ウルトラアイ

ドキュメンタリー/教養昭和50年代昭和60年代1970年代1980年代あ-お


「ダメでもともと、とことんやるぞ!」から生まれた異色の科学番組


番組ノート

2008年1月29日(火)

 1978(昭和53)年開始の『ウルトラアイ』は、生活の中の疑問や不思議を、実験や特殊撮影で追及・証明した生活科学番組。3年目の「納豆」の回で、29.8%という高視聴率を記録するなど、当時の科学番組としては、異例の高視聴率となり、8年間続いた。

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 NHKの生活科学番組の系譜は『四つの目』『レンズはさぐる』から、この『ウルトラアイ』を経て、その後、『トライ&トライ』『くらべてみれば』『なせばなるほど』、そして現在の『ためしてガッテン』へと続く。

 当時、紅白歌合戦の白組司会を9年連続でつとめた山川静夫アナウンサーが、体を張って実験に挑戦し、奮闘する姿も人気のひとつだった。

  ウルトラアイ びっくり!データ
 様々な検証・実験から『ウルトラアイ』が解明したビックリ!を、紹介しよう。

●犬の嗅覚は人間の1000万倍。しかし、目は強度の近眼
●蚊が1回に吸う血に量は、5.4mg
●赤ちゃんが1日に飲むミルクの量は、800cc~1000cc 1年で約300リットル
●靴の中の湿度は90% 1日約5gの汗を吸収
●靴下は1日2gの汗を吸収。ナイロンだと0.2g

ウルトラ憲章
 『ウルトラアイ』の面白さは、テーマの切り口、目のつけどころにあり、それは徹底的な実証主義にあった。それを、当時の番組スタッフは、3条のウルトラ憲章にまとめている。

ウルトラ憲章
第1条 バカげた意見を笑わない
 テーマはディレクターやスタッフが提案し、スタッフ全員と山川アナ、それにカメラマンまで交えて検討会が行われ、テーマの切り口が決まる。この段階で、具体化・映像化できない企画はボツ。この時のルールは「どんなバカなことを言っても、絶対にバカにしない。常識という枠から飛び出した自由な発想をするのが、ウルトラアイの活力ですから」(持丸チーフ・ディレクター)
第2条 体験取材 やってみないとわからない
第3条 みんなでやればこわくない
 ウルトラ流の番組づくりは、固いチームワークから。

 これが「ダメでもともと、とことんやるぞ!」から生まれた異例の科学番組の原点だった。


 ビールを飲んだ人とジュースを飲んだ人、どちらが蚊に刺されやすいかを、実際に飲んでみて蚊に刺される実験(1980年7月7日放送)など、ささいで、時にはバカバカしいと思われるようなテーマであっても、真剣かつ生真面目に取り組み、ミクロを大げさに検証するという画期的な番組であった。そうしたスタッフの熱意や番組づくりが、今も数多く放送されているサイエンスバラエティーや教養バラエティーへの大きな刺激となったのかもしれないね。


◇ 放送期間 1978(昭和53)年5月8日~1986(昭和61)年3月17日
◇ 放送時間 総合テレビ 月曜19:30~19:59
◇ 司会 山川静夫アナウンサー
◇ 主なレギュラー出演 榊原るみ、おおば比呂司、黒鉄ヒロシ
◇ ナレーター 小林恭治

みなさんからの投稿

山川さんがフランス語に挑戦する回が面白かったと記憶してるんですけど、どういう結果になったかが定かではなくて・・。
日本語禁止だったと思うんです。
私、この番組でフランス語で「これ何ですか?」が「ケスクセ」(Qu'est-ce que c'est?)というのを知りました。
山川さん連発してましたから。
結局どうなったのか、もしVTRが残ってるなら見たいですね。

(更紗)

投稿日2008年02月04日 13:25


>更紗さん
すごい「記憶力」ですね!
私のメモによると更紗さんの投稿は1979年に放送されたまさに“「記憶力」”という回のものではないでしょうか。
山川アナがフランス人のノンベルさんのお宅を訪問し、フランス語を一家の中で修行したという記録がありますね。
残念ながらVTRは残っていないのですよ。しかし、更紗さんには驚いた!

(アカイさん)

投稿日2008年02月04日 13:53


『ウルトラアイ』家族で楽しんで見ていました。
とても勉強になりましたよ。また見終わった後、家族で話が盛り上がりました。
ところで、ずっと気になっている事があります。もしかしたら『トライ&トライ』かも知れないのですが、雨の中走るのと歩くのでは、どちらが濡れるのが少なくてすむのか。オール阪神・巨人さんが人形を引っ張って実験されたと思います。結果は一緒だったような気がするのですが。
もうひとつ、徳田章アナと遠藤ふき子アナがセーターを編んでいたと思うのですが、どうでしたっけ・・・?もしよろしければ教えてください。お願いいたします。

(omame)

投稿日2008年02月05日 18:33


>omameさん

>雨の中走るのと歩くのでは、どちらが濡れるのが少なくてす
>むのか。オール阪神・巨人さんが人形を引っ張って実験され
>たと思います。

 1984(昭和59)年に放送された「雨に歩けば‐雨傘の徹底研究‐」かもしれませんね。テルテル坊主の格好をしたスタッフが実験をした結果、走った時は、上から降ってくる雨は防げても、下からはね返った雨を多く受け取ってしまうので、ぬれ方が多くなってしまうという結果でした。オール阪神・巨人さんのお姿は見えなかったようですが・・・ひょっとして別の回なのかな?もし見つかったらご報告しましょう。

> 徳田章アナと遠藤ふき子アナがセーターを編んでいたと思う
>のですが、どうでしたっけ・・・?

 1987(昭和62)年のクリスマスも間近な12月14日放送の『トライ&トライ』での「プレゼントの王様・毛糸のセーターの秘密」の実験ですね。『トライ&トライ』は『ウルトラアイ』の後任番組で1986(昭和61)年4月から始まった番組でした。昔は、セーターがプレゼントの王様でしたね。ワタシも若い頃は・・・(コホン、コホン)さてさて話がズレてしまいましたが、ご記憶の通り、徳田章アナウンサーがセーター編みにトライしました。海辺でも、出張先でも、そしてニューススタジオでも。苦労も実り、無事、青いセーターが編みあがってめでたしめでたしでした。

(アカイさん)

投稿日2008年02月13日 19:20


自分が小学生のころよく観てました。
実験で憶えているのは、たしか、暖かい場所と寒い場所を交互に移動したときの体の変化を調べる実験で、アシスタントの方(女性)が裸で(文字通り体当たり)で実験にトライしておられたのを鮮明に記憶しているのですが…どうだったでしょうか?まわりの人が信じてくれません(笑)

(nao)

投稿日2008年03月12日 20:44


1983年6月13日放送の「汗かき健康法」の回かな?
温度や湿度の変化、生活習慣によって汗の出方の違いを見る実験を上半身裸の・・・・・・男性が行いました。実験スタッフの体つきが細身で、耳にかぶさるくらいの長めの髪型だったことと、実験会場の照明が暗めだったので、ひょっとすると女性に見えたのかなあ、とも思われますが・・・・
どうでしょう?

(アカイさん)

投稿日2008年03月19日 18:18


私は見た記憶ないんですけれど、昭和54年の放送で「一日のテレビ全番組の言葉を文字に直して数値化」する実験をしたんですってね。
で、結果が「27万2290字」(!!)
多いんだか少ないんだか、目安がわかんないっ!(笑)。でも、どういう風に計測したのか、VTRが残ってるなら見てみたいですねぇ~。

(更紗)

投稿日2008年10月19日 21:51


『トライ&トライ』の場面によく、中学生くらい?の小林千絵さんが出演されてませんでしたか? タレントの小林千絵さんと同一人物でしょうか?

(ゴメリー)

投稿日2008年11月26日 04:05


2007年にドイツに行ったとき、"Nicht Nachmachen!"(多分、「危険ですからまねしないで下さい」という意味)の科学番組をやっていて、ウルトラアイのドイツ版かなと思いました。
内容は日常生活に関するなかなか危険な実験を、出演者が身を挺してやってみるというもののようです。
私が見たときには、「水中に落ちた車から脱出するには?」ということで、車内に水が満ちてきてほとんど空気がなくなって内外の圧力差がなくなる瞬間に、窓ガラスを一気に割って脱出するというのを出演者が身を挺してやっていました。実際にガラスが一発では割れなくて、やむをえず、非常用の圧縮空気を1回吸ってやっと脱出に成功していました。
生活科学番組の中で外国の番組による道場破りみたいな企画があると面白いですね。

(ハチ)

投稿日2009年01月21日 23:55


更紗さんが書かれているエピソード、私も覚えています。
その家の奥さんから「ケスクセ・ムッシュ」と呼ばれていました。
私の記憶にあるのは、山川さんが野球に挑戦した回です。最後に、その成果を試すためにプロ野球の試合(オープン戦?)に出ることになり、背番号0のユニホームを着てグラウンドに向かう場面は覚えているのですが、結果はどうだったんでしょうか…?映像は残っていないかもしれませんが、記録を調べていただけたら嬉しいです。

(SUB)

投稿日2009年03月28日 00:32


私が20代の頃、美術のスタッフとして「ウルトラアイ」に参加させていただいていた時期があります。確か104stだったでしょうか。
山形の天童と群馬の桐生では布団に含む水分量はどう違うかとか、ゴキブリの運動量を調べるために1週間ゴキブリと過ごしたり、ロケにも参加さて頂き、私の人生の宝となっています。
あの頃のフィルムが残っていれば見てみたいと思います。特に「眠法ふとんの術」という回では、私もTVに映りました。とても懐かしい思い出です。

(まっちゃん)

投稿日2010年05月09日 20:28


>まっちゃんさん
ご担当された回の例としてあげられたのは、1981(昭和56)年2月16日(月)放送の「眠法 ふとんの術」と、同年6月29日(月)放送の「家庭害虫シリーズ ゴキブリ」ですね。
このうち、「ゴキブリ」の回は、全国のNHK放送局(横浜局を除く)にある「番組公開ライブラリー」の公開番組に入っています。ぜひ、お出かけのうえ、ご覧ください。
(詳しくはこちら http://www.nhk.or.jp/archives/library/)

(アカイさん)

投稿日2010年05月10日 13:01


アカイさんありがとうございます。
投稿が採用されて感激です。
さっそく出かけてみます。

(まっちゃん)

投稿日2010年05月17日 00:29


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読めば読むほど、番組の様子やその当時のことが思い起こせる『アカイさんノート』。
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