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『三姉妹』から『龍馬伝』まで
8人の龍馬(竜馬)を振り返る
2010年1月8日(金)
2010年の大河ドラマ第49作『龍馬伝』が1月3日からスタートした。福田靖のオリジナル脚本で、新しい龍馬像を福山雅治が、龍馬の師となる幕臣・勝海舟を武田鉄矢が、そして、妻のお龍を真木よう子が演じる。
幕末が舞台となった大河ドラマは『龍馬伝』を含め11作あり、そのうち8作に龍馬(竜馬)が登場。いずれも魅力的な俳優が演じている。
そこで今回は、歴代の龍馬(竜馬)を、年代順に振り返ってみよう。
あの紋次郎が龍馬を~『三姉妹』
最初に坂本龍馬が登場したのは1967(昭和42)年の第5作『三姉妹』だった。

『三姉妹』 中村敦夫の龍馬
幕末から明治維新までの動乱期、旗本永井家の三姉妹(岡田茉莉子、藤村志保、栗原小巻)と浪人・青江金五郎(山崎努)の運命の変転を軸に描いた物語で、龍馬は中村敦夫、勝海舟は内藤武敏が演じた。
中村敦夫が『木枯らし紋次郎』(1972年・フジテレビ)を演じ、大ブレークする前のことだ。龍馬や紋次郎のような"自由人"の空気をそのころから感じさせていたのかもしれない。
主人公は竜馬!~『竜馬がゆく』
翌1968(昭和43)年の大河ドラマ第6作は、竜馬が主役の『竜馬がゆく』。北大路欣也が竜馬を演じた。

『竜馬がゆく』 北大路欣也の竜馬
竜馬といえば千葉道場で修行し、北辰一刀流の免許皆伝となった人物ということで、北大路も北辰一刀流を習得して竜馬役に臨んだそうだ。
さらに、司馬遼太郎の原作に竜馬が三味線を弾くくだりがあることから、三味線、そして土佐独自の楽器である土佐一弦琴も習得した。

『竜馬がゆく』
加東大介の勝海舟(左)と 浅丘ルリ子のおりょう(左)
北大路欣也の竜馬(右)
勝海舟は加東大介、おりょうは浅丘ルリ子が演じている。ちなみに『竜馬がゆく』は、大河ドラマ最後のモノクロ作品だ。
師の海舟が主役に 『勝海舟』
『竜馬がゆく』の6年後、今度は師である勝海舟の生涯を描いた作品が登場する。1974(昭和49)年の第12作『勝海舟』だ。

『勝海舟』
渡哲也の勝海舟(右)と 松方弘樹の勝海舟(左)
藤岡弘の竜馬(左) と藤岡弘の竜馬(右)
主演の勝海舟は当初、渡哲也が演じたが、急病のため途中で降板し、松方弘樹へと引き継がれた。このときの竜馬役は『仮面ライダー』(1971年)本郷猛役で一躍ヒーローとなった藤岡弘(現:藤岡弘、)、竜は川口晶だった。
薩長の志士とともに~『花神』と『翔ぶが如く』
幕末ものといえばやはり薩長の志士の活躍した作品がよく知られている。
1977(昭和52)年の第15作『花神』は、長州出身の医者で倒幕軍の司令官となり、明治新政府で日本の近代兵制を創設した村田蔵六、のちの大村益次郎の生涯を描いた司馬遼太郎原作の物語だ。

『花神』 夏八木勲の竜馬
この作品で龍馬を演じたのは夏八木勲、お竜役はのちに声優として『風の谷のナウシカ』のナウシカ役、『めぞん一刻』の音無響子役を演じた島本須美だった。
次に竜馬が登場したのは、『花神』から13年後の1990(平成2)年。同じく司馬遼太郎原作の第28作『翔ぶが如く』だ。
主人公は、薩摩の西郷隆盛(西田敏行)と大久保利通(鹿賀丈史)。この時、竜馬を演じたのは佐藤浩市だった。

『翔ぶが如く』 佐藤浩市の竜馬
周囲はほとんどが薩摩弁の中、ひとり土佐弁を話さなくてはいけないということで、かなり苦労したようだ。しかし「誰とも違う竜馬を演じたい。竜馬の匂いらしきものを僕流に出していければ」と話していた通り、わずか5話だけの出演にもかかわらず強い印象を残した。
林隆三の勝海舟
勝海舟は林隆三が、竜馬の妻・おりょうは洞口依子が演じた。
近藤勇と友情を育む龍馬~『新選組!』
『翔ぶが如く』の次に龍馬が登場するのは、14年後の2004(平成16)年、『新選組!』まで待たなければならない。
実はその間に、徳川幕府最後の将軍・慶喜(本木雅弘)を主人公にした第37作『徳川慶喜』(1998年)があったが、龍馬は登場していないのだ。

『新選組!』 江口洋介の龍馬
第43作『新選組!』といえば、反幕府勢力を鎮圧、幕府軍として戦った新選組の局長・近藤勇(香取慎吾)を主人公に描いた作品。幕府を守ろうとする勇と、新しい世の中を作ろうとする龍馬(江口洋介)は、本来なら対立する両者だ。
ところが、まだお互いが何者でもなかった時代に出会い、黒船をいっしょに見に行くなど、友情を育んだという設定が興味深かった。江口も「豪快な風来坊のようなイメージで若い勇の前に登場するというのが楽しかったですね」と話していた。

野田秀樹の勝海舟 麻生久美子のおりょう
勝海舟はべらんめえ口調が小気味よかった野田秀樹、おりょうは麻生久美子が演じた。
イケメン龍馬登場~『篤姫』
『新選組!』と同じく、徳川幕府側(最後の御台所・篤姫=天璋院)の視点から幕末を描いたのが第47作『篤姫』(2008年)だ。

『篤姫』
篤姫(宮﨑あおい)と幼なじみの薩摩藩家老・小松帯刀(瑛太)との友情が描かれたこともあって、小松帯刀と深い関わりのある龍馬の出番も多かった。龍馬役はイケメン俳優の玉木宏、お龍を市川実日子が演じた。

玉木宏の龍馬 市川実日子のおりょう
玉木は役作りにあたって「笑い」を一つのキーワードにしたという。シリアスな場面を笑い飛ばせるような内面の強さを表現したかったそうだ。

北大路欣也の勝海舟
このときの勝海舟役は、かつて『竜馬がゆく』で主役を演じた北大路欣也。奇しくも北大路のデビュー作は勝海舟の少年時代を演じた映画『父子鷹』(1956年・東映)だった。「今の年齢で再びこの役と出会えてよかった」と話し、江戸城の無血開城に力を尽くした説得力あふれる勝を好演した。
幕末を駆け抜けた風雲児・坂本龍馬だが、こうして振り返ってみると、作品ごとに個性の異なる役者さんたちが龍馬を演じてきたことに少し驚いてしまう。それでいて誰もが龍馬のイメージにぴったりに見えてくるから不思議だ。「自由人・龍馬」なればこそ、なのかもしれない。
さて、今年の『龍馬伝』の福山龍馬はいかに。この1年間が楽しみだ。
龍馬(竜馬)が登場した大河ドラマ一覧
放送年(作目)番組名 龍馬(竜馬)/勝海舟/お龍(お竜、おりょう)を演じた人
1967年(5) 三姉妹 中村敦夫/内藤武敏
1968年(6) 竜馬がゆく 北大路欣也(※主役)/加東大介/浅丘ルリ子
1974年(12) 勝海舟 藤岡 弘/渡哲也→松方弘樹(※主役)/川口 晶
1977年(15) 花神 夏八木勲/ /島本須美
1990年(28) 翔ぶが如く 佐藤浩市/林隆三/洞口依子
2004年(43) 新選組! 江口洋介/野田秀樹/麻生久美子
2008年(47) 篤姫 玉木宏/北大路欣也/市川実日子
2010年(49) 龍馬伝 福山雅治(※主役)/武田鉄矢/真木よう子
※龍馬(竜馬)が登場しない幕末舞台の大河ドラマは次の3つ。
1963年(1) 花の生涯 (※主役は井伊直弼)
1980年(18) 獅子の時代 (※主役は明治維新前年に出会う架空の会津、薩摩藩士2人)
1998年(37) 徳川慶喜 (※主役は徳川慶喜。勝海舟役は坂東八十助(現:坂東三津五郎)が演じた)
(2010年1月8日 記)
今回ご紹介した龍馬(竜馬)が登場する過去の大河ドラマは、いずれも全国のNHKにある番組公開ライブラリーでご覧いただける。ぜひ、それぞれの龍馬(竜馬)を味わってほしい。
三姉妹(総集編の第1回)
竜馬がゆく(第16回)
勝海舟(総集編の前後編)
花神(総集編の1~5回)
翔ぶが如く(総集編・第1部の前後編と第2部の前後編)
新選組!(総集編の1~3回)
篤姫(総集編の1~5回)


























それまでもいろいろな俳優さんが龍馬さんを演じてこられたんだろうけれど、やっぱり今につながる龍馬さんの“ひな形”は大河の「竜馬がゆく」(の北大路欣也さん)なんだろうなぁ~と思いました。
龍馬さんだけじゃなく、おりょうさんも浅丘さんのが基本形って感じだし、それにお姉さんの乙女さんも水谷良重(現・水谷八重子)さんのが強烈に印象に残ってる。
江戸時代にしてはめっちゃ背ぇ高いし、めっぽう男前で(笑)、いかにも“はちきん”、これぞ“はちきん”でしたもの。
やっぱり、龍馬といえば大河の「竜馬がゆく」になってしまいますね。
テーマ曲、特に出だしのトランペットも印象でした。
(更紗)
投稿日2010年01月09日 21:26
大河ドラマの歴代龍馬のところで、中村敦夫は『木枯らし紋次郎』でアウトローの浪人を演じ大ブレークと、ありますが、木枯らし紋次郎は「浪人」ではなく「渡世人」です。
(hi)
投稿日2010年02月04日 14:24
>hiさん
ご指摘、ありがとうございました。
お詫びして、訂正いたします。
(アカイさん)
投稿日2010年02月04日 23:09
玉木宏さんの坂本龍馬が記憶に新しいです。
小松帯刀いわく「風のような人」で爽快な感じがしました。
(えびすこ)
投稿日2010年08月01日 09:54
大河ドラマの歴代“信長”を書いてくださいませ。
(ran)
投稿日2011年01月31日 22:15
信長役、思いつくまま・・(敬称略)
1965年 太閤記 高橋幸治
1969 天と地と 杉良太郎
1973 国盗り物語 高橋英樹
1981 おんな太閤記 藤岡弘、
1983 徳川家康 役所広司
1988 武田信玄 石橋凌
1989 春日局 藤岡弘、
1992 信長 緒形直人
1996 秀吉 渡哲也
2002 利家とまつ 反町隆史
2006 功名が辻 舘ひろし
2009 天地人 吉川晃司
・・・・これ以外にありましたっけ?
っていうか見てないのもあるしなぁ~。
間違ってたらすみません。
あと名前を打ってて気づいたんですけど「こうじ」さん、「ひろし」さんが多い?「ひろ」がつく名前っていうか。
で、このごろの大河の「信長」って結構濃いですよね。
メークも、衣装なんかも見るからにダークな感じだけど、肖像画はあっさり系で、そのイメージから言うと、国盗りの高橋英樹さんがいちばん本人と近いと思うんだけど。
でも幼心に強烈に残ってるのは高橋幸治さんかなぁ~。
そうそう、このときの蘭丸が片岡孝夫さん(現・仁左衛門さんで、これもまたステキだったなぁ~(はあと)・・
アカイさん、歴代の蘭丸もお願いします!(笑)
(更紗)
投稿日2011年02月03日 19:34
1978年 黄金の日日 高橋幸治
・・・高橋幸治さんは、このドラマでも信長を演じられています。確か当時2度目の信長役とかで、新聞でも取り上げられたり、NHKでも前回の映像を出してきて(本能寺の変)、紹介されていました(このとき豊臣秀吉役は緒形拳さんで、同じく2度目だったかしら・・・?)。
(omame)
投稿日2011年02月05日 07:07
竜馬のはまり度(個人的ですみません)
1位:夏八木勲
(いかにも、抜け目のない剣客浪人かつ愛嬌ある竜馬。私の竜馬像にはまりました)
2位:藤岡弘
(さわやかな、正義の味方のイメージで、若いころだったら、ぜひ青春版「竜馬がいく」を演じてもらいたかった)
3位:福山雅治
(これはこれでありかなと。個人的には、中岡役立った上川さんのほうがイメージに合います。別番組でしたが・・)
(ryoma)
投稿日2011年02月12日 23:49
龍馬という人間の魅力 時代背景 おもしろいですね
福山雅治さん の 龍馬 も いいですね。
(村石太星人)
投稿日2011年02月22日 10:19