募集要項
 
NHKのアーカイブスには番組数70万、ニュース項目490万という膨大な放送資産が蓄積されています。この資産を大学等の研究者の方々にもご利用いただくため、専門の先生方のご協力を得て、試行的に『トライアル研究』を実施することになりました。大学教員、研究者、大学院生の皆様からの積極的なご参加をお願いいたします。
「トライアル研究」においては、川口市にあるNHKアーカイブスの施設や大阪市の大阪放送局に整備された研究閲覧室を利用していただき、研究テーマに従って保存コンテンツを研究のために無料で閲覧していただくことが可能です。試験的な利用ということもあり、研究者の皆様には様々な制約、条件がありますが、予めご理解の上、ご応募いただくようお願いいたします。また、NHKからの研究資金の提供はありませんので、この点についてもご留意下さい。なお、募集の対象者は、応募要領に記載しています応募者資格をお持ちの研究者・大学院生です。応募要領、応募用紙記入方法をよくご覧のうえ応募してください。
 
 
 
応募者(グループの場合、その代表者)が、以下のいずれかの条件を充たしている方
大学または公的研究所に所属する教員・研究者で、かつ、日本学術振興会科学研究費補助金の応募に必要な「研究者番号」を持っている方。(非常勤の方も含みます。)
大学院生で、かつ、研究者番号を持っている指導教員の承諾を得ている方。
外国人研究者で、かつ、研究者番号を持っている受入れ教員の承諾を得ている方。
 
 
 
(1)対象となる研究
今回の「トライアル研究」は、学会誌への寄稿論文、博士論文など、学術的な論文の作成を目的として行われることを条件とします。以下のような研究については原則、対象としません
製品開発、マーケティング調査等に関する研究
ルポもしくはエッセイ的な文章にまとめることを目的とした研究
また、NHKアーカイブスにあるコンテンツの分析が研究論文の重要部分となっており、NHKアーカイブスの閲覧が不可欠であることが前提条件です。なお、著作権および番組に関る契約などの理由から、動画の再生を必要とする研究論文の場合は、今回の募集では対象外です。
(2)閲覧した番組に関する情報の提供
閲覧した番組に関する情報(タイトル、出演者、テーマ、内容、等)を、所定の書式により閲覧終了後一定期間内に提供していただきます。これにより、アーカイブスの学術利用の利便性を高めていきます。
(3)研究成果の報告
研究者の情報交換のために報告会を開催します。その報告会で、番組の分析結果など研究成果を報告していただきます。
(4)完成論文のコピー提出
研究論文が完成した場合には、論文のコピーを一部提出していただきます。
(5)ヒアリングへの協力
トライアル研究実施後に実行委員会が行うヒアリング、アンケートなどにご協力していただきます。
 
   
(1)募集件数
現在は募集を行っていません。
(2)募集スケジュール
次回募集の詳細は未定です。
(3)審査
審査は学術有識者で構成されるトライアル研究実行委員会が行います。
 座長 吉見俊哉 (東京大学教授)
 副座長 音 好宏 (上智大学教授)
 委員 石田佐恵子 (大阪市立大学教授)
伊藤 守 (早稲田大学教授)
小林傳司 (大阪大学教授)
佐藤卓己 (京都大学准教授)
萩原 滋 (慶應義塾大学教授)
ジャクリーヌ・ベルント (京都精華大学教授)
美馬のゆり (公立はこだて未来大学教授) 敬称略、アイウエオ順
<審査基準>
1.研究の実現可能性(有効性)
研究方法、実施計画は妥当か、どのくらいの研究成果が見込まれるか、など。
2.研究の新規性
従来の論文とくらべて新しい面がどのくらいあるか、研究テーマが魅力的で、面白いか、など。
3.NHKアーカイブス利用の妥当性
NHKアーカイブスの閲覧が不可欠であるか、アーカイブス利用研究の発展に寄与するか、など。
4.学術的基礎の十分性(信頼性)
先行研究を十分に踏まえているか、研究実績はどのくらいあるのか、など。
(4)募集分野
以下を参考にして下さい。ただし、記載されていない研究分野、テーマを排除することはありません。
ドラマ、娯楽、アニメ番組などを主な対象とする研究
例えば、「バラエティー番組が形成する大衆文化」「ドラマ番組と社会認識」「日本における文化認識」「アニメにおける人間観」など。
教育、教養番組などを主な対象とする研究
例えば、「教育デザインにおける映像コンテンツの位相」「学習支援型アーカイブの構築」「テレビ番組の発達への影響・効果」「美術番組の社会的役割」など。
ニュースやドキュメンタリー、報道番組などを主な対象とする研究
例えば、「マスメディアによる公共圏構築」「ニュースによる国際理解」「ニュースのマルチモダリティー効果」「科学技術問題におけるコンセンサス形成」など。
保存番組を社会記録として捉えて行う研究
映像コンテンツを社会の記録として捉えて、様々なテーマで分析するものです。
例えば、「メディア史」「ファッション史」「日常会話における変遷」「建築デザイン史」「高齢者介護観の変遷」など。
保存番組をアーカイブとして捉えて行う研究
アーカイブのあり方などをテーマとするものです。
例えば、「知識社会における創造活動と映像アーカイブ」「国民の記憶形成におけるアーカイブの役割」「アーカイブにおけるコンテンツ編制」など。
その他の研究
番組のジャンルを越えた研究(放送使用楽曲、スタジオ美術の研究 など)
テレビ視聴全体に関する研究(社会心理学的研究 など) 他