NHK青森コンテンツサイト
おいしい投資話に注意!
砂川侑花(記者)
2022年09月15日 (木)
詐欺にだまされないための対策を考える「ストップ!詐欺」。
今回のテーマは「おいしい投資話に注意!」です。
こちらは県消費生活センターに寄せられた暗号資産やFXなど、投資に関係した相談件数の推移です。昨年度の相談件数は126件で、前の年よりも40件増加しました。
投資は経済にとって欠かせないものですが、リスクもあることを認識する必要があります。最近、明らかに詐欺が疑われる事例も発生しているんです。
さっそく県内の事例を紹介していきます。
暗号資産の投資を行っている業者からの電話
ことし(令和4年)5月、津軽地方に住む50代の男性のもとに、暗号資産の投資を行っている業者を名乗る人物から電話がありました。
業者は「国内外の情勢が非常に不安定で、いま株はもうからない状況だ。暗号資産に投資するともうけが出る」と投資話を持ちかけました。
男性は以前から株の投資を行っていましたが、利益が出ていなかったこともあり、業者の指示するまま暗号資産の交換所の口座を作り、500万円を入金しました。
口座を作ってから1週間ほどは電話で業者とやりとりしていましたが、その後は運用を業者にまかせて、口座を放置していました。
その2週間後、男性が業者とやりとりしようと電話したところ、「担当者が不在だ」と伝えられ、その後、かけ直しても電話がつながらなくなったといいます。
男性が心配になって入金した口座を確認するとお金が残っていませんでした。
交換所に問い合わせたところすべて別の口座に出金されていることがわかったそうです。
その後、消費生活センターに連絡し詐欺の疑いが強いことがわかったということです。
この業者は、なぜ出金することができたのか。実は、男性と業者はパスワードなど、口座の情報を共有していて、業者も自由に出金できるような状態だったそうです。
詐欺かどうかの見分け方は?
まず、見分ける方法として有効なのが、やりとりしている業者が金融庁に登録されている業者かどうか確認することです。
金融庁は登録されている業者の一覧を、ホームページに公開しています。
少しでもおかしいと思ったら、このファイルを開いて、業者が登録されているか確認してみましょう。
金融庁ホームページはこちら ※NHKサイトを離れます。
今回の場合は「金融商品取引業者」の一覧を確認してください。
また、一覧に業者の名前があっても名前をかたっている可能性があります。
念のため、記載されている業者の番号に連絡し、問い合わせてみましょう。