アカイさんノート: 2012/03/30

歌謡番組

歌のグランドショー(東京都千代田区内幸町のNHKホール)

 総合テレビで毎週火曜日の夜、放送される歌謡番組といえばNHKホールからの公開生放送(原則)というスタイルが伝統だ。その歴史は1964(昭和39)年に始まった『歌のグランドショー』にまでさかのぼるが、毎週火曜日に定着したのは1980年4月の『歌のビッグステージ』からだった。番組タイトルは変わっても,現在放送中の『歌謡コンサート』まで、常に時代を映し続けてきた歌謡番組の足跡をたどってみよう。

 地域を意識した『歌のビッグステージ』

 1980年4月8日、午後8時『歌のビッグステージ』が始まった。それまで木曜夜8時台に放送されていた『花のステージ』のあとを受けて登場した歌謡番組だが、“地方の時代”を意識した番組構成が新鮮だった。
 その誕生の経緯は、全国54か所にあるNHK・FM局で放送していた『FMリクエストアワー』を中心に寄せられるリクエストはがきが、如実に地域の特性を物語っていることに着目したことだった。各FM局とのホットラインを構築し、それらを集約させた番組づくりが実現した。
 具体的には二部構成で、第一部はベストテン情報の紹介と地方でのフレッシュな音楽活動の二本柱。このベストテンはFM局からのリクエストデータを集計したもの。さらに各地域で支持を得ている曲をメジャーの舞台、つまりNHKホールから届けた。また地方の中継を入れてローカル色を盛り込むなどの工夫をした。そして第二部は,じっくりと練り上げた企画で送るエンターテインメント性豊かなステージ。全国放送のメディアとFM局とのネットプレーが、さまざまな広がりを生んだ。
 司会は、松平定知アナウンサーと「神田川」の作詞でおなじみの作詞家・喜多條忠さん(1980年9月まで)。

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歌謡ホール

 

『NHK歌謡ホール』から『NHKヒットステージ』まで

 1981年4月から火曜日夜8時に登場したのは『NHK歌謡ホール』。毎回、出場歌手の中から指名された座長を中心に、テーマに沿った曲をさまざまな形式で紹介していった。司会は番組開始当初は生方恵一アナウンサーが担当、その後は千田正穂アナウンサーが1986年3月の番組終了まで担当した。
 千田アナウンサーが引き続き司会を担当したのが、1987年4月から88年3月まで放送された『NHK歌謡ステージ』。全国の視聴者からのリクエストに基づいて番組を構成。人物や話題、思い出など、さまざまなテーマでリクエストを募った。
 1988年4月から91年3月までは『NHK歌謡パレード』(司会:杉浦圭子アナウンサー)。1991年4月から『歌謡リクエストショー』(9月まで葛西聖司アナウンサー、その後、徳田章アナウンサー)、1992年4月からは『NHKヒットステージ』(徳田章アナウンサー)まで、火曜日夜8時の歌謡番組は足かけ13年にわたって続いた。

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歌謡ステージ

 

10年近い長寿番組となった『歌謡コンサート』

 火曜日夜8時で定着した歌謡番組が1993年4月から翌年3月までの1年間だけ土曜日に移行、録画放送になったことがある。それが現在も続いている『NHK歌謡コンサート』だ。しかし94年4月から再び火曜日夜8時に戻り、生放送というスタイルも復活した。
 司会は、番組開始から2年間は堺正章、東ちづるが担当。その後は現在の小田切千アナウンサーまでNHKアナウンサーが務めている。
 毎回、魅力的なテーマに基づいて日本の美しい風景、伝統、日本人の心が育んだ名曲を放送。歌謡曲、演歌から童謡、唱歌など,幅広いジャンルから名曲を届けている。

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歌謡コンサート

 NHKホールに集まる3000人の観客の前での生放送は、常に時間との戦いだ。出演歌手の歌をたっぷりと楽しんでもらいながら、踊りや芝居を交え、毎回のテーマに沿った企画でステージを演出。ときには季節を感じさせる中継映像も織り込むなど、45分間はあっという間。まるで綱渡りのようなセット転換も見事に決まり、毎週エンディングまでぴたりと放送時間に収まる。この伝統が年末に繰り広げられる一大音楽エンターテインメントショー『紅白歌合戦』につながっているのだろう。


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みなさんからの投稿

  • NHKの歌謡・音楽番組で昭和50年から昭和57年までの黄金期はPLMBAバトンチームが活躍していたですね、紅白歌合戦や日本作詩大賞、レコード祭歌謡大会とビックイベントに花を添えてくれた時代でした、昭和53年1月から昭和55年4月まで総合テレビで放送していたNHK花のステージという番組出PLMBAバトンチームはのちにPLレザンジュとして活躍しました、とても覚えています。

    いざわっち|投稿日2012年09月08日 12:57

  • 私はNHKアーカイブスの番組公開ライブラリーにいつもかょっています、今回はアカイさんに要望があります、NHKクロニカル(保存映像)に登録している日本作詩大賞とレコード祭歌謡大会さらに昭和五十五年に放送された昭和の歌の三つの番組が番組公開ライブラリーで見たいのでもし決まったらよろしくお願いします。

    いざわっち|投稿日2012年08月18日 14:02

  • 私はNHKの歌謡番組が幼いころから見ている一人です、私が印象に残っているのは昭和五十三年から昭和五十五年四月まで放送されたNHK花のステージです、初期のころは伊東四朗さんが中心となって豪華絢爛な番組でした、そしてこの番組で花を添えてくれたのがPLMBAバトンチームのちのPLレザンジュのお嬢さんたちでオープニングやフィナーレさらには出演歌手の歌っている前でダンスをしたりとこの番組を大いに盛り上げてくれました、花のステージという番組は豪華絢爛な番組でした。

    いざわっち|投稿日2012年08月18日 13:48

  • 先日町内の盆踊り祭りがありました。今年は盛況で
    多くの家族でにぎわいました。
    炭坑節 ちょける まりと殿様だけですが
    たのしく世代を超えて おどりました。
    ところが デジタル化に伴い CDラジカセなる再生機器が安ものになったことと テープなのかCDなのか運営スタッフに聞いていませんが
    とにかく 
    音楽はとぶ 音はわれるで ひどい音楽でした。
    それでも 飛んだときは我慢をし 文句ひとつでずに 時代で仕方ないことがお互いつたわるのか 
    とにかく多くの人が ひどい音源で踊りました。

    NHKさんなら 音源を商品としてではなく 自治会の盆踊りの運営者に配信することが できるのではないでしょうか。
    着物文化を 残すためにも 人が輪になって 供養の踊りをする文化も 守りたいです。
    以心伝心で 見よう見まねで踊ることで 自分の位置 支持されなくても動くことのできる人間を 地域で育てることができる盆踊りという行事を大切にしたいです。
    ぜひ 金儲けではない手法で 民謡と同様まもっていただきたいと 切に願ってメールいたします。

    otto3okka3|投稿日2012年08月08日 06:46

  • 他局のBS放送で毎週若いコーラスグループが日本の名曲を熱唱しています。ピアノ演奏だけのシンプルな男声・女声コーラスです。
    まじめで端正な歌い方は高齢者の圧倒的な支持をえています。
    年に数回、各地でコンサートを開催し集客力も大きい。
    また、個人単位でも活発で地道な活動が評価されます。
    ぜひ一度NHK火曜コンサートでも取り上げていただきたく強く希望します。「フォレスタ」という名のグループです。

             以上

    くぼちゃん|投稿日2012年07月14日 14:35

  • 歌謡ホールで「歌謡あいうえお」というのをやっていた思うのですが、そのテーマ音楽を覚えています。テーマ音楽を聴くことができますか?

    二軒茶屋|投稿日2012年05月17日 04:40

  • 「歌のグランドステージ」だったか、たぶん火曜放送じゃなくて、日曜日だったか、タカラヅカの人がレギュラーだったことがあって、ウチの家族は宝塚ファンが皆無、絶無だったので、この番組で初めて「宝塚歌劇団」なるものを知りました。
    加茂さくらさんや真帆志ぶきさんが出られてたな。
    安奈淳さんとか出られませんでしたっけ?
    違う番組だったかもしれないけど、まだベルばらが始まる前。

    更紗|投稿日2012年04月02日 20:46

  • 「歌謡ホール」が始まった時、民放の歌番組、ザ・ベストテンや夜のヒットスタジオがその時のヒット曲を多く扱ってるのに、演歌オンリー、時代と逆行してるっぽい?って思いました。
    昔は「歌謡曲」って総称されてたのを「演歌」って括りで分けちゃったっていうか。
    ベストテンと棲み分けたって感じ?実際、ベストテンではお目にかかれない人が出てたし。
    だから、その後、郷ひろみさんと松田聖子さんが出られた時はものすごくビックリしました。
    座長形式って、ヒットスタジオの歌謡ドラマみたいな寸劇をして、なんだかもっちゃりした歌番組だなぁ~って思ってました(笑)。

    更紗|投稿日2012年03月31日 09:25