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【NHK】日本の安全保障に影響も?アメリカ軍 三沢基地のACE訓練を独自取材

「いつも見ている北東アジアの地図を逆さにして見てください」。 私(浅井=記者)がNHK入局前に勤めていた防衛省で、入省時のある研修で言われたことです。周辺国の視線で日本を見るというのが、その目的でしたが、確かに地図を逆さにして見るとロシアや北朝鮮、さらに、中国が太平洋側に出ようとする際、日本列島は「防波堤」のように存在しているのがよく理解できたと記憶しています。 青森の重要性 その日本の北に位置し、日本海と太平洋をつなぐ津軽海峡もある青森県の三沢基地は安全保障を考える上で重要な存在と言えます。三沢基地には、最新鋭の戦闘機が配備されている航空自衛隊があるほか、アフガニスタンやイラクで作戦を遂行した経験を持つF16戦闘機を主とするアメリカ空軍の第35戦闘航空団などが駐留しています。三沢市の郊外には本州では唯一、空から地上への射撃や爆撃の訓練が行える三沢対地射爆撃場があり、三沢基地の所属ではない航空機も訓練を目的にたびたび飛来します。 また、青森県には各地に自衛隊やアメリカ軍の基地や関連施設が点在しています。自衛官の最上位の階級は「将」と言いますが、陸海空の自衛隊の「将」がそろっている都道府県は、実は東京と青森県だけなのです。

執筆者 浅井遼(記者)
2022年12月16日 (金)

青森に忍び寄る円安の"影"

青森は国際都市? 私(浅井=記者)は青森県三沢市にあるNHKの支局で2019年の夏から勤務しています。市内にはアメリカ軍の基地が所在し、多くの軍関係者が住んでいて、彼らアメリカ人を取材する機会もあるほか、隣接する六ヶ所村には、原子力に関連する施設や研究所があり、フランス人をはじめ、さまざまな国から来た人たちが働いています。 しかし、日々の取材はそれだけではありません。 そのようなわけで、収穫の季節ごとに何度か取材をさせて頂く機会があります。そこで気がつくのは外国から来た労働者の多さ。 三沢市とその周辺は、「やませ」と呼ばれる偏東風が太平洋側から吹いて夏でも涼しい気候と柔らかな土壌を生かして、ながいもやにんにく、ごぼうなどの農業が盛んで全国屈指の生産量を誇っています。 農家の人たちに話を伺うと近年、日本の若者で担い手が不足していて、外国人労働者に頼っているということで、仕事をする上で欠かせない存在になっているのです。 ベトナム人や中国人、インドネシア人、最近では介護施設でネパール人を初めて受け入れ「開所式」を行ったという取材もしました。 このように青森県は意外にも国際色豊かな地域なのです。

執筆者 浅井遼(記者)
2022年11月25日 (金)