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サッカーJ3 ヴァンラーレ八戸 新GM・熊谷浩二さんと新監督・石﨑信弘さんに聞く J2昇格への道

執筆者角田彩子(記者)
2023年04月19日 (水)

サッカーJ3 ヴァンラーレ八戸 新GM・熊谷浩二さんと新監督・石﨑信弘さんに聞く J2昇格への道

八戸市を拠点とするサッカーJ3“ヴァンラーレ八戸”。
今シーズンはJ2昇格に向けた本気度が違うように感じます。
その理由は、新たに加わったゼネラルマネージャーと監督の2人のキーマン。
そして2人がよく口にする“アグレッシブ(積極的)”という言葉です。
新生ヴァンラーレの舞台裏を取材しました。

キーマン1人目は・・・

グランドで走るヴァンラーレの選手たち

取材をしたのは、まだ少し肌寒い3月中旬。
ホーム開幕戦を前に、ヴァンラーレの選手たちは八戸市のプライフーズスタジアムで2時間ほど練習で汗を流しました。

熊谷浩二さん

キーマンの1人は選手を見守るこの男性。熊谷浩二さんです。
熊谷さんは、今シーズンからヴァンラーレのゼネラルマネージャーとして選手やスタッフなどチーム全体のまとめ役を担っています。
そんな熊谷さんは、青森県の十和田市で生まれ育ち、県内の三本木農業高校に入学しました。
高校卒業後は、常勝“鹿島アントラーズ”に入団。
プロサッカー選手としてデビューしました。
鹿島アントラーズではレギュラーとして数々のタイトル獲得に貢献しました。

指導している熊谷さん

選手引退後は、鹿島アントラーズのユースチームのコーチや監督など16年間指導者としての経験を積みました。
そして今シーズンは、これまでの実績が買われて、地元青森にあるプロサッカーチーム、ヴァンラーレのゼネラルマネージャーに就任しました。

ヴァンラーレの印象を語る熊谷さん

熊谷さんは、ヴァンラーレについて次のような印象を持っていると話します。

「サッカーの基本的な部分“走ること”や“1プレー1プレーのきわの部分”がきちんとできているので、上積みは充分していける土台があると思いました」。

練習中のヴァンラーレの選手たち

今シーズンでチーム結成18年目のヴァンラーレ。
J3に参入した2019年以来、最高成績は18チーム中10位となかなか上位にあがることができませんでした。
そんなヴァンラーレが勝利をあげていくには何が必要なのか。
熊谷さんは“先を見据えた土台を作ること”だと話します。

熊谷さんインタビュー

「プロの世界なので結果は切り離せないと思っていて、勝利にはこだわってやっていきたいと思っています。J2昇格を目標に取り組んでいる中で、ステップアップしていかないといけない部分はあるので、この1年は“3年後・5年後を見据えた土台をきちんと作ること”を意識して取り組んでいきます」。

アカデミーの様子

先を見据えたチーム作りを考えている熊谷さん。
そんな熊谷さんが重視しているのは18歳までの育成選手が参加する“アカデミーの底上げ”です。

熊谷さんインタビュー

「今までの経験で、どういう組織だったり、どういうプロセスを踏むと結果が出るかということは培ってこられたと思っているので、その経験をヴァンラーレで何かしらの力にできればいいなと思っています。自分自身もずっとサッカーに携わってきたので、ヴァンラーレのトップチームの結果、またアカデミーのところ、この2つには特に注視していきたいと思っています」。

キーマンは他にも・・・

練習中の監督

キーマン2人目は新監督。石﨑信弘監督です。
石﨑監督は、2013年10位だったJ2のモンテディオ山形を、就任した2014年にJ1に導いた実績の持ち主です。

走る選手たち

そんな石﨑監督が今シーズンで目指すスタイルは、守備も攻撃も“アグレッシブ(積極的)”に走るサッカー。
選手たちは今、90分間走り続ける体力をつけるため、これまで以上に走り込みに重点を置いています。

石﨑監督

「守備でも“アグレッシブ(積極的)”にボールを奪いにいく。それだけでなく、攻撃のところでも“アグレッシブ(積極的)”にボールを持っている人を追い越して、前に出ていくサッカーをやっていきたいと思います。そして、J2昇格を目標にチーム一丸となって戦い抜きたいです」。

ゼネラルマネージャーと監督が変わり、新体制となったヴァンラーレ。
最後に、ゼネラルマネージャーに就任した熊谷さんは“地元青森”への思いを話してくれました。

熊谷さんインタビュー

「貢献というとおこがましいかもしれませんが、微力ながら何か助けになれる部分があれば力になりたいと思っています。ヴァンラーレという名前がまずは青森県で周知されて、その次にJリーグ、サッカー界、スポーツ界と、どんどん広がっていけばいいなと。1番は見に来てくれた人が笑顔で喜んでもらうことですが、逆に結果が良くなかった時に選手とファンが一緒になって泣いたり、悔しがったりできる、そんなチーム作りができればいいなと思っていて、そのためにまずは監督と一緒に“アグレッシブ(積極的)”なサッカーを目標に取り組んでいきたい」。

ヴァンラーレは、キーマン2人を迎え、今シーズン始動しました。
キーマン2人が掲げる合言葉は“アグレッシブ(積極的)”。
悲願のJ2昇格に向けて、石﨑監督と熊谷ゼネラルマネージャーがどんなチームにしていくのか、今後のヴァンラーレに期待しましょう。

取材後記

「すごい人がヴァンラーレに戻ってきた」
そう教えてもらったのがきっかけで取材がスタートしました。
取材を進めていくにつれて、石﨑監督や熊谷ゼネラルマネージャーの過去の功績の“すごさ!”を改めて感じました。
そんな2人がヴァンラーレに就任し、どんなチーム作りをしていくのか、取材を進めると2人の共通のキーワードは“アグレッシブ(積極的)”でした。
今シーズンは始まったばかりですが、“アグレッシブ(積極的)”なサッカーをして、J2昇格に向けて、頑張ってほしいと思いました。

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