発掘ニュース

No.018

2014.08.01

音楽

石原裕次郎さん"幻の「ビッグショー」"リマスター中!

今年で46回目を迎える『思い出のメロディー』。先日の会長記者会見で、司会者とともに見どころが発表されました。今回はその「見どころ」に注目です!
こちらが記者会見の際の資料です。

総合司会は綾小路きみまろさん、楽しそうですね!司会は連続テレビ小説「花子とアン」の蓮子役で毎朝おなじみの仲間由紀恵さんと高山哲哉アナウンサー、ラジオの司会は久保田祐佳アナウンサーです。

そして右下にご注目!

39年ぶりに発掘!石原裕次郎 幻の映像がよみがえる!

番組発掘プロジェクトでも重点番組として探している「ビッグショー」。石原裕次郎さんご本人が個人的に録画していた1975年放送の回が見つかり、その一部を「思い出のメロディー」の中で放送することになりました!

裕次郎さんの「ビッグショー」は2作品あります。1978年に放送された「男ひとり、気ままな夜」はアーカイブスに保存がありますが、1975年9月7日放送の「あの青春の詩 そして今も」は保存がない"幻の映像"でした。

これがそのビデオテープです!

家庭用ビデオで録画した場合、気になるのが色や画面の乱れです。放送に向けて数々の修復が欠かせません。それが先ほどの資料にも書かれていた『最新リマスター技術』です!
放送に向けて、いったいどんな修復が行われているのか、一部をご紹介します!

まずは画面に現れる大小さまざまな「キズ」の修復です。
例えば大きなものでは…

目の上に出来た横に伸びる「キズ」。これをどうやって消すのか??
ビデオテープには1秒間に30フレームの画像が記録されていて、それが連なって動画になります。「キズ」のあるフレーム前後の「キズ」の無いフレームからきれいな部分を取り出し修復していきます。大きなものから小さなものまで、目を凝らして「キズ」を探し出す根気のいる作業です。

次に画面の「乱れ」の修復です。

画面の上部におよそ3分間、「乱れ」が出続けた場面です。「乱れ」がずっと出続けているため、きれいな映像を探し出すことも難しく、ひとコマずつ丹念に修復していきます。この3分間の映像にかかった作業時間だけでおよそ10時間です。

今回修復した「キズ」や「乱れ」は合わせて1000カ所以上!気が遠くなります…。およそ一か月の作業でした。

さらにグレードアップするため、横浜にある映像関連の会社で最新技術の力を借りることになりました!

「色調調整(カラーグレーディング)」を担当している斎藤さんです。

ちょっと不思議な裕次郎さんの映像です。色が劣化している部分を白く抜き出すとこんな不思議な画像になります。これをもとに修復する部分を決めていきます。

下の2つの映像で、実際に修復前と後を見比べてみてください。顔の色合いの変化が分かります。

左の映像を見ると、輪郭部分を中心に全体的に緑色っぽくなっています。これはダビングなどが原因で、記録される信号が劣化してしまうためだそうです。色が正しく残っている部分を探し出し、その色で補正した映像が右です。裕次郎さんの肌が生き生きと、より自然な色によみがえっています!

技術の説明を聞いていても難しい用語ばかりで、私にはチンプンカンプンなことが多かったのですが、映像を見くらべて納得です!

このほか映像のちらつきやモヤモヤ感を解消するために最新の映像フィルターをかけるなど仕上げの作業を行い、"幻の映像"復活に向けて最終的な準備を進めています。

今回の映像修復全体を統括している霜山ディレクターは、「石原裕次郎さんという偉大なスターの映像を修復することに大きな責任とやりがいを感じます。裕次郎さんの映像には見ている人を引き付ける力があります。なかでも"顔"は命、表情を生かすために大事に修復しています。細かい「キズ」も見落とさず、39年の時を感じさせない映像で楽しんでいただけるよう力を尽くします!」と話しています。

映像修復に関しては「プレマップ」でもご紹介します。
放送予定は、
8月6日(水)午後1時53分~
8月7日(木)午前10時46分~
8月8日(金)午後0時35分~ ほか
です。

そして「思い出のメロディー」は8月9日(土)午後7時30分から総合テレビで放送です!
どうぞお楽しみに!

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