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江戸から続く!?土のひな人形

執筆者村田優歌(キャスター)
2022年03月11日 (金)

江戸から続く!?土のひな人形

「下川原土人形」をご存知ですか?
弘前市の伝統工芸にも指定されている焼き物で、素朴なかわいらしさが人気の、昔ながらの土人形です。

3月3日の中継では、人気のひな人形も交え、下川原土人形の魅力を弘前市の工房からお届けしました!


ひとつずつ手作業で仕上げる土人形

土人形は、ひとつひとつすべて手作業で作られています!
顔もひとつとして同じものはありません。
自分好みの表情の人形をじっくり吟味して買っていくお客さんも多いそうですよ。

下川原焼は、色合いの鮮やかさも特徴のひとつ。
鮮やかなポスターカラーを使用して色を塗ります。

ポスターカラー

筆も太さや色によって使い分けているので、こんなにたくさん!
いつでも綺麗な線が描けるように、少しでも筆先が広がってきたらすぐに交換します。

少しでも筆先が広がってきたらすぐに交換します

人形を焼いて、全体を白く塗ってから色付け。
ひとつずつ仕上げているので、大量生産はできないんです。

ひとつずつ仕上げているので、大量生産はできないんです

江戸から残る型

下川原土人形の歴史は江戸時代に遡ります。
津軽藩のお殿様が、当時この地域に焼き物の職人を集めて陶磁器を作らせていました。
そんな中、冬の閑散期に「子ども用のおもちゃを作って欲しい」と頼まれた職人たちが土人形を作り始めたのが始まりなんです。

当時作られた型は、今もきれいな状態で残っています!

江戸時代の型

この型に粘土を張り付けて焼型を作り、さらにその中に土を詰めて人形を作るので、完成形は、元の型より二回り小さくなります。

完成形は、元の型より二回り小さくなります

200年も前の型を使って、今も人形を作り続けているんです。

ちなみに、四代目の時代に新たに作られたデザインもいくつかあります。
新しいデザインは、りんご売りなど青森らしさを追求したものが多く、昔のデザインとはひと味違ったかわいらしさも楽しめますよ。

昔のデザインとはひと味違ったかわいらしさも楽しめます

下川原焼のひな人形

中継の中でもご紹介した下川原焼のひな人形は、江戸時代の後期頃から作られるようになりました。
ひな人形の型も昔ながらのものが残されているんです。
着物は基本的に、黒と紫の二色だそうです。

昔ながらのものが残されています。

昔ながらのものが残されています。 
下川原焼のひな人形は、3年前、東京・目黒の雅叙園で毎年恒例の「百段雛まつり」でも展示されました。
その時に販売した100セットは、なんと完売するほどの人気だったそうです。

三人官女や五人囃子もそろった十五人飾りはとても華やかです。
中でも特に色付けが大変だというのが…随身です。

中でも特に色付けが大変だというのが…随身です

虎の上に座っているような体勢の男性。弓を持っています。
一番細かくて使う色も多く、色付けに苦労するんだそうです。

色付けに苦労する

中継では登場しませんでしたが、工房には立派な窯もあります。
窯の上にあるのは、焼かれ待ちの巨大な鳩笛!!!

立派な窯も

弘前市で200年以上続く下川原焼。
七代目の高谷智二さんにたっぷりとその魅力を教えていただきました。
高谷さん、ありがとうございました!

高谷下川原焼土人形製陶所
住所:弘前市桔梗野1-20-8
営業時間:毎週日曜日 午後3時~午後5時
問い合わせ先:0172-32-6888

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