昔々（むかしむかし）、オジャロスとカズマロスという仲（なか）のよい二人がいた。あるときオジャロスはエンマトゥス大王様（だいおうさま）のプリンを食べてしまい、三日三晩（みっかみばん）グチグチの刑（けい）を受（う）けることに。せめてその前に故郷（こきょう）の許婚（いいなずけ）のオカメネスに会いたいというオジャロスのために、カズマロスはオジャロスが帰ってこなければ自分がかわりにグチグチの刑をうけると言う。はたしてオジャロスは太陽（たいよう）がしずむまでにもどってこられるのか？

ふきすさぶ秋風（あきかぜ）の中、ハラハラと落（お）ちるイチョウの葉（は）っぱを見て、「秋はなぜかもの悲（がな）しい気持（きも）ちになるの」と目をうるませ、物思（ものおも）いにふけるおじゃる丸。そこへやってきた子鬼トリオは、シャクをとりかえす前に、元気のないおじゃる丸を元気づけようとするが・・・

骨董品屋（こっとうひんや）の店長（てんちょう）タナカヨシコ。仕入（しい）れに行く途中（とちゅう）で、「マロもつれていってたも」と、おいすがるおじゃる丸につかまり、しぶしぶつれて行くことに。なんでもかんでも拾（ひろ）おうとするおじゃる丸に、「ガラクタの中に眠（ねむ）るお宝（たから）だけをいただくんだよ」、とタナカ。しかしおじゃる丸が拾うものはみなタナカの『こだわり』にあわず、ダメ出しをくらってしまう。

おじゃる・カズマ・金ちゃん・小町ちゃんそして本田先生で鬼（おに）ごっこ。じゃんけんで負（ま）けてオニになった本田は「じゃあ10数えたらおいかけるぞ〜1・2・3」と数えはじめるが、いっこうに、にげるようすのない子どもたち。本田は「オレは教師（きょうし）なんだから、子どもたちににげ方を教えなくてはいけなかったんだーっ」と、鬼ごっこの前にまずにげ方を教えることにしたが・・・

おじゃる丸からシャクをとりかえすため、エンマ界から強力（きょうりょく）な助っ人（すけっと）がやってきた。その名も『助っ人屋（すけっとや）のクロ』。なんでも成功（せいこう）させてくれるすごいヤツらしい。今までのおじゃる丸からシャクをとりかえす作戦（さくせん）をことごとくダメ出しされ、落（お）ちこむ子鬼トリオ。シャクがとりかえせるならと子鬼トリオはクロをリーダーにその作戦を手伝（てつだ）うことに・・・