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2009年6月26日(金)
『お達者くらぶ』は、NHK初の高齢者向け生活情報番組『お達者ですか』(1976~80年)がリニューアル、1980(昭和55)年から8年間放送された。
テーマは曜日替わり。高齢者にもわかりやすく暮らしの情報を解説するコーナーや、高齢者の趣味を広げるための実用講座、さらに全国から寄せられたハガキによる投稿コーナーや、全国でユニークな活動をする高齢者グループの紹介など、さまざまな嗜好をこらした異色の高齢者参加型番組だった。放送開始当初は月~木曜の週4回だったが、好評により4年目から月~金曜の週5回へと拡大された。

世の中の出来事もやさしく紹介
『お達者くらぶ』では、世の中で起きているニュースや出来事を、高齢者の興味や関心をひく目線で、取り上げた。主な人気コーナーをご紹介しよう。
●「当世あまから問答」
神田山陽、柳家さん光の軽妙な老若問答(さん公とご隠居)で、世の中の様々な出来事や問題点を解説するコーナー(1984年度からは柳家権太楼と三崎千恵子のコンビ)。
寄り合いやサークルの仕事で忙しいご隠居。スケジュールを忘れないよう手帳を購入しようとしたが種類も様々で思案中。そこへさん公がやってきて「手帳なんて古い、今やマイコンを使ってスケジュールを記憶させている。だいたい手帳に頼るのは老化現象の始まりだ」と言い出した。手帳の有効な活用法は?
●「セカンドライフの設計」「長寿列島北南」
定年退職後も趣味や余技に埋没することなく、第二の人生を挑戦的に生きている人たちを紹介するリポート。
・シルバー頭脳集団ひっぱりだこ
・慣れぬ手つきで植木屋開業
・大学院で第2の青春
・シナリオ教室の先生は元駅長
●「いきいき健康案内」
俳優から文化人まで、各界の年配の著名人たちに、それぞれの健康法や大きな病気を克服した経験談などを聞くインタビューコーナー。
老いてますます元気!視聴者参加型のコーナー
『お達者くらぶ』の特徴のひとつが視聴者参加。みなさんからのハガキをもとにしたコーナーや、番組にも出演して様々な体験をしてもらうコーナーが人気だった。
●「ハガキでこんにちは」「ざっくばらんに」
お年配の方々ならではの視点で、世の中の気になること、ちょっと言いたいことをテーマに、みんなで考えるおハガキ投稿コーナー
・サービス過剰は許せない
・夏だ出番だ盆踊り
・子ども扱いはやめてくれ
・生きた証しを墓碑に託す
●「やってみましょう」
スタジオで直接講師の手ほどきをうけながら、スタジオに集まった視聴者が初めていろいろな趣味や実用にトライしてみましょうというコーナー。
・男の料理
・イラスト年賀状
・太極拳
・てづくり手品
・やさしいダンス
●「老人の主張」
スタジオで、これまでの人生経験や、日常生活のなかで疑問に思っていること、伝えたいことを発表する企画。
・住宅政策に物申す
・人の好意にありがとう
・固定資産税に一考を
『お達者くらぶ』が始まったのは、高度成長期を過ぎ、核家族化や高齢者社会など家族や個人の生活スタイルが変化しつつあった時期だった。
1回目の放送で、司会の酒井広アナウンサーが冒頭、こんなあいさつをしている。「これまでご年配の方々から、我々向きの番組がないじゃないか、とお叱りいただいてましたが、お待たせいたしました」
まさに、企画内容も徹底的にこの世代の関心や興味、日頃抱えている切実な問題などに絞ったものだった。
企画内容だけでなく、司会者もアシスタントも、できる限り落ち着いたゆっくりとしたトーンでアナウンスや進行をしていたことも、8年にわたり長く番組が愛された所以であろう。
現在、こうした企画や番組の雰囲気は、ラジオ第1(一部FM)放送の『ラジオ深夜便』に継承され、第二の人生を共に歩む友として、番組の精神は受け継がれている。
お達者くらぶ
◇放送期間 1980(昭和55)年4月7日~1988(昭和63)年4月1日
◇放送時間 教育テレビ 月~木 8:30~9:00(1982~84年度)
月~金 6:40~7:00(1985~87年度)
(再放送)
総合テレビ 月~木 16:30~17:00(1982~84年度)
月~金 15:30~15:50(1985~87年度)
◇司会: 酒井広アナウンサー (1980~82年度)
小六英介アナウンサー(1983~86年度)
井鍋正良アナウンサーほか(1986~87年度)
◇アシスタント:小鳩くるみ













時代のニーズに応えた
元気な高齢者応援番組