになるわけです。だから緊張もしましたね。NGを出さないように出さないようにとそっちに気をとられてしまって…。だから私の表情と体の動きがぎこちないでしょう??」

「スタッフ達の情熱が凄かったんです。テンポが速い選曲が多くて、しかもミュージカル風に仕上げる事を要求されていたのでプレッシャーもかなりありました。そんな風に、現場と出演者が一体となって作られたのが『なかよしリズム』だったんです。」

「『なかよしリズム』は、子供相手の番組ながら本物を見せようという意気込みでミュージカル仕立てのような番組作りを目指して始まったプロジェクトでした。」

「プロのダンサーを起用して振付に4日間かけたり、歌う曲はジャズのスタンダードなども取り入れたりと、とにかく子供の情操教育には3歳までに本物を植え付けさせるべきだと言うのが現場のモチベーションでもあったんです。

それで段々私自身、幼児教育に対して興味を抱くようになって大学の専攻も教育学科へ編入したほどでした。そして幼児教育に対する講演の依頼が来るようになって、番組で伝えたい思いを自分なりに父兄の方々に向けて発信していったんです。

その講演が、母校の大学の先生の目に留まって“君は画面に出る仕事より子供を教育する仕事が合っていると”言われました。その出会いがきっかけとなって今の大学教授への道が開かれていったんです。」

鷲津さんの人生の転機ともなった『なかよしリズム』。今回提供いただいた51本のビデオテープの中からも別の回が発掘されました!

子供の時のNHKとの出会いから現在の大学教授に至るまでの人生、そして発掘されたビデオのお話など、10月に放送する『ひるまえほっと』の「発掘!お宝番組」にご出演いただきたっぷりうかがう予定です。お楽しみに!

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