若い広場

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若者の姿を伝え続けて20年
今も語り継がれる挑戦的番組


番組ノート

2008年12月5日(金)

 1962(昭和37)年にスタートした『若い広場』は、NHKの初期の若者番組である。途中の1966年から3年間、『若い世代』にタイトルを変えながら、
 1982(昭和57)年まで足かけ20年にわたって、それぞれの時代の若者の姿を伝えた。今回は、そんな若者番組の原点を振り返ってみよう。

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         初年度(1967年)        スタジオリハーサルの様子(1973年)

  大物アーティストを引っ張り出せ

  『若い広場』は、フィルムドキュメンタリーあり、スタジオ討論あり、中継ありと、形にとらわれない自由な発想で制作された。
 特に、番組の後期、当時テレビにはほとんど出演しなかったロックスター矢沢永吉さんやオフコースを、1年以上にわたる出演交渉と取材の末、テレビ画面に引っ張り出すことに成功したことは、今でも語り継がれている。

  ◆「矢沢永吉からのメッセージ」

  1980(昭和55)年2月10日放送。
 番組は冒頭、NHK放送センターの正面玄関に、当時は珍しいアメリカ製の大型乗用車で颯爽と乗り付け、スタジオまで闊歩するロックミュージシャン・矢沢永吉の登場シーンから始まる。
 そして、本編のスタジオインタビューでは、40分余りにわたって、矢沢は司会でルポライターの中部博を相手に、トークを展開。「自分に自己暗示かけてもいいから、『俺は天才だ』と言い切れるアーティストになろうと思った」や「子どもたちには自分の経験から、漢字とひらがなだけはちゃんと勉強しろ」といった話など、テレビにほとんど出演しない理由から、自身の音楽観や子育て論までざっくばらんに語った。

◆「オフコースの世界」

 1982(昭和57)年3月21日放送。
 それまでテレビ番組には一切出演しなかったオフコースのメンバーに長期の密着取材を敢行。 20日あまりにわたるスタジオでの曲作りから、オフの日に野球を楽しむメンバーたちの素顔まで捉えた長編ドキュメンタリーとなった。
 当時、オフコースは、1月から続いた5か月間の全国ツアーの最後に、10日間連続の日本武道館公演を成功させ、人気絶頂にあった。一方で、ギターの鈴木康博が武道館公演の直後に脱退するなど、メンバーそれぞれが今後の進むべき道について苦悩していた時期に撮影されたものだったのだ。

若者番組の源流は・・・

 NHKの若者番組の源流は、1958(昭和33)年4月放送開始の『希望の世代』(総合テレビ)にさかのぼる。初の定時若者番組として、地域社会にあって、地味ながらも力に満ちた行動をしている青年たちの姿をドキュメンタリー風に描いた。
 1960(昭和35)年度には、『青年の歩み』が開局1年後の教育テレビでスタート。この番組は文部省(当時)と日本ユネスコ国内委員会にNHKが協力し、勤労青少年の集団視聴によるテレビ番組の利用と効果を調査するために企画されたものだった。

 この『青年の歩み』が2年間の実験期間を経たのちに発展したのが、『若い広場』だ。1962(昭和37)年4月のスタート当初は、毎週土曜日と日曜日の2本立てで放送。土曜日はさまざまな職業、地域、環境にある青年たちの姿をフィルムでルポし、そのあとスタジオでの座談会で、問題をさらに掘り下げた。一方、日曜日は、高校生を対象のスタジオショー番組だった。なお、『若い広場』日曜版は、翌1963年度から『われら10代』として独立し、1966(昭和41)年4月まで3年間続いた。
 1966(昭和41)年度、『若い世代』と番組タイトルを替え、主として40分の討論と20分のフィルム構成の番組となった。そして、1969(昭和44)年度、再び『若い広場』に戻して、フィルム、スタジオ、中継などテーマにマッチした方法を駆使して構成する若者番組として、その後13年間にわたって放送。1982(昭和57)年、『YOU』にバトンタッチする。


 放送当時、NHKに入局する新人ディレクターにとって、制作者たちが自分の思いの丈をぶつけて作る『若い広場』は憧れの番組のひとつであったという。
 そんな長寿若者番組も時代の流れの中でその役割を終える。そして、スタッフたちの激論の末、発想を180度変えて生まれたのが、 "NHKの殻を破った若者番組"といわれる『YOU』である。
 月刊通信「アーカイブス・カフェ」では、当時の担当者たちの座談会で『若い広場』から『YOU』に大きく変わる舞台裏にスポットをあてている。こちらも、ぜひご一読いただきたい。

アーカイブス・カフェ(2008年11月号)『YOU』(1)
アーカイブス・カフェ(2008年12月号)『YOU』(2)



◇放送期間:第Ⅰ期 1962(昭和37)年4月8日~1966(昭和41)年4月2日
        (※1966~68年度は『若い世代』)
       第Ⅱ期 1969(昭和44)年4月13日~1982(昭和57)年4月4日

◇放送時間:教育テレビ
1962年度      土曜・日曜 19:00~19:30
1963~64年度   土曜     18:00~18:30
1965年度      土曜     19:00~19:30
(1966年度『若い世代』   日曜 19:00~20:00)
(1967~68年度『若い世代』土曜 18:00~19:00)
1969~74年度    日曜    18:00~19:00
1975~81年度    日曜    22:30~23:30

番組公開ライブラリーで観られるのじゃ!

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 『若い広場』後期の放送で、「生活向上委員会大管弦楽団」(1979年11月11日放送)や 「辺地での門出~自治医科大学第一期生~」(1980年6月1日放送)をとりあげた 『NHKアーカイブス』を、全国のNHKにある 番組公開ライブラリー で観ることができる。
 ぜひ、当時の若者気質に触れてほしい。


みなさんからの投稿

この番組は、たった一回しか見たことないんですけど、それがここに書かれている「オフコースの世界」です。
もちろん武道館の10日間コンサートも行きましたとも! ちなみに私が行った日は東北新幹線が開業した6月23日なんですけどね(、、ってそんな“情報”は要らないか【笑】)。
なにしろ、オフコースがテレビに出る!ってことがありえないことだったので、しっかりビデオ録りましたとも! もしかしたら、これがキッカケでビデオデッキ買った(親に買わせた)のかもしれないです。
ところで、NHKのこういう若者向け、っていうか、若者を題材にした番組って、私はこれよりも、日曜の朝にやってた「10代とともに」っていうのが印象に残ってますねぇ~。ちょっとスタンスが違うかもしれないけど、高校生とか、一般の若い子を呼んでのトーク(討論?)番組だったと思います。

(更紗)

投稿日2008年12月05日 19:27


>更紗さん
『10代とともに』は1966(昭和41)年4月10日から1974(昭和49)年3月31日まで、総合テレビで日曜午前7:35~8:00(最終年のみ10:30~11:00)に放送されました(1963~66年放送の『われら10代』の後継番組でした)。
NHKアナウンサーの司会で、「魅力ある職業」や「家出」、「初恋」などをテーマに、専門家と若者たちがスタジオで活発に討論した番組でしたね。

(アカイさん)

投稿日2008年12月09日 00:04


懐かしい。私66歳ですが、40年前に2回ほど出演してます。
青春時代の真ん中で、3畳一間の高田馬場に住んでまして、仕事も2つ掛け持ちで頑張っていました。
今も蟻の様に仕事してます。

(みったん)

投稿日2009年08月07日 17:03


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アカイさん

アカイさんのひと言

平家全盛時代を築いた
清盛の実像は...?

アカイさんって誰?
とじる

アカイさんとは?

一見さえないけれど、実はNHKのアーカイブス番組のことなら何でも知っている謎のおじさん。

アカイさんが書きつけてきた、番組資料の膨大な数のノート『アカイさんノート』には、みんなが知っている有名な番組から思い出すのに苦労するような番組まで、メモや写真で事細かに記録してあります。

読めば読むほど、番組の様子やその当時のことが思い起こせる『アカイさんノート』。
さあ、みなさんもアカイさんと一緒に、NHKアーカイブスの奥深~い世界をのぞいてみましょう!

愛犬ブースとともにみなさんからの投稿を待っています。


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