くらしの1分メモ

情報/ワイドショー昭和60年代1980年代か-こA-M


生活の知恵を1分間で紹介
6年間放送された人気ミニ番組


番組ノート

2009年6月5日(金)

 『くらしの1分メモ』は、1986(昭和61)年4月にスタート。放送時刻が不定期ながら、1992(平成4)年3月まで6年にわたり放送され、制作本数が120本を超えた異例の人気ミニ番組。
 母から娘、姑から嫁へと長く受け継がれてきた料理や家事など、日本人の生活の知恵を1分間にまとめ、加賀美幸子アナウンサーが紹介する生活百科のポイント集だった。


くらしの1分メモ   くらしの1分メモ

生活に役立つミニ番組を

 それまで、番組と番組の間に流すNHKのミニ番組といえば、自然の風景や動物たちの映像が中心だった。これに対し、1985年の秋、「何か生活に役立つ実用的なものを」という提案があり、翌年春に向け3つのミニ番組が企画された。法律を紹介する『ミニミニ六法』、人の心理を紹介する『心のスケッチ』、そして生活の知恵を紹介したのが『くらしの1分メモ』だ。
 核家族化の進行とともに、受け継がれにくくなっていた生活上の小さな工夫やヒントを映像化し、祖母や母、祖父や父のかわりに、1分間の語り部になろう ―― そんな発想からスタートしたのである。


予想外の反響に延長、また延長

 スタート当初、『くらしの1分メモ』シリーズは合計12本の制作予定だった。ところが、連続テレビ小説(この年の前期は斉藤由貴主演『はね駒』)の前のお知らせ枠で放送されたこともあり、全国の視聴者から「もっと様々な生活の知恵を紹介してほしい」「我が家ではこのようにしている」「こんな場合はどうしたらよいのでしょう」などの反響がどっと寄せられた。そのため、制作本数も12本から24本、36本・・・と増えることとなり、また放送年数も1年、2年・・・と延長に次ぐ延長。結局、120本以上もの『1分メモ』が制作された。


生活感あふれる小道具へのこだわり

 衣食住の知恵を紹介するにあたり、小道具の役割も大きかった。たまねぎから晴れ着まで、リアリティを持たせるための苦労も多かった。
 小道具はNHK美術センターのスタッフが扱っていたが、局内に保管されているものはドラマ用が中心。裏地のない着物や、わざと古く見せるために茶色がかった障子紙など特殊なものが多く、いざ収録で使ってみると、日常生活で使用するものと雰囲気が違ってしまった。また、スタジオ内で風に揺れる洗濯物を自然な表現にするために、何台もの扇風機を美術スタッフが位置を変えながら抱えて収録することもあった。
 「畳のへこみの直し方」では、既成品でへこんでいる畳などなく、1週間ぐらいかけて、畳の上に机を乗せて、さらに重しをのせてへこみを作った。見事なへこみが完成したものの、今度は逆に、収録でその畳のへこみを直すことができるかという心配が出てしまったが、加賀美アナウンサーがアイロンをあてると、あっという間に元通りになり、胸をなでおろしたこともあったそうだ。


親近感あふれる加賀美幸子アナ

 番組が人気を得ていったのは、加賀美幸子アナウンサーの役割も大きかった。
 当時のスタッフは「加賀美アナだからこそ、ごく普通の生活人の感じが自然に出ていたのではないでしょうか。加賀美さんの役を、研究家や評論家などその道のプロがやっていたら、見る側にとって少し縁遠い感じがしていたと思います」と語っている。


時代感あふれる生活の知恵の数々

番組で紹介した生活の知恵の一部をご紹介しよう。
・魚のうろこをきれいにとるには
・のしもちのきれいな切り方
・イカの上手な焼き方
・なべが焦げついたら
・上手な玉ねぎのみじん切り
・昆布だしの取り方
・晴れ着のたたみ方
・障子をきれいに張り替えるには
・ネクタイのしわの伸ばし方
・サマーセーターの洗濯


 


 放送当時はインターネットなどで情報を得ることができない時代だった。そのため、このわずか1分間のミニ番組が、貴重な情報源として受け入れられ、放送時刻が不定期なミニ番組でありながら、多くのみなさんに愛された。
 それを証明するようなエピソードをひとつ。放送当時、担当の加賀美幸子アナウンサーは、通勤途中の道や電車の中で、さまざまな人たちから「ほら、1分メモよ」「1分メモがいる!」「1分だ!」と指をさされ、声をかけられたという。「小さな番組であるにもかかわらず、心にとめてくださる方が多く、有難いと同時に、何だか申し訳なくなってしまうほどです」と、当時、語っている。



くらしの1分メモ
◇放送期間 1986(昭和61)年4月21日~1992(平成4)年3月
◇放送時間  総合テレビ 不定期 (主に8:14、13:03、19:58)
◇出演 加賀美幸子アナウンサー

みなさんからの投稿

懐かしいなぁ~。
トラブルに直面した加賀美さんが発する第一声、アノおっとりした口調で発する「あらあらタイヘン」っていうのが、すっごい好きでしたねぇ。全然タイヘンそうじゃないんだもん(笑)。
「焼きなす」を作るとき、皮を剥きやすくするためにあらかじめ切れ込みを入れるとか、ちょっとした工夫なんだけど、とても参考になりました。

(更紗)

投稿日2009年06月05日 19:06


だいぶ見た記憶があるので、無意識のうちに自分の生活に取り入れているものも多そうです。一度全部見てみたい気もします。
ブース君、表情も仕草もかわいいですね。
ここへは半分は、ブース君の顔を見るのがが楽しみでのぞきに来ています。

(本名は入れません)

投稿日2009年06月12日 21:10


古いビデオテープを整理していたら、1990年に放映された「くらしの1分メモ」が出てきました。加賀美アナが“衣類の生地の種類別に、仕分けして洗濯すると良い”と説明されています。今でも十分に役立つ番組ですね。

(omame)

投稿日2011年06月21日 17:25


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