NHK番組アーカイブス 学術利用トライアル

これまでの成果

NHK学術利用トライアルのあゆみ

説明図

これまでのトライアル研究の内容

※研究者の所属・職位は閲覧当時のものです。

第1期

テレビ番組アーカイブによるメディア環境における「水俣」の記録と記憶に関する研究

小林直毅(代表者)法政大学 社会学部 教授

NHKテレビ報道における韓国の民主化運動 ―1972年~1987年を中心に―

李美淑東京大学大学院 学際情報学府 社会情報学

寺山修司の放送ジャンルにおける活動に関する実証研究

堀江秀史東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻

日本・韓国テレビ制作者の比較研究

金廷恩上智大学大学院 文学研究科 新聞学専攻

監視社会における移民の管理と主体性をめぐるポリティクス
〜NHKアーカイブスにみる「在日外国人」へのナショナルなまなざしについての一考察〜

稲津秀樹関西学院大学大学院 社会学研究科 社会学専攻

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第2期

生殖技術に対する生命倫理観の模索と構築 ―代理出産の報道を中心に

柳原良江東京大学大学院 人文社会系研究科 グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」 特任研究員

テレビ番組アーカイブによる「水俣」のアクチュアリティと歴史性に関する研究

小林直毅(代表者)法政大学 社会学部 教授

放送における「空襲」認識の形成と変容に関する歴史学的研究

大岡聡(代表者)日本大学 法学部 准教授

開発主義とテレビ ―日本・韓国・中国におけるダム映像を中心に

町村敬志(代表者)一橋大学大学院 社会学研究科 教授

認知症の本人はいかに描かれてきたか?―本人視点の出現・変遷・用法に関する探索的研究―

井口高志(代表者)奈良女子大学 生活環境学部 准教授

感染症報道における「作動中の科学」の情報及び文脈の分析~新型インフルエンザ報道を中心に~

渡邉友一郎(代表者)早稲田大学 大学院政治学研究科 ジャーナリズムコース(現・日本テレビ)

政治テレビ討論会と国家指導者像の変遷―日本党首討論会と米国大統領討論会

松本明日香日本国際問題研究所 研究員

NHKバラエティ番組に見る文字テロップの変遷-テレビにおける表記実態と機能の分化-

設樂馨武庫川女子大学 文学部日本語日本文学科 助教

ヴェトナム戦争と日本のジャーナリズム

岩間優希立命館大学 衣笠総合研究機構研究員

同時代型社会の象徴「終戦報道」の検証を通じた新しい大学教育理念「ドキュメンタリー教養」の構想とその情報インフラ整備の調査

川島高峰明治大学 情報コミュニケーション学部 准教授 情報基盤本部副本部長

美術番組の発展と影響

河原啓子日本大学・武蔵野美術大学・立教大学ほか 非常勤講師

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第3期

「被爆の記憶」の語り方のエスノメソドロジー

好井裕明日本大学 文理学部 教授

東京オリンピック(1964)―メディア・イベントと国民神話

Merklejn Iwona(メルクレイン・イヴォナ)東京大学 社会科学研究所研究員

三陸の津波被災地の風景の消失を考える―「景観史」として還元される地域の肖像―

水島久光東海大学 文学部 教授

テレビが「保護と観光のまなざし」形成に果たした役割分析と地域民俗資料としてのアーカイブスの可能性

関礼子(代表者)立教大学 社会学部 教授

テレビにおける戦後「農村」表象とその構築プロセス:「農事番組」を手がかりとして

舩戸修一(代表者)静岡文化芸術大学 文化政策学部文化政策学科 講師

テレビが描いた母と子どもの関係
―NHK教育テレビ「おかあさんの勉強室」における母親と〈子ども〉―

津田好子東京女子大学大学院 人間科学研究科 生涯人間科学専攻

建築資料的価値を持った映像資料の発見と活用方法の研究
―NHK教育「テレビの旅」を一事例として―

本橋仁(代表者)早稲田大学 創造理工学研究科 建築学専攻

第1期

テレビドキュメンタリーにおけるアイヌ表象と他者性の問題にかかわる考察
〜戦後60年間の軌跡と変容〜

崔銀姫佛教大学 社会学部現代社会学科 准教授

ニュース番組における言語変化に関する研究

轟里香北陸大学 教育能力開発センター 准教授

「テレビ的知」の変容の社会学的考察〜クイズ番組における正解と不正解を事例に

山崎晶四国学院大学 総合教育研究センター 准教授

映像メディアにみる「沖縄」をめぐる経済言説—戦後日本社会における他者表象に関する一考察—

上原健太郎大阪市立大学大学院 文学研究科

お笑い番組にみる人々の興味を惹き付けるインタラクション・デザイン

田村篤史関西大学大学院 総合情報学研究科

第1期

NHKテレビ放送史における「社会保障」
~認識枠の解放・改編につなげうる内的ダイナミックス~

山本卓法政大学 法学部 政治学科 准教授

1970年代の日本が見た夢 ― 実現までのプロセスに関する考察 ―

亀井修(代表者)独立行政法人国立科学博物館 産業技術史資料情報センター 参事

ドキュメンタリー言説の変遷研究 
―「テレビ・ドキュメンタリー」の父・吉田直哉の番組分析による考察に

丸山友美法政大学大学院 社会学研究科 社会学専攻

映像がとらえた都市下層
― 1950~60年代における格差社会の実態と「一億総中流」論の批判的考察

武田尚子武蔵大学 社会学部 社会学科 教授

ドキュメンタリー番組において描かれた看護師の表象と専門性に関する研究

梶原倫代(代表者)帝京大学 医療技術学部 看護学科 助手

映像資料から復元する大規模水害の空間分布とその特性分析

廣内大助信州大学 教育学部 准教授

紀行番組における戦後「農山村」社会の表象とその変容:『新日本紀行』を手がかりとして

舩戸修一(代表者)静岡文化芸術大学 文化政策学部 講師

戦後日本の前衛芸術における映像の役割 
― 1960年代以降の実験映像が表象する文化社会の位相研究

齋藤理恵早稲田大学大学院 文学研究科 人文科学専攻表象・メディア論コース

草創期テレビジョンの思想的想像力を探る ― 実験放送番組の台本に基づく研究

松井茂東京術大学 芸術情報センター 助教

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第2期

協調学習のマネジメント能力を向上させる教材としてのテレビドラマの可能性

大島律子静岡大学 情報学部 教授

生活文化としてのガーデニング〜その形成・発展にテレビが果たした役割〜

小池 安比古東京農業大学 農学部農学科 教授

「報道番組における訳出行為に関する研究」

稲生 衣代青山学院大学 文学部 准教授

放送番組のサウンドアーカイブとしての可能性〜震災前後の音風景の変化を手掛かりとして〜

小林 田鶴子(代表者)共栄大学 教育学部 教授

映像資料を利用した水族館展示と鯨類飼育の歴史研究

宇仁 義和(代表者)東京農業大学 学術情報課程(オホーツクキャンパス)嘱託准教授

ルワンダの20年に学ぶ ― 日本のアフリカ観はどう変わったのか

甲斐 信好拓殖大学 国際学部 教授

テレビが描いた貧困の表象とその意味構造 ― NHK報道・ドキュメンタリー番組を中心に

李 旼冑(イ ミンジュ)東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 学際情報学専攻 修士

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第3期

政府・自治体が先回り防災対策を講じるための時系列災害情報の作成

竹下 正哲拓殖大学 国際学部 准教授

リスク・コミュニケーションにおけるTVニュース報道の役割
― 食品放射能汚染の報道が、不安感情と知識取得に与える影響の検討

岡田 知子一橋大学大学院 社会学研究科 社会心理学専攻

皇室取材をめぐるポリティクス ― 美智子妃ブームとその後の展開

森 暢平(代表者)成城大学 文芸学部 准教授

映像メディアによる子どもの表象―発達の解釈に及ぼす影響と社会文化的変遷の分析

斉藤 こずゑ國學院大學 文学部 教授

テレビ番組における「いじめ問題」の構成に関する研究

北澤 毅(代表者)立教大学 文学部 教授

広場の映像:『現代の記録』、『現代の映像』に見る1960年代の都市史的研究

辻 泰岳東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻

NHKアーカイブスをとおして見る1960年代学生運動イメージの変遷

小杉 亮子東北大学大学院 文学研究科 人間科学専攻社会学専攻分野

科学教育に関わる学校放送・デジタル教材コンテンツの学習論的・歴史的検討

吉岡 有文立教大学 文学部教育学科 特任准教授

テレビ・アーカイブで見る日本のドキュメンタリー理論
―『日本の素顔』に写された戦後日本 ―

丸山 友美法政大学大学院 社会学研究科 社会学専攻

第1期

テレビによる沖縄イメージの構築に関する研究 ~復帰前後のシーンと語りの関係から~

杉本久未子大阪人間科学大学 人間科学研究科 教授

テレビ番組における産炭地の表象とその変容に関する研究

木村至聖甲南女子大学 人間科学部 講師

テレビ媒体において大相撲とその力士はいかに表象され受容されているのか
―“伝統”と“近代的制度”の狭間にある力士の身体についての現象学的研究―

川野佐江子大阪樟蔭女子大学 学芸学部 被服学科 化粧学専攻 専任講師

NHKアーカイブス所蔵番組からオキュパイド・ジャパンを読み解く
―記録と記憶の研究の交差と可能性

長志珠絵神戸大学大学院 国際文化学研究科 教授

テレビ番組における「障害者が自立すること」の語られかたの形成と変容に関する研究

前田拓也神戸学院大学 人文学部 講師

<上方文化>表象における漫才と戦後知識人

後藤美緒>筑波大学大学院 人文社会科学研究科 社会科学専攻

神々へのまなざし ―映像メディアに映し出された沖縄の「聖なるもの」への表象

平井芽阿里國學院大學大学院 文学研究科 日本学術振興会特別研究員(PD)

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第2期

発話の冒頭に現れる提題助詞に関する実証的研究
—日本人の新しいコミュニケーションスタイルの解明に向けて—

有田節子大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国際英語学科 教授

障がい者スポーツの記録と物語

崎田嘉寛広島国際大学 工学部 講師

映像で辿る戦後狂言復興の系譜〜善竹禰五郎の遺産〜

茂山(善竹)忠亮立命館大学 先端総合学術研究科 表象領域 学士

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第3期

「炭鉱」イメージはいかに再生産されたか ― 筑豊炭田の事例を中心に

木村 至聖甲南女子大学 人間科学部 講師

大相撲力士の身体表象に関する研究
― デザインされる肉体とライバル構図:横綱柏戸の身体性に着目して ―

川野 佐江子大阪樟蔭女子大学 准教授

文化人としての政治家 ― タレント議員の表象を事例として

笹部 建関西学院大学 社会学研究科 社会学専攻

テレビ番組を通じて形成される宇宙への想像力

板倉 史明(代表者)神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授

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2016年度第1回

放送博物館

文字言語で語る小説・小説家が映像媒体で語られる時
山口俊雄
日本女子大学文学部日本文学科/教授
NHK電子音楽スタジオにおいて作曲された電子音楽作品のデータベースの確立
川崎弘二(代表者)
(応募時)大阪歯科衛生士専門学校/非常勤講師
(現 在)相愛大学音楽学部/非常勤講師
テレビにおける古典文学作品関連番組と高等学校「古典」との連携
―教科書採録場面に関する番組を授業に還元するために―
春日美穂
(応募時)大正大学教育開発推進センター/専任講師
(現 在)目白大学社会学部メディア情報学科/専任講師
映像メディアに探る、子どもの発達と権利の表象の変遷
斉藤こずゑ
國學院大學文学部/教授
映像資料による興行街浅草と大衆芸能・演劇の表象に関する研究
細井尚子(代表者)
立教大学異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科/教授
高度成長期のテレビドキュメンタリーにおける「青少年問題」
-『日本の素顔』『現代の記録』『現代の映像』を対象として-
石岡学
同志社大学文化情報学部/助教

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大阪放送局

外国語教育を目的としたメディアコンテンツ制作の方法論の歴史的変遷
-NHKフランス語教育番組を事例として
今中舞衣子
(応募時)大阪産業大学教養部/専任講師
(現 在)大阪産業大学国際学部/准教授
1980年代前半期のマイコン・パソコン文化形成にメディアが果たした役割
鈴木真奈
(応募時)京都大学文学研究科現代文化学専攻/非常勤講師
(現 在)京都大学文学研究科現代文化学専攻/非常勤講師
メディアが描いた米軍統治下沖縄-日本本土メディアの沖縄へのまなざし
大城由希江
神戸大学大学院国際文化学研究科文化相関専攻/大学院生

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2016年度第2回

放送博物館

「NHK番組アーカイブス」を対象とする、小津安二郎監督・作品をめぐる言説分析
宮本明子
(応募時)東京工業大学環境・社会理工学院/助教
(現 在)同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科/准教授
都市・地方の構造的な"分擬"の成立と変質-高度成長期のドキュメンタリー番組の分析による-
春木良且(代表者)
フェリス女学院大学国際交流学部国際交流学科/教授
外交政策と経済発展:世界の報道からみる多角的分析
東郷賢
武蔵大学経済学部/教授
テレビが描く患者像とその変遷に関する研究
加藤美生(代表者)
東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学/特任助教
NHKアーカイブスにおける湖沼環境問題を中心にした湖沼水環境の記録と変遷
川村志満子
筑波大学大学院生命環境科学研究科/大学院生
「空き家問題に関する個人、地域、社会全体の視点:NHKテレビ番組を手がかりに」
湯上千春
尚美学園大学総合政策学部/兼任講師

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大阪放送局

1960年代のテレビドラマと〈文学〉をめぐる基礎的研究
―谷川俊太郎作「あなたは誰でしょう」・小田実作「しょうちゅうとゴム」・寺山修司脚本「一匹」を読む/視る―
瀬崎圭二
同志社大学/教授
中央アフリカ共和国の表象を再構築する:「海外取材番組 アフリカ大陸を行く」(1959〜1960)を中心に
内海博文(代表者)
(応募時)追手門学院大学社会学部社会学科/准教授
(現 在)ヴェネツィア・カフォスカリ大学アジア・北アフリカ研究科/准教授
レジリエンスデザイン学研究の資料としての、映像の活用方法の研究
ー被災地や被災者のレジリエンスデザインへの貢献ー
尾方義人
九州大学 大学院芸術工学研究院/准教授

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2016年度第3回

放送博物館

戦後描写されてきた民主主義および主権者としてのあり方
塚田純
(応募時)東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻政治情報学/博士課程研究員
(現 在)神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科/博士特定研究員
「阿波踊り」の統一的集団舞踊への変容とメデイアへの反映
小林敦子
(応募時)明治大学情報コミュニケーション学部/助手
(現 在)明治大学情報コミュニケーション学部/兼任講師
育児・教育映像メディアに探る、子どもの発達と権利の表象の世代変化
斉藤こずゑ
國學院大學文学部/教授

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大阪放送局

主婦向け情報番組に見られる番組参加者の言語行動の特徴について
―「主婦」を形成する情報は番組参加者を通してどのように発信されてきたのか
西野由起江
大阪大学文学研究科文化表現論専攻日本語学専門分野/大学院生
映像はいかに戦争死者を慰霊するか
塚原真梨佳
情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科メディア表現専攻/大学院生
「論争中の病」はどのように伝えられてきたか――病気イメージの形成プロセスの解明に向けて
野島那津子
(応募時)日本学術振興会(東京大学大学院人文社会系研究科)/特別研究員(PD)
(現 在)石巻専修大学人間学部人間文化学科/准教授
“新しい”テレビ・ドキュメンタリーが描くもの~「ドキュメント72時間」と日本の"群像"~
松本章伸
(応募時)龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科/特任講師
(現 在)日本学術振興会/特別研究員PD

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2016年度第4回

放送博物館

東京パラリンピック大会(1964)映像の意義
崎田嘉寛
(応募時)広島国際大学工学部住環境デザイン学科/講師
(現 在)北海道大学大学院教育学研究院/准教授
戦後日本のドキュメンタリーにおけるダイアログ映像の分析:『日本の素顔』を中心に
洞ヶ瀬真人
名古屋大学大学院国際言語文化研究科/学術研究員
占領期ラジオ番組『真相はこうだ』と『質問箱』の批判的談話分析
―GHQ対日占領政策の変遷はラジオ番組にどう反映されていたか―
太田奈名子
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻/大学院生
「アップのベン」再考―和田勉の初期テレビドラマ作品における演出技法の特性
木原圭翔
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館/助手
歌舞伎公演における「大向こう」の時代変遷-劇場中継を「実演舞台の実況記録」として使用する
坂部裕美子
公益財団法人 統計情報研究開発センター/研究員
「東洋の魔女」を指導した大松博文のスポーツ指導観の社会的共有に関する研究
鈴木秀人
(応募時)東京学芸大学教育学部健康・スポーツ科学講座体育科教育学分野/教授、分野主任
(現 在)東京学芸大学大学院教育学研究科/教授

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大阪放送局

"テレビは女性をどのように描いてきたか
―NHK朝の連続テレビ小説における表象と受容に関する文化社会学的研究―
稲垣恭子(代表者)
(応募時)京都大学大学院教育学研究科/教授
(現 在)京都大学/理事・副学長
野球放送における歴史と表象
根岸貴哉
立命館大学大学院一貫制博士課程先端総合学術研究科先端総合学術専攻/大学院生
NHKテレビ番組における発達障害をめぐる言説変化
西田有香子
名古屋大学大学院国際言語文化研究科国際多元文化専攻/大学院生

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2017年度第1回

放送博物館

日本人は未来をどう見てきたのか
田所昌幸(代表者)
慶應義塾大学法学部政治学科/教授
グローバルメディアを通して移動する日本語
マリィ クレア(代表者)
University of Melbourne, Arts Faculty/Senior Lecturer
80年代小劇場演劇の再考 ~「観客」の視点から
柴田隆子(代表者)
(応募時)学習院大学大学院人文科学研究科身体表象文化学専攻/非常勤講師
(現 在)専修大学国際コミュニケーション学部/准教授
Eテレが果たしてきたメディア・リテラシー機能 ―「さわやか3組」における時制表現の分析 ―
村野井均
(応募時)茨城大学教育学部学校教育教室/教授
(現 在)茨城大学教育学部教育教室/特任教授
幼児教育番組「おかあさんといっしょ」における、パラ言語・わざ言語の変遷及びこれからの幼児教育における教育ファシリテーション方法の可能性について
下郡啓夫(代表者)
函館工業高等専門学校一般理数系/教授
ドキュメンタリー・報道番組における留学生問題と留学生像の変遷
林葉子
公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター/研究員
オーバーアマガウ「受難劇」に見る宗教多元主義の転換点の検討 ―「受難劇」はメディアにどう紹介されてきたか ―
森本真由美
(応募時)白百合女子大学大学院文学研究科発達心理学専攻/大学院生
(現 在)上智大学大学院神学科組織神学専攻/研究生

大阪放送局

テレビドラマ草創期における日本の情緒や文化の表現方法に関する基礎的研究
飯塚恵理人(代表者)
椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科/教授

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2017年度第2回

放送博物館

時代によってカット率は変化するのか:NHKアーカイブスを用いた1980年から2010年までの同一番組のカット率の検討
青山征彦
成城大学社会イノベーション学部/教授
公共放送のドキュメンタリー番組に関する研究
-NHKの中国をテーマするキュメンタリー番組を中心-
賈曦(ジャシ)(代表者)
東京国際大学言語コミュニケーション学部/客員講師
占領期ラジオ番組「街頭録音」と「社会探訪」の談話分析
―ドキュメンタリーにおける女性の語りの変化に着目して―
太田奈名子
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士後期課程/大学院生
産業廃棄物報道の歴史における豊島産業廃棄物不法投棄事件の位置づけと特性
馬渡玲欧
(応募時)東京大学大学院人文社会系研究科社会学研究室/大学院生
(現 在)名古屋市立大学大学院人間文化研究科・人文社会学部/専任講師
NHKアーカイブスからみた旧産炭地の状況と変遷-福岡県大牟田市を事例に-
小田美季
日本社会事業大学社会福祉学部福祉援助学科/教授
NHKテレビドキュメンタリーが描いた貧困‐子ども、老人、女性の貧困を中心にー
李旼冑(イ・ミンジュ)
東京大学多文化共生・統合人文学プログラム/特任研究員

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大阪放送局

中途視覚障害者の職場復帰を可能にする「リハビリテーション権」の必要性について
辰巳佳寿恵
(応募時)大阪体育大学健康福祉学部健康福祉学科/准教授
(現 在)大阪体育大学社会貢献センター/教授
NHKインタビュー番組中の談話に見られるフィラーのはたらきをもつ接続詞について
~その発生の経緯、種類、機能、表現効果から戦後の日本語談話の変遷を考える~
百瀬みのり
(応募時)大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻/大学院生
(現 在)三重大学国際交流センター/神戸学院大学/兼任講師

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2017年度第3回公募結果

放送博物館

テレビは日本語教育をどのように描いてきたか
―NHKアーカイブスにみる日本語教育の社会的位置づけの変遷―
古賀 万紀子(代表者)
(応募時)早稲田大学大学院日本語教育研究科/助手
(現 在)神田外語大学アカデミックサクセスセンター/専任講師
日本人は司法に何を求めてきたか~司法は日本人にとっての理想の社会を創り上げることができるのか~
日本人の正義・来日外国人の正義
小林 裕子
明海大学外国語学部英米語学科/教授
『バリバラ』が提起する笑いの意味―番組における障害者表象の通時的変遷に注目して―
塙 幸枝
(応募時)国際基督教大学大学院博士後期課程アーツ・サイエンス研究科/大学院生
(現 在)成城大学文芸学部/専任講師
NHK朝の連続テレビ小説における男性像の変遷―男性役割の9側面を用いた分析―
渡邊 寛(代表者)
筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻/大学院生
初期テレビ人形劇の実験性とその起源―戦後舞台人形劇からの影響を中心に―
菊地 浩平
早稲田大学文学学術院/非常勤講師
戦後ドキュメンタリー番組を資料とした旧満洲国経験者の意識構造に関する研究
甲賀 真広
首都大学東京大学院人文科学研究科人間科学専攻日本語教育学教室/大学院生

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大阪放送局

アイヌ文化の普及啓発におけるメディアの役割変容に関する調査
大橋 美幸
函館大学商学部商学科/准教授
テレビにおける団地イメージの構築-1960年代を中心に-
今井 瞳良
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程/大学院生
発達障害児・者をめぐる啓発や教育の視点
―発達障害のとらえの変遷とメディアの関わりに着目する―
山下 敦子
神戸常盤大学教育学部こども教育学科/准教授

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2017年度第4回公募結果

放送博物館

歴史教科書、ドキュメンタリー映像、博物館から見る戦後日本社会における戦争記憶の変容:1972-2017
スウ イ
東京外国語大学大学院総合国際研究院戦争予防平和構築コース/研究員
『きょうの料理』が日本人の新奇食品に対する受容過程および
食感性認知経路に及ぼした影響に関する食社会学的考察
荒木 徹也(代表者)
東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻/准教授
戦後GHQの日本占領期に於けるラジオドラマの文芸化に関する考察
何翠樺(ホチュイワ)
ニューヨーク大学文学学術院音楽学部音楽学・民族音楽専攻(New York University)/大学院生
音声・映像メディアにおける小林秀雄 ― 作家の〈文化資産〉化に関する研究
鈴木 美穂
玉川大学文学部国語教育学科/准教授
「ドキュメンタリードラマ」史研究
― 概念・手法の変遷を探求し、テレビ表現の可能性を展望する
杉田 このみ(代表者)
(応募時)千葉商科大学政策情報学部政策情報学科/専任講師
(現 在)専修大学ネットワーク情報学部/講師
文学者の発言にみるエネルギー表象と戦後日本社会
― アニメ『未来少年コナン』と冷戦期文化における身体
杉本 裕代(代表者)
東京都市大学共通教育部外国語共通教育センター/講師

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2018年度第1回

放送博物館

福祉番組における当事者性の考察:国際障害者年以降の自助・共助フレームに着目して
田中 瑛
東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻/大学院生
科学ドキュメンタリー番組における「人体」のメタファー —28年前と現在との比較研究—
大石 亨
明星大学情報学研究科/教授
政府開発援助(ODA)はどう議論されてきたのか—NHK番組アーカイブスに見る「伝えられ方」と「議論」
高松 香奈
国際基督教大学教養学部政治学・国際関係学デパートメント/准教授
原発事故後の環境放射能の推移と人の心理的変化から分析する放射能心理
大谷 浩樹
帝京大学医療技術学部診療放射線学科/教授
料理番組におけるトークと表象:『きょうの料理』を対象とする通時的談話分析
古川 敏明(代表者)
(応募時)大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科/准教授
(現 在)早稲田大学社会科学総合学術院/准教授
歌い継がれる震災復興歌 —《しあわせ運べるように》を事例として—
高嶋 有里子
(応募時)小田原短期大学保育学科通信教育課程/講師
(現 在)二松学舎大学/非常勤講師

大阪放送局

日本の公共放送が描くアメリカ日系移民 —描かれ方の変遷を中心に—
横山 香奈
大阪経済法科大学/准教授
テレビ草創期における日本の文化や情緒の映像表現に関する基礎的研究
飯塚 恵理人(代表者)
椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科/教授
テレビ番組におけるインタビュー・トークの相互行為的分析
陳 力(チェン リ)
九州大学大学院地球社会統合科学府・地球社会統合科学専攻/大学院生

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2018年度第2回

放送博物館

NHKアーカイブスにおける東日本大震災で被災した子どもとその家族の記録
髙橋 紀子
福島大学子どものメンタルヘルス支援事業推進室/特任准教授
幼児期の想像的なナラティブのストーリー構造と内容の分析
—NHK番組「みいつけた!」の「おててえほん」コーナーを発話サンプルとして—
細川 淳嗣
県立広島大学保健福祉学部コミュニケーション障害学科/講師
NHKアーカイブスにみるロマ(ジプシー)へのまなざしの変化 —音楽、芸能を中心に—
横井 雅子
国立音楽大学音楽学部音楽文化教育学科音楽情報専修/教授
「戦後の番組を資料とした20世紀半ばのBamboo Englishにおける日本語の影響」
崔 丞鎭(チェ スンジン)
(応募時)首都大学東京大学院人文科学研究科人間科学専攻日本語教育学教室/大学院生
(現 在)2019年4月帰国
報道からみた「地域医療」の捉え方
小谷 和彦(代表者)
自治医科大学地域医療学センター地域医療学/教授
障害者スポーツをめぐる言説と力学
竹内 秀一
学習院大学大学院人文科学研究科身体表象文化学専攻/大学院生

大阪放送局

リスク社会における教育ドラマの機能研究 —NHK『中学生日記』を例に—
王 令薇(オウ レイビ)
京都大学大学院教育学研究科教育学環専攻教育文化学コース/大学院生
子ども向け音楽のテンポは速くなっているか?
—「おかあさんといっしょ」の楽曲テンポの時代的変遷—
長田 陽一
(応募時)国際医療福祉大学福岡医療学部 神経発達症研究センター/教授
(現 在)久留米大学医学部小児科学教室/教授
テレビにおける自己表象の批評的可能性-セルフドキュメンタリーの公共性に関する考察
中根 若恵
名古屋大学大学院人文学研究科映像学専攻/大学院生(日本学術振興会特別研究員DC1)

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2018年度第3回

放送博物館

中国人民解放軍に従軍した日本人
ジェームズ・ストンランド
バークレー校カリフォルニア大学歴史学部近現代日中関係史/研究者
1970年代初頭ドキュメンタリー番組における第二次世界大戦の扱い方
—1971年に放送された『ドキュメンタリー』と『人間列島』の番組分析—
滝浪 佑紀
城西国際大学メディア学部/准教授
著述家森崎和江の全体像を把握しその批評性を評価するための初期作品研究
西 亮太
中央大学法学部/准教授
「日本的コンビニ」の誕生 —単身者のモダニティー—
片上 平二郎
立教大学社会学部社会学科/准教授
榎本健一関連の演劇・映像作品研究…楽士・楽団の活動分析を中心に
白井 史人(代表者)
(応募時)京都大学大学院人間・環境学研究科/日本学術振興会特別研究員PD
(現 在)名古屋外国語大学世界教養学部/講師
“脳卒中のリハビリテーション”の社会的認識に関する調査:ICFの概念の普及状況について
山口 佳小里(代表者)
国際医療福祉大学成田保健医療学部作業療法学科/講師

大阪放送局

スポーツ体験の表象化に関する研究:スポーツドキュメンタリー番組の分析を通して
小丸 超(代表者)
(応募時)九州共立大学スポーツ学部スポーツ学科/准教授
(現 在)駿河台大学/講師
NHK『中学生日記』に見られる中学生が使用する感情表現の変化
加藤 恵梨
(応募時)大手前大学現代社会学部/講師
(現 在)愛知教育大学教育学部/准教授
教員を目指す学生のためのゲーム・リテラシー教育の教材としての映像の活用方法に関する研究
—社会は遊びとしてのビデオゲームをどのように扱ってきたのか—
小孫 康平
(応募時)皇學館大学教育学部教育学科/特命教授
(現 在)筑波学院大学経営情報学部ビジネスデザイン科/教授

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2018年度第4回

放送博物館

津波火災の発生メカニズム
榎本 祐嗣
(応募時)信州大学上田キャンパス/特任教授
(現 在)信州大学繊維学部ファイバーイノベーション・インキュベーター施設/リサーチコーディネーター
NHK教育相談番組で登校拒否はいかに語られたか—1970年代から1980年代を中心に
加藤 美帆
東京外国語大学総合国際学研究院/准教授
NHK報道資料にみる1970年代ASEANの対日認識ーASEANの「中心性」の萌芽の文脈から
永田 伸吾
(応募時)金沢大学大学院人間社会環境学研究科/客員研究員
(現 在)金沢大学人間社会研究行き法学系/客員研究員
NHKのドキュメンタリーが描く難民の姿—日本に暮らすインドシナ難民の表象とその変遷—
大茂矢 由佳
筑波大学大学院人文社会科学研究科国際日本研究専攻/大学院生
テレビ放送から見るインド音楽の受容とイメージ形成
小日向 英俊
東京音楽大学音楽学部/客員教授
すくすく子育てに見る養育者の関心事の変化—時代背景・乳幼児の事件・事故の視点から—
杉山 佳菜子(代表者)
鈴鹿大学こども教育学部幼児教育学専攻/准教授
NHK映像記録から「塩田に対する視点の変遷」と「塩田文化遺産を未来へと繋ぐ活動の原動力」を探る
篠山 浩文
明星大学教育学部/教授

大阪放送局

NHKアーカイブにおける戦後の農村婦人の暮らしと近代化過程に関する研究
嘉瀬井 恵子
(応募時)金沢大学地域連携推進センター/教務補佐員・連携研究員
(現 在)金沢大学先端科学・社会共創推進機構/教務補佐員・連携研究員
教育テレビ番組『幼稚園・保育所の時間』の音楽番組の内容分析ー『なかよしリズム』にみる音楽とパフォーマンス分析ー
葉口 英子
ノートルダム清心女子大学人間生活学部人間生活学科/准教授
報道からみた母体血を用いた新型出生前遺伝学的検査(NIPT)のとらえ方
井上 みゆき
和歌山県立医科大学保健看護学部小児看護学/教授

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2019年度第1回

放送博物館

放射能・原子力への認識の形成過程―1950・60年代の報道を通して
藤川 賢
明治学院大学社会学部社会学科/教授

大阪放送局

テレビ草創期から成長期にかけての日本の文化や情緒の映像表現に関する基礎的研究
~1964年東京オリンピックがもたらした日本らしさに対するこだわりと影響~
飯塚 恵理人(代表者)
椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科/教授
映像にみる内灘闘争の記憶―NHK番組アーカイブを中心に―
稲垣 健志
金沢美術工芸大学美術工芸学部一般教育等/准教授

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2019年度第2回

放送博物館

CCTVとNHKの報道比較―中国の「流転する」農民工の問題は誰の責任か
白 雪儿(バイ シェアー)
東京大学大学院情報学環・学際情報学府アジア情報社会コース/大学院生
ドラマが地域活性化に果たす役割―地域発ドラマにおける「地域」の描かれ方の通時的分析を中心に―
牛山 佳菜代
目白大学メディア学部メディア学科/准教授
日ソ国交回復交渉におけるソ連の政策過程
岡田 美保
防衛大学校総合安全保障研究科後期課程/特別研究員
日本人ビジネスパーソンによる共通語としての英語使用
―アジアとヨーロッパのワークプレイスにおける相互行為の分析―
柳町 智治
北星学園大学文学部英文学科/教授

川口・NHKアーカイブス

家庭生活として表現される家族の関わりと家族イメージの形成
―高校講座家庭総合等の番組の分析を通して―
三沢 徳枝
(応募時)佛教大学教育学部/特任准教授
(現 在)川口短期大学こども学科/准教授
テレビ報道における交通事故の原因と対策の変遷 ―高度経済成長期に着目して
中尾 聡史(代表者)
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻交通情報工学研究室/助教

大阪放送局

画家・富山妙子の作品と韓国民主化連帯運動―美術作品の制作と受容にみるトランスナショナルな共同体―
徐 潤雅(ソ ユナ)(代表者)
立命館大学コリア研究センター/客員研究員

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2019年度第3回

放送博物館

国連平和維持活動に対する自衛隊派遣の映像史~カンボジアから南スーダンまでの25年
大門 毅
早稲田大学国際学術院/教授
子どもの貧困に関する現状と考察
鈴木 淳子
生涯発達教育研究センター/研究員
公開音楽バラエティー『レッツゴーヤング』がファッション・メディアとして1980年代の若者文化に与えた影響:出演者衣装と服飾流行の関係性
江良 智美
(応募時)帝京平成短期大学現代ライフ学部人間文化学科メディア文化コース/助教
(現 在)和洋女子大学・東京家政学院大学/非常勤講師
戦争・終戦関連のテレビ番組における「アジア」と「加害」の表象
-1980~90年代のドキュメンタリー番組の内容分析を中心に-
米倉 律
日本大学法学部新聞学科/教授
日本における塩専売制廃止以降の塩文化の多様化とNHK「塩」番組との関係性
篠山 浩文
明星大学教育学部/教授
震災経験とユーモアの実践にかんするコミュニケーション社会学的研究
――NHK番組アーカイブスにおける東日本大震災関連番組の分析を中心に
庄子 諒
一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻/大学院生
メディアを通した音楽教育番組の教材性~NHK教育テレビ「クインテット」を例にして~
清水 尚子
(応募時)東京学芸大学教育学研究科音楽教育専攻/大学院生
(現 在)学習院大学経済学部/副手

川口・NHKアーカイブス

囲碁対局解説のプロトコル分析により囲碁解説の自動生成や囲碁プログラムに自らの動作説明を行わせる研究を行うための予備的検討(トライアル)
斉藤 康己(代表者)
東京電機大学総合研究所・知能創発研究所/教授
放射能の不安解消へ向けたナッジ理論を用いた行動放射能心理
大谷 浩樹
帝京大学医療技術学部診療放射線学科/教授
情報教育番組の変遷とデジタルメディアの活用事例の研究
難波 阿丹
聖徳大学聖徳ラーニングデザインセンター/准教授
開発協力の口述史-現場からの証言
峯 陽一(代表者)
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科/教授

大阪放送局

NHKテレビ番組が伝えたキルト:80年代における日本のキルト受容
片桐 真佐子
奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程社会生活環境学専攻/大学院生
映像資料にみる高度成長期から現代にいたる「四国遍路」の実態と表象に関する歴史学的研究
中川 未来
愛媛大学法文学部人文社会学科(専任)、愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センター(兼任)/准教授
メディアを通して視る、暴力等「被害者」に対する社会的認識の変遷について
平井 和明
京都光華女子大学健康科学部/講師

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2019年度第4回

放送博物館

SDSおよび無機化学的知見を用いた、新エネルギー材料がもつ潜在的火災予測
秋津 貴城
東京理科大学理学部第二部化学科/教授
1960~70代のNHK教育音楽番組「みんなのうた」における楽曲のポピュラー性に関する研究
佐藤 慶治
精華女子短期大学幼児保育学科/専任講師
松本清張原作テレビドラマに関する基礎的研究
志村 三代子(代表者)
都留文科大学文学部比較文化学科/准教授
1970~80年代『中学生日記』における友情の表象―グループ化とジェンダー・コードに着目して―
歌川 光一
(応募時)昭和女子大学人間社会学部初等教育学科/専任講師
(現 在)聖路加国際大学大学院看護学研究科/准教授
NHKが伝えた中国残留邦人—その社会的記憶の構築と表象の通時的読解—
山崎 哲
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程/大学院生

大阪放送局

戦後日本の外交論争とマスメディアの変容 高坂正堯の場合を中心として
森田 吉彦
大阪観光大学国際交流学部/教授
NHK大阪において作曲された電子音楽作品についての研究
川崎 弘二
相愛大学音楽学部音楽マネジメント学科/講師(非常勤)
朝の連続テレビ小説における「8月15日」の表象の変容 ~1980年代の作品を中心に~
増田 幸子
立命館大学産業社会学部現代社会学科メディア社会専攻/教授
「3人の会」のテレビにおける活躍に関する実証研究――『音楽の広場』の映像分析を中心に
藤原 征生
(応募時)京都大学大学院人間・環境学研究科/大学院生
(現 在)国立映画アーカイブ/特定研究員

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2020年度第1回

放送博物館

公開音楽バラエティー『レッツゴーヤング』がファッション・メディアとして若者文化に与えた影響:海外アーティスト出演から考察する1980年代の洋楽受容における番組が果たした啓蒙的役割
江良 智美
(応募時)帝京平成短期大学現代ライフ学部人間文化学科メディア文化コース/助教
(現 在)和洋女子大学・東京家政学院大学/非常勤講師
公共空間から消費空間へ――上野駅をめぐる空間表象とその変遷
林 凌
東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻/大学院生
映像メディアが描いた「インドシナ難民」「条約難民」「第三国定住難民」等のlife(人生・生活・命) :NHK番組アーカイブスによる質的研究
伴野 崇生
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科/特任講師

大阪放送局

テレビ草創期から1960年代にかけての映像美に関する基礎的研究~川辺の風景やスポーツなど日常生活のありふれたシーンを美しく伝える工夫~
飯塚 恵理人(代表者)
椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科/教授
テレビにおける郷土芸能をめぐる表象の構築と芸能の再編成:NHK「ふるさとの歌まつり」を手がかりとして
武田 俊輔(代表者)
(応募時)滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科/准教授
(現 在)法政大学社会学部社会学科/教授

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2020年度第2回

放送博物館

発達障害はどのように捉え・描かれてきたか―発達障害の視座の変遷と課題の探索的研究―
藤崎 ちえ子
東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科/特任教授
NHKが伝えた中国残留邦人―その社会的記憶の構築と表象の通時的読解― 2
山崎 哲
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程/大学院生
テレビの中の「ねぶた・ねぷた」高度成長期にテレビ放映が行事に与えた影響
阿南 透
江戸川大学社会学部現代社会学科/教授
「学習塾」の問題化過程―1970~90年代の高校受験・中学受験に着目して―
歌川 光一
聖路加国際大学大学院看護学研究科/准教授
お笑い芸人的コミュニケーションからみる感情労働化社会 書籍・番組・セミナーを事例に
宮原 大輝
東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻/大学院生

川口・NHKアーカイブス

メディア技術の諸相を主題とした、NHKのテレビ・ドラマの自己省察的表現に関する研究
松井 茂(代表者)
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現研究科/准教授

大阪放送局

北東アジアにおける在日コリアンを基点とした親族ネットワーク ―国境を越えた相互関係
竹田 響
京都大学大学院人間・環境学研究科/大学院生

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2020年度第3回

放送博物館

教育テレビ番組『幼稚園・保育所の時間』の音楽番組の内容分析②
―「ぷるぷるぷるん」「ともだちいっぱいうたってあそぼ」「うたっておどろんぱ」にみる音楽とパフォーマンス分析―
葉口 英子
ノートルダム清心女子大学人間生活学部人間生活学科/准教授
NHK「ピアノのおけいこ」がピアノ教育で果たした役割
―番組の言説と文化浸透過程の調査を通じて―
深水 悠子
東京藝術大学音楽学部アートリエゾンセンター/研究員
テレビは遺伝・ゲノム技術と医療への応用をどのように伝達してきたか
―映像メディアによる市民のヘルスリテラシー向上の可能性―
渡邉 正樹(代表者)
東京学芸大学総合教育科学系教育実践創成講座/教授

川口・NHKアーカイブス

21世紀における日本のテレビ・ドキュメンタリーのなかの中国
~NHKスペシャルを中心とする~
王 明月
埼玉大学人文社会科学研究科文化環境専攻/大学院生
1980~90年代の中学生におけるいじめ問題の生成過程
―『中学生日記』における取扱いを中心に―
歌川 光一
聖路加国際大学大学院看護学研究科/准教授

大阪放送局

外国人による日本語の弁論における言語行動の研究
―1980年以降に放送された「ワタシの見たニッポン 外国人による日本語弁論大会」の分析―
櫛引 祐希子
大阪教育大学教育学部教育協働学科/准教授

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2021年度前期

放送博物館

メディアから読み解く日本の対中・対台湾認識の相互関係
大澤 傑(代表者)
(応募時)駿河台大学法律学部法律家/助教
(現 在)愛知学院大学文学部英語英米文化学科/講師
バラエティ番組から見るNHKの変化と進化―NHKは民放化しているのか?―
桶田 敦
大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科/助教
日本における芸術受容とメディアの関係:NHK「日曜美術館」の事例から
村田 萌菜
東京藝術大学大学院映像研究科 映像メディア学専攻/大学院生

川口・NHKアーカイブス

歌舞伎の「大向こう」の時代変遷を検証する-世話物を題材に
坂部 裕美子
公益財団法人 統計情報研究開発センター/研究員

大阪放送局

戦後NHK「中国語講座」における言語実践の政治性―番組の内容を手がかりに
温 秋穎
京都大学大学院教育学研究科メディア文化論研究室/大学院生
外国語としての日本語を用いた弁論に関する研究
―「ワタシの見たニッポン 外国人による日本語弁論大会」についての通時的な分析-
櫛引 祐希子
大阪教育大学教育学部教育協働学科/准教授

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2021年度後期

放送博物館

映像データレスキューによる1980年代の東シベリアの人々の暮らしと景観情報のマイニング
永井 信(代表者)
国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球環境部門 地球表層システム研究センター/主任研究員
戦後復興期における建築家・清家清の可変型住宅における「進化」の概念
松原 康介
筑波大学システム情報系社会工学域/准教授
三浦環の《冬の旅》:日本ラジオ放送黎明期の西洋音楽歌唱とその受容
早坂 牧子(代表者)
(応募時)東京音楽大学音楽学部/非常勤講師
(現 在)東京音楽大学音楽部/准教授
「日本における総合健康番組と福祉番組を通じたメンタルヘルスリテラシー教育の展開と役割期待―NHK「きょうの健康」と「あすの福祉」を中心に―」
杉森 美和子
東京大学大学院教育学研究科博士課程学生/大学院生
2010年代日本における市民向け哲学の研究:メディアミックスによる「J哲学」の形成と展開
日隈 脩一郎
東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻/大学院生
日本における芸術受容とメディアの関係:NHK「日曜美術館」の事例から
村田 萌菜
東京藝術大学大学院映像研究科 映像メディア学専攻/大学院生

川口・NHKアーカイブス

ゴルフ場を中心としたリゾート開発報道の検証
-1980年代~2000年代のリゾート開発報道番組にみる「期待」、「過熱」、「反省」とゴルフ場の在り方の考察-
北 徹朗
武蔵野美術大学身体運動文化/教授
1960年代のテレビ・ドキュメンタリーにおける教育の表象―『日本の素顔』の分析を中心に―
佐藤 知条(代表者)
静岡産業大学スポーツ科学部/准教授

大阪放送局

「青い目の人形」に関する戦争の記憶と継承および平和教育の可能性に関する研究
末吉 洋文
帝塚山大学法学部法学科/教授
社会問題としての「性暴力」ー NHK番組における可視化
伊東 由紀子
(応募時)フランス国立東洋言語文化学院 フランス東アジア研究所 社会学専攻/大阪市立大学都市文化研究センター/博士課程/研究員
(現 在)フランス国立東洋言語文化学院、パリ第2大学パンテオン=アサス博士課程/研究員・大学生

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2022年度前期

放送博物館

レジャーの時代に萌芽した新しい社会教育メディアを再訪する:
1980年NHK教育テレビ「趣味・技能講座」の内容分析
杉山 昂平(代表者)
東京大学大学院情報学環/特任研究員

本研究の目的は、1980年に放送開始されたNHK教育テレビ「趣味・技能講座」の内容分析を通して、余暇活動を楽しむことが、どのように「教育」メディアのコンテンツに取り込まれたのかを明らかにすることである。先行研究は、1970年代から1980年代にかけてのレジャー多様化を、既存の教育メディア(学校放送、婦人番組、伝統文化番組)が衰退した一因として位置づけている。だがアーカイブスに保存された映像および講座テキストの分析によって、この時代は余暇活動を社会教育の対象として積極的に位置づけた、新しい教育メディアの萌芽期でもあったことが示される。特に「趣味・技能講座」は従来の講座番組形式を維持しつつ、題材として趣味を取り入れ人気を博した点が興味深い。このことへの注目は教育メディアが伝える〈知〉のありようを学校教科や学術分野、生活改善や教養主義的教養に関連づけてきたメディア研究の視座を拡張する意義を持つ。

教育テレビ番組『幼稚園・保育所の時間』の音楽番組の内容分析③
ー「うたってオドロンパ(後期)」から「あいのて」にみる音楽とパフォーマンス分析
葉口 英子
ノートルダム清心女子大学人間生活学部人間生活学科/准教授

本調査はNHK教育テレビの学校放送『幼稚園・保育所の時間』において、幼稚園教育要領・保育所保育指針に基づき制作された『うたってオドロンパ』(1996〜98年)から『あいのて』(2006〜7年)までの音楽番組を対象に、テレビ放送が視聴覚メディアの特性をもって幼児教育と音楽教育にいかなる役割を果たしたか、実態の解明を目的とする。
本調査はNHK番組アーカイブス学術利用トライアル2018年度第4回および2020年度第3回に続く、「教育テレビ番組『幼稚園・保育所の時間』の音楽番組の内容分析」の第3回目にあたる継続調査である。今回の調査の目的は、「幼保の時間」の音楽番組のうち2番組を対象としている。すでに番組テキストより抽出したデータを参考に、音楽アレンジやキャストの演出・パフォーマンス等を実際の映像と音・音楽要素を分析する。

20世紀後半モンゴルの遊牧景観にみる、自然と文化の持続可能性
小谷 亜由美(代表者)
名古屋大学大学院生命農学研究科/助教

本研究の目的は,人々と自然や社会の相互関係の理解を深めるために,自然と文化に関する過去の景観情報を探求することである.その新しい方法として,テレビ番組の映像の視聴により,撮影当時の人々の暮らしの背景となる自然や文化/社会に関する景観情報を抽出する.このとき,生態系資源を利用する人々の生業の時空間分布の変動の理解は,重要なテーマのひとつとなる.なぜなら,人々の生業は,自然や社会の影響を直接的に強く受け,あるときには,何らかの行動変容や適応を迫られるからである.
テレビ番組の映像から切り取られるスナップショットの解析は,個別事例という点では,民族誌や社会学の事例研究と類似する.けれども,学術調査を制作意図とはしない(一般視聴者を対象とした)映像から抽出される情報は,これまでに蓄積されたモンゴルの遊牧研究の知見に対して,新たな視点や議論を提供するという相乗効果が期待される.

国際協力と青年表象-救済という夢にテレビはどうかかわったか
白戸 健一郎
筑波大学 人文社会系/助教

本研究は、NHKテレビドキュメンタリー番組を中心に、青年海外協力隊がどのように扱われたか、どのように表象されていたかを分析する。1965年に発足した青年海外協力隊は70年代から80年代にかけて興隆し、特に90年代から00年代において応募者数はピークを迎えた。青年海外協力隊は知名度を高めるために、マス・メディアによる広報活動を重視しおり、特に発展途上国の貧困をより「リアル」な姿を映し出すことのできるカラー・テレビは、メディアの中でも大きな意味を持っていたと考えられる。また、このピークの時期における青年海外協力隊は、若年層を引きつける強い魅力をはなっていた。本研究では、青年海外協力隊のテレビにおける表象の分析を通して、いかなる要素が提示され、受容されたのか、またそれが受容された社会的背景はいかなるものであったのかを解明したい。

映像にみる日韓関係ー「在日」像を中心に
梁 仁實(ヤンインシル) (代表者)
岩手大学人文社会科学部人間文化課程/准教授

本応募者は今まで帝国日本における朝鮮映画の横断や戦後日本の映像メディアにおける「在日」象に就いての研究に取り組んできた。本研究を進めていく上で、映画やテレビ映像を大いに参考資料に使うことができた。ここでは市販されている映像や国立フィルムアーカイブセンターに所蔵されているフィルムを主な対象として研究を取り組んできたが、テレビ映像まで視野を広げようとし、学術利用トライアルに申請することにした。とりわけ、NHKの映像は戦後日本において日韓関係がどのように社会に映られ、認識されてきたのかを如実に表す「写されるメディア」であったと考えられる。本研究では戦後の日韓関係をテレビがどのようにとらえてきたのかについて主に「在日」象というものをキーワードにして探っていきたい。

主体的な音楽表現活動を育む指導者の言葉かけと援助ーNHK「ピアノのおけいこ」を事例としてー
小西 知子
小田原短期大学通信教育サポートセンター (札幌)保育学科通信教育課程/准教授

感じたことや考えたことを自分なりに表現する力は感性や創造性の基礎となる。音楽表現活動は歌う、弾く、聴く、動くなど様々な表現活動が含まれるが、学習者の言葉や反応を指導者がどのように受け止めて声かけするか、また効果的な説明や具体的な指導・援助が学習者の意欲や取り組みに大きな影響を与える。これまでの日本の音楽教育は技術の習得に比重が高く、実践力、教師力の育成は十分ではない。
今回、主体的な音楽表現活動を育む指導者の言葉かけと援助を検討することを目的とし、番組「ピアノのおけいこ」を対象とした。この番組では、ピアノで音を表現しようとする成長過程が1年にわたり継続的に観察することができる。様々な指導場面において、指導者と学習者の関わりを、発話のみでなく、音声、視線、表情、身振り、行為などを映像で確認しながら多面的に分析する。

大阪放送局

「避難と防災情報」を巡るメディア言説の分析ーテレビの報道・ドキュメンタリー番組を対象にー
川西 勝
兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科/大学院生

警報や避難指示など,災害から身を守るための避難行動を促進するために出される防災情報は顕著な効果を発揮してきた一方で,近年は住民の「情報待ち」「行政依存」の姿勢を助長するなどの弊害や逆機能も指摘される。送り手側に情報の拡充を求め,受け手側には情報に関する知識の向上を求めるだけの一方向的・二項対立的な考え方には限界があり,防災情報のあり方は抜本的な見直しを迫られている。こうした問題意識を踏まえて,本研究では,人々の防災意識や避難行動に一定の影響を与えてきたと考えられるテレビの災害報道番組を対象に,避難と防災情報のあり方についてどのような視点から報じてきたのかを内容分析し,言説の通時的な変遷を明らかにする。テレビメディアの提示してきた視点を検証することを通じて,避難・防災情報の再考を巡る研究や社会的議論の深まりに寄与するとともに,ジャーナリズム活動の改善に向けた知見を得るのが目的である。

京都 祇園祭山鉾巡行における復興「神話」の構築と復興支援にかんするネットワークの研究
ー昭和50年代の山鉾復興を手掛かりとしてー
中村 圭
島根県立大学国際関係学部/准教授

コロナ禍により現在、全国各地の祭礼は中止や大幅な規模縮小を余儀なくされている。災禍はいまだ出口が見えず、多くの祭礼で継承や存続が危惧されている。その中で京都祇園祭の関係者たちは復興を揺るぎなく確信している。なぜなら応仁の乱以降、何度も戦乱や災禍で中断されながら復興した経験―復興「神話」が存在しているためである。近年では、幕末の大火で山鉾の大半が焼失し、約2割の山鉾が戦後まで復興できずにいた。しかし昭和50年代に相次いで3基の山鉾が復興を成し遂げた。そのひとつ、蟷螂山は1981年に約110年ぶりに復興している。NHKアーカイブスに残る当時の京の町衆、復興のキーパーソンへのインタビュー等を分析することで、復興の状況を分厚く記述し、当時の復興にかんする支援と社会的ネットワークを分析することが本研究の目的である。分析結果は現在、苦境に立たされている全国各地の祭礼関係者に復興へのヒントと勇気を与えるだけではなく、千年後にも残る貴重な史料となるに違いない。

アイデンティフィケーションの合わせ鏡
―外国人技能実習生像と受け入れ側像の双方向性からみえるもの―
宮本 敬太
立命館大学先端総合学術研究科/大学院生

表象するとき、されるとき、お互いをどう認識しているのか。本テーマの合わせ鏡は、分析、考察の軸となるものを表す。サイードは、1978年に「オリエント」を再定義し、西洋中心主義を批判した。本テーマの中心的な分析軸は、サイードに倣い自文化/他文化の表象とする。私たちは、外国人技能実習生をどのように表象しているのか。またその表象は、この国の労働やそれをも含んだ私たちの生活に関わる表象とどのように連続しているのか、あるいはしていないのかをアイデンティフィケーションという観点から考察する。日本放送協会の番組において外国人技能実習生は誰として扱われ、そのことによって広義の意味での受け入れ側は自分たちを誰と位置付けているのかを番組の調査と分析を通じて明らかにしたい。双方向的で、横断的な調査と分析を実施し、合わせ鏡のような複雑なアイデンティフィケーションのあり様の一端を掴みたい。

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2022年度後期

放送博物館

『バラエティー生活笑百科』における漫才の機能――漫才が伝達する法と規範――
塙 幸枝
成城大学文芸学部/専任講師

本研究の目的は、『バラエティー生活笑百科』における漫才の分析をつうじて、そこでの漫才の機能――当番組で漫才という表現形式が用いられていることの意味は何か、その漫才は視聴者に何を伝達するのか――を考察することにある。『バラエティー生活笑百科』は「法律相談」を扱う情報番組であるが、最大の特徴は「相談者」(=法律に精通していない視聴者)の代弁として漫才師による漫才を用いている点であろう。その意図は、漫才という大衆的な表現形式によって専門的な知識(への問題提起)をわかりやすく伝達することにあるといえるが、ここで着目したいのは、そこでの漫才が「法にまつわる知識」(本筋のストーリー)に限定されない様々な社会規範をも伝達するという点である。本研究では、法律相談という漫才の本筋とそこに描かれる周辺的な情報の双方に目を配り、メッセージ伝達という点から漫才の機能を探る。

映像資料からたどる奄美「復帰」史研究
加藤 里織
神奈川大学日本常民文化研究所/特別研究員

本研究は2023年に70年という節目の年を迎える奄美の復帰運動に注目し、メディアがどのように奄美の「復帰」を捉え、伝えたのかを明らかにするとともに、奄美復帰が本土在住の奄美出身者にどのような影響を与えていたのかなど、映像資料をもとに奄美の復帰とは何であったのか再考することを目的としている。これまで、奄美の復帰は奄美の島々内で行なわれた復帰運動や、同じく米軍統治下におかれた沖縄からの視点で語られることが多く、本土におけるメディアの報道や本土在住の奄美出身者に焦点を当てた研究はほとんど行なわれていない。復帰70年を迎えるいま、メディアという視点から復帰を再考することは、改めて復帰の意味を考える契機となろう。

「性暴力」とはー放送メディアの視点から(1980年代から今日まで)
伊東 由紀子
フランス国立東洋言語文化学院/パリ第二大学パンテオン=アサス/大学院生(博士後期課程)

本研究では、2010年代から始まる第4波フェミニズムの中でも主題の一つとなっている「性暴力」という問題について、1980年代から現代までのNHKにおけるその表象の変遷を捉える。性暴力・セクシャルハラスメントに関する問題は、常に社会に存在し訴えられてきてはいるが、それぞれの時期、それぞれの番組では「性暴力」はどのような定義・表象をもって放送されているのか、社会的、法学的な定義との差異の有無について分析することが目的である。性暴力のカテゴリーは、国や国際的な公共政策によって増加していき(Htun et Weldon, 2012)、時代や社会的文脈によって変化するからこそ(Lochon, 2021)、1980年代から今日に至るまでの変遷をたどることは、2010代に入ってNHKにおいて性暴力問題を取り上げる番組数の大きな増加の説明に対しても有意義であろう。

テレビのカラー化による番組表現の変化に関する考察ー「日曜美術館」を題材に
飯田 崇雄
東京大学大学院学際情報学府社会情報学コース/大学院生

本研究は、テレビが白黒からカラーになるプロセスで番組の表現がどのように変わったのかを、美術の教養番組である「日曜美術館」を題材に考察するものである。色が表現できるようになることで、取り上げるテーマや作品が多様化したり、番組の構成が多層化したりと、さまざまな面で変化が起きたと考えられるが、メディア研究において色はほとんど考察の対象にされてこなかった。「日曜美術館」は白黒時代の1965〜66年に放送された後、カラー時代になった1976年に放送が再開された番組であり、アーカイブスにも白黒時代の番組とカラー化以降の番組が一部保存されている。これらを比較・分析することで、カラー化が引き起こした変化を明らかにできると考える。

幼児教育テレビ番組NHK「おかあさんといっしょ」におけるジェンダー観と多様性の尊重に関する研究-1970年代から現代にかけての通時的変化に着目して-
松田 こずえ
武蔵野大学教育学部幼児教育学科/講師

本研究は、幼児教育番組「おかあさんといっしょ」の番組内容をジェンダー平等や多様性の尊重への配慮の視点から検証し、幼児の価値観形成への影響を検討することを目的とする。先行研究により、性別役割等へのステレオタイプは幼児期から形成されることが示されている。男女平等社会への変革が迫られる日本において、幼児が視聴するメディアの内容が幼児のジェンダー観に与える影響について考える必要がある。
本研究では、長年にわたり放映されている日本の代表的な幼児教育番組「おかあさんといっしょ」の番組内容に着目し、番組編成、出演者、登場キャラクタ―の設定等におけるジェンダー観や多様性の尊重に関しての通時的変化を検討する。本研究を通して、幼児が視聴するメディアの内容に着目することの重要性が明らかとなり、男女平等社会の実現に貢献できると考える。

花街における芸能とその変容史に関する研究
片山 詩音
名古屋大学大学院人文学研究科/大学院生/日本学術振興会特別研究員DC

本研究は、花街の芸能について、特に戦後から現在までの活動実態と変容史を明らかにすることを目的に、花街の多様な事例収集と芸能の固有性・音楽性の解明を行うものである。
花街の芸能は、地域性が多様で芸態も一様ではない。しかしながら、口伝での継承であることや、芸の披露の場は宴席という閉ざされた空間を主とするため、公的資料での記録が乏しい。アーカイブにおける花街に関する映像資料の希少性は高く、これらをもとに各地の花街の芸能の地域性と歴史的変容、芸能及び音楽としての固有性と特性を解明する。
花街は現在、芸妓の減少や高齢化等による存続の危機にあり、今では披露されなくなった芸能も少なくない。本アーカイブの活用から、花街のかつての実態や芸能の音楽性の探求が可能となる。この作業は、花街史の解明と日本芸能史における花街の再定置を可能とするとともに、今後の花街の芸能の消滅を抑止する活動につなげる意義も持つと考える。

川口・NHKアーカイブス

環境汚染問題の犠牲と政治性にどう向き合うか:
公害ドキュメンタリー番組における映像表現と倫理についての研究
洞ヶ瀬 真人
名古屋大学大学院人文学研究科/博士研究員

1960~70年代の公害関連番組の構成や表現に着目し、事件や犠牲者への責任といった倫理的問題をどう描写しているのか分析する。公害は、原因企業や国政の担うべき表面的な加害責任の裏で、その企業に支えられた労働者市民や、犠牲に報いるよりも発展がもたらす豊かさを優先しがちな国民の経済的願望が絡んでくるため、扱いの難しい政治的な事件でもある。そのため公害番組には、告発姿勢が欠けているようにみえながらも、映像表現などの工夫で犠牲に寄り添うように問題を描写する複雑な作品も多い。数多の公害番組を制作してきたNHKには、手法の傾向などを分析できるほどの作品の量的集積があるため、本研究ではこれを用い、それらが事件関係の周知や犠牲者への配慮・責任の喚起などにどう役立ったのかを分析したい。本研究の成果は、過去よりも深まった環境問題をめぐる政治対立と置き去りにされる犠牲に向き合う一つの方法論として役立つだろう。

大阪放送局

落語における方言の変遷
安井 寿枝
関西外国語大学外国語学部/講師

落語に使われている方言の資料は、「日本語歴史コーパス」に収録されている「SP盤落語レコード」と「上方はなしコーパス」がある。SP盤は、明治~大正期に録音・販売された東京分70余・大阪分50余が納められ、上方はなしには、1936年~1940年に発行された5代目笑福亭松鶴の速記落語が納められている。これらを対象とした研究では、主に、言語運用の東西差について述べており、それぞれの方言における時代差まで言及されていない。しかし、古典落語であれば、演じる時代によって、古めかしい方言は避けられる可能性がある。実際の方言は世代毎に変化するため、本調査では、その影響を受けて落語の中の方言に変化が見られるかを、1971年~2021年の間にさまざまな落語家によって演じられた古典落語から確認する。

テレビに映された山田耕筰像―評伝、歌曲、戦争
栫 大也
九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻/大学院生

本研究は音楽家、山田耕筰の人物像形成を、NHKのアーカイブスを用いて明らかにすることを目的とする。山田は日本における西洋音楽導入の草分け的存在である。しかし一方で、戦時下ではジャズ排撃論、ユダヤ人陰謀論に走り、戦後は「戦争犯罪人」と非難を受けた。このことの歴史的な位置づけ、総括は山田研究の課題である。前記の通り「戦争犯罪人」と非難されはしたが、山田は現在もなお「童謡の作曲家」として知られる。こうした山田像がマスメディアで本格的に問い直されるのは2015年にNHKで放送された『時代を楽譜に刻んだ男 山田耕筰』を待つ必要があった。この間に存在した、(1)戦後社会における「戦争犯罪人」論の語られ方、あるいは語られなさ、(2)戦後社会で山田像が組み上げられる過程、これらを通覧できるところに本アーカイブスを利用する有効性がある。

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2023年度前期

放送博物館

湾岸戦争への我が国の対応と世論・メディア(仮題)
諸永 大
防衛省防衛研究所戦史研究センター/所員

研究のねらい
湾岸戦争への対応として、日本政府の策定した国連平和協力法案が廃案となった原因を論究する。先行研究は、国外で軍事力行使の懸念がある場合に生じる反対世論によって説明している。法案への圧倒的な反対世論が野党の反対を決定づけた。しかし首相は、法案の非軍事性を強調しており、反対世論の形成を十分に説明していない。ベトナム戦争後の米国では、国外出兵を忌避する世論が席巻していた。しかしブッシュ大統領はメディア・世論の支持を獲得し、「ベトナムを中東の砂漠に埋めた」と話した。
本研究は、湾岸戦争への我が国の対応と、メディア・世論との関係を論じる。

研究意義
冷戦後の我が国の安全保障政策が国民に受容される過程について理解を深める。

アーカイブス利用の有効性
新聞報道が中心だった本事例の研究対象の拡大により、従来見落とされていたテレビ報道の影響力を見出す糸口が得られると期待

社会学者・清水幾太郎の言論活動におけるテレビ出演の位置づけ――教養論を中心に
品治 佑吉
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科/助教

研究の目的は二点ある。第一に、清水幾太郎のメディア露出における肉声での自己演出の特徴を捉える。第二に、清水がメディアの中で展開した教養論の特徴を把握する。まず一点目については、清水は言論人として出版メディアに限らず講演、集会での演説、ラジオ・テレビなどの出演を通じて活躍していたという記録が残されている。とりわけ彼の弁舌の巧みさについては同時代人により多くの証言が残されている。にもかかわらず、彼のメディア露出や肉声での訴えかけにいかなる特徴が見られたかの検討はなされていないため、NHKアーカイブスに残された映像資料を通じてこの点の調査を行う。第二に、清水が出演した番組が読書論や教養論である。これらの番組は、清水の言論人としての主戦場であった出版メディアに対する彼の見方を捉える上で重要な検討材料であるため、同じくアーカイブス資料を通じて清水の読書観・教養観の検討を行う。

ブラジル国際ハイクのトランスカルチュラルな展開ー越境する座の文学
白石 佳和(代表者)
高岡法科大学法学部/准教授

本研究は、ブラジル国際ハイクのトランスカルチュラルな展開を、座の文学が越境しているという視点から分析するものである。ブラジルのハイクは、ポルトガル語で詠まれるブラジルハイカイと日本からの移民が日本語で詠んだコロニア俳句(日系ハイク)が両立していたが、1980年代にその二つが融合した、伝統を重視した有季ブラジルハイカイの流れが生まれた。そのグループ(結社)がグレミオ・ハイカイ・イペーである。この結社は、日系人や非日系ブラジル人が参加し、日本の俳句結社と同じように毎月句会を行い、雑詠選集や本格的な歳時記を刊行した。日本の文化を受け継ぎつつブラジル的なハイカイを詠むこのようなグループの誕生には、結社活動が大きな役割を果たしたと思われる。文学作品の分析だけでなく、アーカイブスを利用することによって、グレミオ・ハイカイ・イペーの句会活動の実態が明らかになることを期待している。

航空自衛隊の展示飛行部隊ブルーインパルスに見る自衛隊と市民社会の相互作用
~NHK番組における紹介説明の変遷~
藤吉 隆雄
津田塾大学総合政策研究所/特任研究員

日本における社会学、とりわけ戦争社会学や軍事社会学の射程を拡大する意図も持って、特に現代日本の自衛隊に焦点をあてる。そのなかで、航空自衛隊の広報専任部隊であるブルーインパルスについてのメディア言説/表象の収集を通じて、自衛隊が市民社会にどのように受容されているか、また両者がどのように相互作用しているかの一側面を明らかにするのを目的とする。

テレビ番組のカラー化が番組の形式と内容に与えた影響についてー美術系番組を題材に
飯田 崇雄
東京大学大学院学際情報学府社会情報学コース/大学院生

2022年後期のトライアル研究(テレビのカラー化による番組表現の変化に関する考察ー「日曜美術館」を題材に)では、諸事情のためモノクロ/カラーを比較できなかった「日曜美術館」の代わりに、美術系番組であるモノクロ番組「日本の伝統」(66年度分)と、カラー番組「日本の美」(67年度分)の保存分の大半を見比べた。そこで分かったことは、①「伝統」では「動き」に焦点を当てる制作法が、「美」では「表現・表情」に焦点を当てる制作法がそれぞれ多いこと、②「伝統」は色について説明したり、触れたりすることがほとんどない一方、「美」は映っている色について説明している場面が多いこと(特に初期)、③カラーになると空撮が多用されていることーなどだった。23年前期では、これらの特徴を踏まえた上で、60年代の前半(64〜65年度)と後半(68〜69年度)の同番組を比較することを通して、こうした傾向の時間的広がりについて調べたい。

テレビが描いた外国人受け入れー定住から共創へ
田中 祐輔
東京大学大学院学際情報学府社会情報学コース/大学院生

戦後日本の外国人受け入れは1951年の『出入国管理令』の公布と施行に始まり、それまでのGHQ関係者や外交官、宣教師といった特別活動者以外の在住が本格開始された。直後にスタートしたテレビ放送では、日本の各地域に移り住んだ外国人たちを迎える人々の不安や期待、好奇心が行政・学校・仕事・生活などの複数の視点から描かれている。そして、そこには、外国人受け入れが持つ意味や、期待する役割も描かれ、60年代のビジネスパーソン受け入れ、70年代の留学生受け入れ、80年代の難民と中国帰国者の受け入れ、90年代の日系人受け入れ、00年代以降の技能実習生や研修生、特定技能者の受け入れの文脈の中で、政策や支援の根拠となる重要な価値が形成されてきた。本研究はNHKアーカイブ所蔵映像の分析を通して、テレビが描いた外国人受け入れを考察し、対立から定住支援、共創へと至るプロセスを明らかにすることを目的とする。

川口・NHKアーカイブス

閉山時・閉山後の鉱山文化に対するNHK番組の視点の変遷とテレビが果たした役割
〜失われつつある地域文化をテレビはどのように伝え、何を未来へ繋ごうとしたか〜
篠山 浩文
明星大学教育学部/学部長

かつて日本は金、銀、銅、石炭などの鉱物資源を多く産出し、採鉱、精練法などの鉱山技術が発達した鉱山国として世界的に注目されていた。しかしながら、1960〜70年代には、資源量の枯渇、高度経済成長に伴う人件費の上昇や鉱物の輸入自由化等の要因により鉱山の多くが閉山に至り、人々が培ってきた「鉱山文化」が失われつつある。一方、石見銀山の世界遺産登録などに代表されるように、鉱山文化を未来へと繋ぐ活動が旧鉱山各地域で展開されている。本研究は、鉱山に関わるNHK番組のうち、『新日本紀行「閉山の里」―愛媛県・別子山村―(1972年)』『リポートにっぽん「別子山村はいま」(1991年)』等の閉山時・閉山後における鉱山文化に対する視点とその変遷を抽出・比較することによる「失われつつある地域文化を未来へ繋ぐアイディア展開への可能性」「テレビが地域文化の伝承や新たな創生に果たした役割」等の考察を目的としている。

大阪放送局

コスタリカの国家ブランディングの特色とその日本への適用性について
Lara Pineda Cinthia Rocio(ララ ビネダ シンティア ロシオ)
神戸大学大学院国際文化学研究科文化相関専攻/大学院生

国家ブランディング戦略によって創出されたコスタリカ・イメージが、日本のマスメディア(特にNHK)においてどのような要素の影響を受けて、どのように変化したのかについて分析する。本研究は、まず「エッセンシャル・コスタリカ」を中心とする国家ブランディングの意義とその戦略の限界を明らかにしたうえで、現在の日本におけるコスタリカ・イメージの創出過程とその特色について明示しつつ、今後コスタリカがどのように日本へエッセンシャル・コスタリカに基づく国家ブランディング戦略をなすべきかについて提案するものである。日本の主要メディアにおいて「平和国家」・「人権大国」・「環境大国」として報道されることが多いコスタリカ・イメージが、実際にはコスタリカの国家ブランディング戦略と日本独特の政治・社会・文化的特色とぶつかり合い、混じり合って創出されている過程について明らかにすることは本研究の意義である。

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