クイズ百点満点(2)司会者編

バラエティ昭和60年代平成1ケタ代1980年代1990年代か-こ


司会は異色の男性コンビ
スポーツアナと解説委員の"情報満載"生放送


番組ノート

2008年11月21日(金)

 1988(昭和63)年開始の『クイズ百点満点』は、スポーツ担当が長かったNHKアナウンサーの大塚範一と、『600こちら情報部』』で人気だったNHK解説委員の田畑彦右衛門という男同士の組み合わせだった。今回は、人気クイズ番組を支えた異色のコンビを振り返ろう。

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 スポーツアナウンサーから転身・大塚範一

 1973(昭和48)年入局の大塚アナウンサーは、それまでスポーツ実況中継や『サンデースポーツスペシャル』のキャスターなど、スポーツ畑が長く、バラエティー初出演だった。
 大塚は番組が始まって1年半後のインタビュー記事でこう語っている。
 「スポーツに関する情報はだいたい頭に入っていますが、この番組は毎週毎週テーマが違うから、とても一人の頭じゃ無理。もうスタッフに頼りきりですよ」
 とは言うものの、スポーツ中継で鍛えた経験は『クイズ百点満点』でもフルに活かされた。生放送で時事ネタも多く、間違いは絶対に許されない中、大塚は少しでも曖昧な点は徹底的にチェックし、時には本番直前まで電話で確認した。
 さらに、スタジオ回答者の大学生の明るさやリアクションなどを巧みに引き出して盛り上げた。だが、困ったのは、早い段階で脱落し、帽子を脱いだ学生が途端、緊張感をなくすことだった。
 「本番中なのにあくびしてたりするんです(笑)」。
 「帽子の残り数は気になりますね。最後の問題に行く前に、全員が脱いだのは(この1年半で)2度ほどあります。その時はもう一度全員かぶり直しましたが、ハラハラするし、いやなものです。だから、1問目で帽子を脱ぐ人が多いとがっかりしますねぇ」

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 名物解説者・田畑彦右衛門

 田畑彦右衛門はNHK入局後、社会部記者などで活躍。さらに、『600こちら情報部』では子ども向けにわかりやすい解説で人気だった。『クイズ百点満点』のときは、現役のNHK解説委員として出演した。
 田畑は、6年間続いた番組が終わるとき、インタビュー記事で「番組の人気はミスマッチの面白さにあった」と語っている。
 「一つは、時事問題をクイズにするミスマッチです。刻々と状況が変わっているものを問題にして正解かどうかを決めるのは非常に危険なんです。でも、それにあえて挑戦したところに、この番組の冒険心があったと思いますね」
 「さらには、芸能と報道という違う分野がドッキングしたミスマッチ。そして、司会のコンビもミスマッチ。たいていは男と女でしょ。男同士で6年もやった番組はないんじゃないかなぁ(笑)」
 その田畑が、番組を通して伝えたかったのは、"ものの見方"だった。
 「『カレーライスと半導体』というテーマがあったんです。つまり、外国からきたカレーをご飯にかけて食べるというのは、日本人の知恵なんですね。それは、半導体を輸入してIC王国を築いたことと非常によく似ている。そういう日本の文化の見方。この番組がそういう見方に気づくきっかけになってくれたら何よりの幸せですね」


 番組放送当時は、空前のクイズ番組ブーム。NHK・民放合わせて週30本ほどの番組が競いあっていた。その中で、賞品も賞金も出さなかったのは『クイズ百点満点』だけ。それでも人気だったのは、タイムリーなテーマに絞ってクイズを出し、わかりやすく解説するという本格的な情報のある番組だったこと。そして、勝ち残り"満点"の名誉だったのだろうか。
 司会の田畑彦右衛門さんは、せめてもの記念にと、スタジオに来た回答者の大学生と全員一緒に写真を撮ってアルバムにし、また、全問正解の"満点さん"とは記念撮影をして写真を送っていた。律儀な田畑さんらしいエピソードである。



◇放送期間:1988(昭和63)年4月10日~1994(平成6)年3月20日
        全265回
◇放送時間:総合テレビ 日曜19:20~20:00
◇司   会:大塚範一 アナウンサー
        田畑彦右衛門 解説委員

みなさんからの投稿

本当に男性同士のMCってあんまりないですよね。
男性コンビって、小沢昭一さんが相川浩アナウンサーと組んでやってた「趣味の30分」くらいしか思い浮かばないですねぇ~。
今の「熱中時間」っぽい番組で、“自由に動き回る小沢さんに振り回される相川さん”って感じなんだけど、相川さんも結構ソレを面白がってる風情で、楽しい番組でした。
それはそうと、大塚さん若かったですねぇ~。
掲載されてる写真を見て、しみじみ思いました(笑)。

(更紗)

投稿日2008年11月25日 18:31


当時小学生でしたが、家族で欠かさず観ていました。
見た目も内容も教育番組なのに、司会の男二人トークでしっかりバラエティになっていたのが今思えばすごいことなんですね。問題が難しかったですが、子供ながらに考え、田畑さんが「正解は・・」とフリップを上げるところで一喜一憂。満点は一回も取れませんでした。
最初のウソホント問題で、ホントが何週も続いた後にいきなりウソが出た時のスタジオのどよめきは今でも覚えています。

(CAMOME)

投稿日2011年06月09日 15:32


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昭和36年からの歴史をたどり「東京」を主な舞台にした“朝ドラ”を振り返ってみよう

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読めば読むほど、番組の様子やその当時のことが思い起こせる『アカイさんノート』。
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