「はやぶさ」功労者に感謝状 (2010年12月2日)


弘前市出身の川口淳一郎さんがプロジェクトリーダーをつとめ、世界で初めて小惑星から微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」の快挙をたたえ、プロジェクトチームと、それを支えた町工場や大学など100余りの関係者に、宇宙開発を担当する海江田経済財政担当大臣と高木文部科学大臣から感謝状が贈られました。 「はやぶさ」は、地球から3億キロ離れた小惑星「イトカワ」との間を往復飛行し、小惑星の微粒子を持ち帰るという、世界で初めての快挙を成し遂げました。 政府は、絶体絶命のピンチを何度も乗り越え地球に帰還した「はやぶさ」の姿に、多くの国民が夢と希望をもらったとして、「はやぶさ」のプロジェクトチームと、それを支えた町工場や大学などあわせて118の関係者に感謝状を贈ることを決め、2日贈呈式が東京の内閣府で行われました。贈呈式には、弘前市出身でチームリーダーの宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授や、企業などの代表が出席し、大臣から感謝状を受け取った川口教授は、「プロジェクトに関わったみなさんに私からもお礼を申し上げたい。今回の成果をバネに若い世代にも挑戦し続けてほしい」とあいさつしました。このあと、快挙の達成に関わったメンバーがそろって記念撮影し、喜びを分かち合っていました。はやぶさのカプセルを開発したメーカーの担当者は、「日本の宇宙関係者が力を結集して成し遂げたプロジェクトに関わることができて、誇りに思います」と話していました。

はやぶさ ミッション達成を確認(NHKニュースより)


ことし6月、地球に帰還した「はやぶさ」のカプセルに小惑星イトカワで採取した微粒子が入っていたことがわかりました。小惑星からサンプルを持ち帰るという世界で初めてのミッションが達成されたことになります。 これは、16日朝の閣議のあとの記者会見で、高木義明文部科学大臣が明らかにしました。それによりますと、ことし6月、7年ぶりに地球に帰還したはやぶさのカプセルからは、これまでに1ミリの100分の1ほどの微粒子1500個が回収され、電子顕微鏡などを使って詳しい分析が続けられていました。その結果、微粒子の多くはかんらん石と呼ばれる鉱物で、鉄とマグネシウムの比率が過去に地球上に落下したいん石の成分とよく一致することがわかりました。この比率は、はやぶさが調べたイトカワの表面にある岩石のデータとも一致するということで、宇宙航空研究開発機構は「微粒子のほとんどがイトカワ由来だと判断した」としています。イトカワのサンプルの採取をめぐっては、着陸の際のトラブルの影響で回収装置がうまく働かず、回収できたかどうかはっきりしていませんでした。今回、イトカワの微粒子がカプセルに入っていたことがわかったことで、小惑星からサンプルを持ち帰るという、世界初のミッションが達成されたことになり、宇宙航空研究開発機構では、今後、国内外の研究者に微粒子を配り、より詳しい分析を行うことにしています。

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