明るい農村

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総合テレビで毎朝放送!
にっぽんの「農」と「食」を見つめた22年


番組ノート

2008年4月4日(金)

 毎朝6時台、牧歌的なテーマ曲で始まった『明るい農村』は、1963(昭和38)年から22年間、計8,030回放送された。番組名だけみると専業者向け農業番組のように思われるかもしれないが、内容はドキュメンタリー、紀行、インタビュー、討論会、リレー中継など、曜日別のさまざまなコーナーで構成されていて、生産者と消費者を結ぶ情報番組でもあった。早朝にもかかわらず視聴率15~20%を記録し、NHKの朝の定番番組として親しまれた。

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  曜日替わりのコーナーで多角的に伝える

 『明るい農村』は、『のびゆく農村』(1957~60年)、『村の記録』(1960~63年、63年以降は『明るい農村』の1コーナーとなる)に続いて、1963(昭和38)年にスタートした。当時は高度経済成長のまっただ中で、日本の農業は大きな転換期を迎えていた。農村から都市への労働力の移動、すなわち農村の過疎化が急速に進行したのだ。さらにその後、減反、経済摩擦、農産物輸入自由化など農村は大きく揺れ動き、番組名のいうような「明るい」という状況だけではなかった。そんな中で番組は、農業の抱える課題を取り上げるとともに、近代化や食の流通・安全など、農業や漁業の明るい将来にむけた様々な取り組みを22年間伝えてきた。ここで、番組の主なコーナーを見てみよう。

「村の記録」
 番組開始から27年間、戦後から高度経済成長への時代の中で、激動する農村とその暮らしを見続けたドキュメンタリー。北海道から沖縄まで、取材した村は2,000か所、放送本数1,370本にのぼった。

 

「村の風土記」「村をむすぶ」
 NHKの全国ネットワークをいかし、多元的に農村各地の動きや話題を紹介するフィルム構成のリポートとしてスタート。のちに全国ネットでのリレー中継となった。

 

「話題の広場」「ふるさと通信」
 全国の農林水産通信員による報告やリポートなど、最新の農村事情を紹介した。

 

「産地拝見」「わが村わが名産」
 日本各地の風土と、その中ではぐくまれてきた産物を郷土色豊かに紹介。

 

「食卓の科学」
 食物の安全性、栄養、味など科学的に検証した。

 

「現代たべもの読本」
 食品の最新情報を提供。健康食品としてハト麦や玄米、低カロリーのコンニャクなどにスポット当てるなど、斬新なテーマが話題をよび、放送後に問い合わせが殺到する人気コーナーだった。

 

「くらしを考える」
 農村の皆さんをスタジオに招き、「近所づきあい」「跡継ぎ」「土に生きる」「花嫁修業」「相続」など、農村の家庭や社会が抱えるさまざまなテーマで意見交換をした。

 

「わが村わが故郷」「この人この道」「村を語る」
 有名、無名を問わず、あらゆる分野の人たちに「心のふるさととしての村」「生活の場としての村」「願望としての村」など、それぞれの村に対する思いを聞くインタビュー。

  『明るい農村』を作った専門集団と全国ネットワーク

 番組の制作に当たったNHKの農事部(後に農林水産産業部)は、独自の制作体制を持っていた。ひとつは、アメリカにあった農事番組の通信員組織を真似た「RFD(ラジオ・ファーム・ディレクター)」と呼ばれる農事番組の専任ディレクター。福岡、広島、松山、大阪、名古屋、仙台、札幌に3人ぐらいずつ、全国50の放送局に1人ずつ置いて、東京の30人と共に制作するという体制だった。もうひとつが「農林水産通信員」の全国ネットワーク。各地の農協職員や都道府県の農業改良普及員など、農林水産業の最前線で活躍している約600人が通信員として、さまざまな情報や話題を提供して番組を支えた。


 かつてNHKに「農業」の分野を専門とする制作集団が存在していて、「農業」がテーマの番組が毎朝、総合テレビで放送されていたことに、今の若い人は、驚くかもしれない。

 時代に翻弄された農村を記録し続けた制作者たちの座談会が、NHKアーカイブスの月刊通信『アーカイブス・カフェ』(2007年2月号、3月号)に載っている。「『明るい農村』が始まったころ、日本中には目いっぱい働こうという意欲がみなぎっていた。農業は非常に厳しい仕事だが、人々の笑顔は輝いていた」と熱く語る制作者たちの話を一読いただきたい。

アーカイブス・カフェ(2007年2月号) 明るい農村(1)
アーカイブス・カフェ(2007年3月号) 明るい農村(2)

 『明るい農村』は1985(昭和60)年に終了したが、NHKでは、現在も「NHK食料プロジェクト・ふるさとの食にっぽんの食」として、『産地発たべもの一直線』などの番組を通じ、日本の食文化を未来に伝えていく取り組みを行っている。こちらもご覧いただきたい。

NHK 食料プロジェクト



◇放送期間 1963(昭和38)年4月1日~1985(昭和60)年3月31日
◇放送時間 総合テレビ 月曜~土曜 6:20~6:40(1963年度~)
        総合テレビ 月曜~土曜 6:30~6:55(1966年度~)
        総合テレビ 日曜 19:20~19:59 (1982年度~)
        総合テレビ 月曜~日曜 6:30~6:55(1982年度~)
        総合テレビ 月曜~土曜 6:15~6:43 日曜 6:15~6:55
                (1984年度)
        *1968年度、『明るい農村』から『明るい漁村』が独立、
          82年度に再統合された。

番組公開ライブラリーで観られるのじゃ!

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『明るい農村』は、全国のNHKにある「番組公開ライブラリー」でご覧いただける。1973(昭和58)年放送の「村の記録-減反詩集」や「村の記録―アオコの湖~霞ヶ関の一年~」をはじめ、出稼ぎ、農家の嫁、産直、地産地消など、それぞれの時代を映したテーマが並んでいる。

お近くの番組公開ライブラリーはこちら


みなさんからの投稿

明るい農村のアシスタントで、女優の大島さと子さんが出てませんでしたっけ?

(しんしん)

投稿日2008年04月04日 14:59


>しんしんさん
確かに、大島さと子さんは1981(昭和56)年4月から、『明るい農村』の金曜日コーナー「当世たべもの問答」に、大嶋智(さと)子のお名前で出演しています。当時、大学4年生でした。
出演者を決めるオーディションで「何か一つ質問してみてください」と言われた大嶋さんは、年配のスタッフにむかって、「みなさんの中で『なんとなく、クリスタル』をお読みになった方、いらっしゃいます?」と、当時若者の間で話題となった小説について質問。以来、“クリスタル”というニックネームが付いたということですよ。

(アカイさん)

投稿日2008年04月04日 18:59


「明るい農村」が帯番組とは知りませんでした。
“日曜の朝っぱらから”やってる番組っていう印象かなぁ~。
番組の内容は覚えてないのに、あの牧歌的なテーマ曲はしっかり記憶に残ってます。
親が見てたのかもしれないけど、日曜の朝は「明るい農村→自然のアルバム→10代とともに→おたずねに答えて」、あとは民放の「時事放談」とか「野球教室」っていうコースでしたねぇ。
日曜からテレビ漬け(笑)!

(更紗)

投稿日2008年04月05日 08:57


朝6時のニュースが終わり、テレビ体操(当時のお姉さんたちは、どうして皆同じような短い髪型だったんでしょう(笑))。そして30分から「明るい農村」でしたね。
テーマ音楽はまだ覚えています。小学生の頃、家では時計代わりにNHKがついていました(ラジオのときもあり)。土曜日は「明るい漁村」だったかしら!?内容はほとんど覚えていません。農家の人たちの番組だと思っていました(ごめんなさい)。
ラジオ番組で、お昼にやっていた「昼のいこい」にでてくる「農林水産通信員」は、どうやって決めているのだろうと思っていました。この番組から出てきたのですね。

(omame)

投稿日2008年04月07日 07:06


先日、民放のバラエティーで、効果音としてこの番組のオープニングが突然流れてびっくり!しかも、自分がそれをはっきり憶えていたことにもびっくりしました。

小学生の頃(1970年代)、毎朝、朝食を食べながら時計代わりに見ていました。4つぐらいのトピックを短く紹介する、金曜日の内容が好きでした。他の曜日のことは全然憶えていませんが…。

(イヨ)

投稿日2011年04月01日 22:28


明るい農村、懐かしいですね。実は私昭和42年仙台放送でテレビに出たんですよ。家が酪農で、開拓に入り牛を飼う大きな夢を持ち燃えていました。病気になり夢を断念、今はサラリーマンの嫁になり年を取ってしまいました。

(夢子)

投稿日2012年01月22日 20:37


農家ではありませんでしたが、毎朝見ていました。特に「村をむすぶ」の日が楽しみでした。
1970年代に、岡山県津山市が登場した年月日、調べられますか?

(ディック・マードック)

投稿日2012年02月02日 12:43


昔保育園に行く前に見てました。今はこの時間もニュース

(懐かしい!)

投稿日2012年03月04日 19:36


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アカイさん

アカイさんのひと言

現在放送中の「梅ちゃん先生」は東京が舞台。
昭和36年からの歴史をたどり「東京」を主な舞台にした“朝ドラ”を振り返ってみよう

アカイさんって誰?
とじる

アカイさんとは?

一見さえないけれど、実はNHKのアーカイブス番組のことなら何でも知っている謎のおじさん。

アカイさんが書きつけてきた、番組資料の膨大な数のノート『アカイさんノート』には、みんなが知っている有名な番組から思い出すのに苦労するような番組まで、メモや写真で事細かに記録してあります。

読めば読むほど、番組の様子やその当時のことが思い起こせる『アカイさんノート』。
さあ、みなさんもアカイさんと一緒に、NHKアーカイブスの奥深~い世界をのぞいてみましょう!

愛犬ブースとともにみなさんからの投稿を待っています。


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