ばくさんのかばん

趣味/教育昭和50年代1980年代は-ほA-M


ふしぎなかばんの ふしぎな道具で
ことばと数をおぼえよう


番組ノート

2009年6月19日(金)

 『ばくさんのかばん』は、幼児向けに「ことばと数」の基礎的な概念形成をねらった教育番組。1980(昭和55)年から7年間放送された。
 俳優・声優の熊倉一雄演じる「ばくさん」の持つ不思議なかばんから、いろいろな道具がでてきたり、またかばんを使ってさまざまな場面に移動したりしながら、子どもたちに言葉や数への興味や関心を持ってもらおうという内容だった。

ばくさんのかばん   ばくさんのかばん

すべり台からばくさん登場!

 番組は、「♪ぱーやぱーやぱやぱやぱや~」というテーマ曲に合わせて、オープニングアニメとともにスタート。すると、ばくさんが、かばんを抱えて、颯爽とすべり台から登場。
 「はーい、こんにちわ、ばくさんです。元気かね?」
 そして、おもむろにかばんを台の上にのせて、
 「ばくばくばくばく~!」 という、ばくさんの声とともに、                                 ふたが開いて中から相棒のビーバーが登場。
 この名コンビで、ことばと数の楽しい学習がスタートする


次々にかばんから登場する不思議な道具

 『ばくさんのかばん』では、15分の番組中、5つものコーナーが盛り込まれるなど、小さな子どもたちが飽きてしまわぬよう、テンポのよい演出で番組が展開した。
 それでは、1986(昭和61)年5月2日の内容をご紹介しよう。

かばんの中から登場したビーバーが変な機械をもっている。
ばくさんが「それなあに?」と尋ねると、                                            ビーバーが機械のレバーを引く。
するとその機械の小窓にひらがなが一文字表示されて・・・
「も」と出たので、ばくさんが「もも!」と言うと、                                       機械から桃がでてきた。次に
「さ」と出たので、「さかな!」と言うと魚が、
「ぼ」と出たので、「ぼうし!」と言うと今度は帽子がでてきた。
こうして、ひらがなから物の名前を想像しようというゲーム。
ところが「ゆ」と出たので、ビーバーが「UFO」と答えてしまうと
機械が煙を吹いて、なんとUFOと4人の宇宙人が登場。                                ばくさんとビーバーは驚いて逃げてしまう

場面変わって、ばくさんたちが逃げた先は、ほら穴の入り口。
不思議なことに、洗たくひもにホウレンソウ、白菜、ミカン、ブドウがぶら下がっている。
ばくさんたちが「これは何だろう」と言っていると、突然大雨が。                            ぶら下がっているホウレンソウたちを取り込もうとしたのだが・・・
近くにあったカゴにはそれぞれ「やさい」「くだもの」と書いてある。
こうして、それぞれ野菜と果物の区別を学ぼうというゲーム。
ところが、全部分け終わると、さっきの宇宙人たちが
「それは水分の苦手な僕たちが干していたんだ、取り込んでくれてありがとう!」と仲良くなることに。

ここでいったんアニメーション。
「知ってるかーい、知ってるかい、いっちゃん、いじめっ子の石頭」
とあいうえおの五人組の歌をばくさんとビーバーが披露。

場面戻って・・・
ばくさんと宇宙人たちの仲良しミュージカル。
そして仲良しパーティーをしようということで、しりとりゲームがスタート

すると、宇宙人がしりとりで「星」というと、自分たちの星を思い出し、悲しくなってしまう。それでは、星に帰ろうと思ったら・・・
ビーバーの機械でむりやり出したUFOが壊れてしまっている。
そこでばくさん「ばくばくばくばく~!」と小さいUFO2台をかばんから取り出した。

4人の宇宙人は思案顔。この小さいUFOにどうやって乗ろうかと。そこで2台に2人ずつ分かれて乗ろうということに、ところが痩せ組と太っちょ組に別れたら、太っちょ組のUFOが飛び立てない。だからそれぞれバランスを合わせた組み分けにしようという、数の学習だったのだ。


 


 『ばくさんのかばん』の人気は、何といっても熊倉一雄さんの名演が大きかったであろう。次から次へと繰り出す不思議な道具や瞬間移動に、テレビの前で驚き、「ばくさんは魔法使いだ!」って信じていた人もいるのではないかな?
 熊倉さんは、『ひょっこりひょうたん島』のトラヒゲや、『ヒッチコック劇場』のヒッチコックの吹き替えをはじめ、劇団テアトル・エコーでは舞台俳優で活躍するなど、マルチな才能を発揮。その本格的な演技に裏打ちされつつも、親しみやすくユーモアあふれる一面も溢れていたことが、今でもたくさんの人たちの記憶に『ばくさんのかばん』が残っている大きな理由なのだろう。



ばくさんのかばん
◇放送期間 1980(昭和55)年4月12日~1987年3月20日
◇放送時間  教育テレビ 月曜 9:15~ 9:30(1880年度~1984年度)
                 金曜10:30~10:45(1985年度~1986年度) 

◇脚本:響まゆ、朝比奈尚行
◇音楽:宮崎尚志
◇造形:おばらしげる
     岡部久義
◇アニメーション:グループタック
◇特殊美術:光子館
◇出演:熊倉一雄(ばくさん)
◇声の出演:丸山裕子(ビーバー) ほか
◇人形操作:永井博孝ほか

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