プリンプリン物語

アニメ/特撮昭和50年代1970年代1980年代は-ほ


私の祖国はどこにあるの?けなげなプリンセスの大旅行記


番組ノート

2008年2月29日(金)

 『プリンプリン物語』は、1979(昭和54)年からの3年間、月~金曜日午後6時台の人形劇シリーズ枠で放送された。
 同じ枠で大人気だった人形劇『新八犬伝』(1973~75)で脚本を担当した放送作家・石山透によるオリジナル脚本。『ひょっこりひょうたん島』(1964~69)の流れを継ぐミュージカル・スタイルの演出で数々の挿入歌が作られ、現代的なシルエットの人形とポップな衣装デザインが人気をよんだ。

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あらすじ

  真っ青に広がる海の真ん中に、プカリンコプカリンコと浮んでいた立派な箱がひとつ。その中には女の子の赤ちゃんとサルが1匹。そして、赤ちゃんの身の上を暗示するように美しい王冠が。箱を拾い上げた漁師たちは、その赤ちゃんに「プリンセス・プリンプリン」と名づけた。
 それから15年・・・。
 美しく心やさしい少女に成長したプリンプリンは、アルトコ市アルトコ中央テレビ(略してアル中テレビ)に出演。
 「私は自分の国に帰りたい。でも、それはどこ?教えてください」と訴える。そのテレビを見た国際シンジケートの親玉怪人ランカーは、すっかりプリンプリンが気に入ってしまい、彼女と結婚して、自分がプリンスになることを夢見る。ランカーは部下のヘドロをはじめとする悪の組織をつかい、プリンプリンの誘拐を企てる。
 そんなプリンプリンを助けようと、ボンボン、オサゲ、カセイジンの三人組と、プリンプリンのお守り役でもあるモンキーの活躍がはじまる。プリンプリンとその仲間たちに、私立探偵シャーレッケ・マイホーム、その妻・動物学者ワット博士、ランカーの手下だったシドロとモドロの4人が加わって、ランカーから奪ったイエローサブマリン(黄色い潜水艦)に乗って、いよいよ祖国を求めて大旅行に出発・・・波乱に富んだ旅が続いていく。

主演のプリンプリン役はアイドル石川ひとみ

  主演のプリンプリンの声は、前年(1978年)デビューし、「くるみ割り人形」などの楽曲で注目を集めていたアイドル歌手・石川ひとみ。番組は、彼女の可愛らしく素敵な歌声の主題歌で始まった。その後、「まちぶせ」(1981)などのヒット曲や、1982~85年には『レッツゴーヤング』で太川陽介と一緒に司会をするなど、さらに活躍の場をひろげていった。

『タイムトラベラー』『新八犬伝』など数々の名作を手がけた作者・石山透

  『プリンプリン物語』の原作・脚本を担当したのは放送作家の石山透。1972(昭和47)年、脚本を手がけた少年ドラマシリーズ第1作『タイムトラベラー』(原作・筒井康隆)、の脚本を担当。1973(昭和48)年NHK人形劇『新八犬伝』、1977(昭和52)年NHK時代ドラマ『鳴門秘帖』(原作・吉川英治)などのシナリオを手がける。石山は「明るく楽しく大らかな人形劇を考えてみてくれないか」という依頼を受け、発想を求めて南の島を旅した。そこで見聞きした現地の人々の大らかな暮らし方と、数年前から読んでいたインドの古典「ラーマーヤナ」の雰囲気を取り入れながら物語をイメージした。「ラーマーヤナ」は策謀で城を追われたラーマ王子が、長い放浪の末、敵を倒して国に戻る壮大な長編叙事詩である。さらに、ギリシャ神話やSF、時事問題やパロディーなど、あらゆるエッセンスとともに斬新なストーリーを作り上げていった。

斬新な工夫で新たな人形劇の世界を創った人形作家・友永詔三

  『プリンプリン物語』の楽しさは、いろいろなタイプの人形が登場し、画面を盛り上げていくことだった。この人形をすべて製作したのは、当時、新進の人形作家だった友永詔三。主要キャラクターは、「棒遣い人形」と呼ばれる、人形の首に繋がった棒で人形を支え、手足を細い棒で操る人形であったが、球体関節をつけることにより、今までの人形とは違った新しい動きをする、高度な人形操作が求められるものだった。また、漁師たちは「糸操り人形(マリオネット)」、市役所の役人や知事などは、手を人形の中に入れて、内側から顔の部分をつかんで表情を作る「グローブ人形(表情人形)」。その他、人形の中に手を入れ、指で頭と手を操作する「手遣い人形」、幕を張って後ろから光を当て人形の影を写し出す「影絵人形」など、キャラクターのイメージにあわせて動きの異なる人形が使われた。さらに、人形の木の材質においても、主役のプリンプリンは白木の清潔感のある米ヒバ、悪役ランカーには桐をつかって黒ずんだ凄みを出すなど、それぞれ個性を醸し出す工夫を凝らしたものだった。
 当時のグラフNHKのインタビューで「人形は、単に演じるだけではなく、それ自体でも、鑑賞にたえるものを作りたい」「子どもはライバルです。本質を見抜く力は、大人も子どもにはかないません。だから、子どもに教えてもらうつもりで自分のためにつくるのです」と語っている。


 『プリンプリン物語』は、作者の石山透さん、人形作家の友永詔三さんをはじめ、当時のスタッフのアツい情熱で作られ、子どもたちはもちろん、大人の雑誌でも特集が組まれるほどの大人気となった。
 なお、1979年5月4日放送の第25回には、意外なキャスティングが行われた。1964~69年に放送された人形劇 『ひょっこりひょうたん島』の人気者ドン・ガバチョが10年ぶりの登場、いま思うと夢の競演だった。
 プリンプリンが仲間たちと潜水艦に乗って旅立つと、海の向こうからおかしな形の島が近づいて来る。聞こえてくるのは、懐かしい『ひょっこりひょうたん島』のテーマソング。島にいたのは、ドン・ガバチョ。しかし、プリンプリンは相手が誰かを知らず、
 「あなた、どなた?」
 これにはガバチョも、ガックリ。
 「ああ、時の流れはおそろしい・・・」
 ちなみに、主演の石川ひとみさん自身も、「『ひょっこりひょうたん島』の名前は知っていたが、まだ幼いころの番組だったので、よく覚えていない」ということで、これには、ガバチョの声の藤村有弘さんもガッカリだったとか。


◇放送期間 1979(昭和54)年4月2日~1982(昭和57)年3月19日
        全656回放送
◇放送時間 総合テレビ 月曜~金曜 18:25~18:40
◇作     石山透
◇人形美術 友永詔三
◇音楽    小六禮次郎
◇声     プリンプリン・・・石川ひとみ
        ボンボン  ・・・神谷明
        オサゲ   ・・・はせさん治
        カセイジン ・・・堀絢子
        モンキー  ・・・斎藤隆
        ランカー  ・・・滝口順平
        ヘドロ   ・・・真理ヨシコ
        シドロ   ・・・パンチョ加賀美
        モドロ   ・・・猪熊虎五郎
        ワット博士 ・・・鷲尾真知子
        ほか
◇人形操作 田畠嘉雄
        伊東万里子
        南波郁江
        小松市子
        ほか

みなさんからの投稿

『プリンプリン』が始まったころ、ワタクシもすでに“イイ年をしたオトナ”だったので、めったに見る機会もなく(親が習慣でNHKにチャンネルを合わせていました。)、ストーリーとか全然知らないんですけど、妙に印象に残ってるのが「ルチ将軍」っていうキャラクターなんです。
巨大な、血管が浮き出てるような後頭部の持ち主で、「知能~指数~、1300ッ!!」っていう決めゼリフ(?)の言い方がおかしくておかしくて。。
アノ人一体なんだったンでしょう・・!!

(更紗)

投稿日2008年02月29日 20:42


リアルタイムで見ていました。当時4歳でした。
「赤は血の色、黒は罪の色、オーレィ!」というヘドロ様の歌を聞いて、「罪」という言葉を覚えました。
そして女心も・・・(!)
「大きくなったら、プリンプリンになるの」と言っていたようです。おかげで今もお姫様気分が抜けません♪
しかし、こんなシュールな話だったとは!
今見たらきっと何倍も楽しめるのにー!

(ぷるんぷるん)

投稿日2008年03月06日 16:51


小学生のころリアルタイムで見ていました。6年生のとき社会科見学でNHK放送センターに行き、センターの玄関にプリンプリン物語の人形が飾ってあって、とても嬉しかったことを思い出します。我が子にも見せてあげたいです。

(ぷちぷち)

投稿日2008年07月07日 11:13


私は今、中学1年生です。
プリンセス・プリンプリンは2003年の再放送の物を見ていました。今もビデオに撮ったものを見ています。
プリンセス・プリンプリンは何歳になっても面白いです!!

(リン丸)

投稿日2009年06月16日 21:29


視聴者から寄せられた、プリンプリン物語の貴重な話を、結構発見したそうですね。前に、アーカイブスで紹介された、ケントッキーシリーズの「ジャンかポンか」が入ってる、1980年度のオープニング映像は、実は、見たことがあります。79年度と同じ、若井丈児のアニメーション映像です。それはさておいて、なぜ、アーカイブスのコーナーに、アクタ共和国シリーズの「王家の谷の宝」の2本が、ないんですか。そのわけを、教えてください。あと、気になることがあるんですけど、マンガン王国シリーズの「オレンジ仮面はプリンセス」の話で、プリンプリンたちが、盆踊りを踊っているシーンって、ありますか。それも、詳しく教えてください。それでは、また、後ほど。

(ミスター・ハッケンバッカー)

投稿日2012年03月04日 22:15


>ミスター・ハッケンバッカーさんへ

「アクタ共和国編」の「王家の谷の宝」はこれまでに2本が発掘されていますが、状態が悪くオープニング・エンディングなども欠けているため公開はしておりません。あしからず。

また「オレンジ仮面とプリンプリンたちが盆踊りを踊っているシーン」は昨年末に発掘されたテープの中に入っていました!しかしテープが切れるなどしているため現在修復作業中で、公開できるかどうか、まだわかりません。
ちなみに放送は1980年7月でした。

(アカイさん)

投稿日2012年03月06日 14:56


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アカイさんのひと言

25年前の「金環日食」は・・・。

アカイさんって誰?
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アカイさんとは?

一見さえないけれど、実はNHKのアーカイブス番組のことなら何でも知っている謎のおじさん。

アカイさんが書きつけてきた、番組資料の膨大な数のノート『アカイさんノート』には、みんなが知っている有名な番組から思い出すのに苦労するような番組まで、メモや写真で事細かに記録してあります。

読めば読むほど、番組の様子やその当時のことが思い起こせる『アカイさんノート』。
さあ、みなさんもアカイさんと一緒に、NHKアーカイブスの奥深~い世界をのぞいてみましょう!

愛犬ブースとともにみなさんからの投稿を待っています。


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