秋田・山登り(鳥海山 下りてビックリ編)【高井伴明】
(こちらのブログの続きです)
前回まで、鳥海山に登ったことを書きました。
実は、山から下りてきて、ビックリしたことがありました。
こちらは、視聴者の方から届いた写真です。
私が登っている最中に、こんな雲が出ていたのです。
まるで噴火のような雲だとSNSで話題になっていました。
確かに登山中は、一面が暗くなるような時間もありました。
私は、スッキリ晴れ渡る日を吟味したつもりでした。
このため、驚きとともに、気象予報士として、ショックでもありました。
早速、衛星雲画像を見てみると、確かに、私の予想通り、全体的には、雲の少ない晴れでした。
ただ、まさに鳥海山(標高2236m)と岩手山(標高2038m)の上だけ、モクモクとした雲が出ていたのです。
山の天気にくわしい気象予報士に確認しました。
すると山では、海側から風が吹けば、湿った空気が流れ込んで、雲ができると考えたほうがよいとのこと。
この日も、確かに全般に風はおだやかでしたが、鳥海山には、海から弱い風が吹いていました。
また、この日は、平年より暖かかったので、その影響もあったかもしれません。
山の天気の予想は難しいとはよく言いますが、それを改めて実感しました。