酸ヶ湯が積雪の観測地点なのはなぜ?
髙橋昴平(記者)
2022年05月10日 (火)

平川市の安藤智史さんから「人があまり住んでいない酸ヶ湯が積雪の観測地点になっているのはなぜですか?」という質問が寄せられました。
安藤さんは県外に住む友人が酸ヶ湯の積雪量を見て、青森県全体で同じレベルで雪が積もっているのではと誤解された経験があるということです。
確かに青森県は雪深い地域ではありますが、例えば、安藤さんが住む平川市の観測地点と、酸ヶ湯の観測地点の積雪を比較してみますと、2月の積雪の平年値は平川市が91センチなのに対し、酸ヶ湯は3メートル73センチと、2メートル以上の差があります。
県外の人に誤解されたくないという安藤さんのお気持ちも分かります。
青森地方気象台によりますと、酸ヶ湯で積雪などの観測を始めたのは昭和54年です。
気象台によりますと、その理由は、山間部は平地より気象の予測が難しいため、データの蓄積が必要なことや、雪崩などが起きやすく、周辺の道路を通る際に観測データを役立ててもらうことなどです。
NHKの放送でも酸ヶ湯の積雪量を県外向けにお伝えするときは、八甲田山系の酸ヶ湯と表記するなどして、酸ヶ湯が山あいにあることが分かるようにしています。
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