2022年9月
NHK秋田 山中翔太アナ 県北の観光スポットで坑道探検!
お久しぶりです。山中です。
秋田2度目の夏が過ぎようとしています。
ペーパードライバーだった私も秋田に来てから車を運転する機会が増え、
最近はドライブする距離を徐々に伸ばしながら運転技術を磨いています。
先日はちょっと遠くへドライブに行きたいなぁと思い
以前から気になっていた鹿角市の「尾去沢鉱山」に行ってきましたよ!
なぜ、尾去沢鉱山なのか?
秋田の地名を調べていたところ
「尾去沢」(おさりざわ)がどうしても読めなくて、、、
どういう場所か調べていくうちに鉱山で有名なところだと知りました。
鉱山についての私の知識といえば、、、
「某7人のこびとたちがハイホーハイホーと言いながら働いていたよなぁ、、、」
「空に浮かぶ古代都市を冒険するあのアニメの主人公は鉱山で働いてたっけ?」
「ブロックを配置して建築やサバイバルを楽しむ某有名PCゲームでは鉱山でダイヤモンドを掘っていたような、、、」
というくらい
(アニメやゲームの知識ばかりです 笑)
尾去沢鉱山では実際に使われていた坑道を見学できると知り、
「これは行ってみたい!」とワクワクしながら車を走らせました!
秋田市から2時間ちょっとのドライブを終えて到着。
場所は山の中ではありますが、鹿角花輪駅から車で10分と思っていたよりも街中に近い場所にありました。
駐車場ではじっとりと夏の蒸し暑さを感じましたが、坑道入口まで歩いていくと、奥からひんやりとした風が、、、
受付では「坑道内は年間を通じて13℃前後ですので、上着などを羽織ってお入りください」とのこと。
事前に調べていたのでパーカーを準備していた山中。
「持ってきました!」っと受付でドヤ顔でパーカーを取り出しました。
(あまりのテンションの高さに受付の方、苦笑い。失礼しました。)
夏用の半袖のシャツの上から厚手のパーカーを着て準備完了!
「いざ、坑道内へ!」
コンクリートで固められた一般的なトンネルのような入り口からスタート。
「坑道入口の写真」
歩を進めるたびに温度が徐々に下がっていくのが分かります。
(上着を用意していて本当に良かった。)
数メートル歩いていくとコンクリートの壁が終わり、一気に鉱山の岩肌がむき出しに!
壁には点々とぶら下がった電球。
しみだした水でしっとりと濡れた岩肌の陰影をくっきりと浮かび上がらせています。
足元にはトロッコに使われていたレールの跡。
坑道の奥へと見えなくなるまで続いています。
うーん!なんとも地下坑道っぽい!!!
(はじめての地下坑道ですが、、、笑)
「ザ・鉱山にテンションが上がる山中」
歩いて見学できるのは坑道の1.7kmほど。
およそ40分ほどで1週できるコースですが、
実際に掘られた坑道の総延長距離はなんと800km!
何階層にもアリの巣のように伸びているんだそうです。
進んでいくと壁にはキラキラ光るものが!
説明には「銅鉱石(黄銅鉱)」の文字。
目に見えるところに銅があるとは思っていなかったのでびっくりです。
えっ!採れそう、、、なんて思ったりも、、、
(注 絶対に採ってはいけません。)
「中央のキラキラ光るものが銅鉱石」
途中途中、丸太で補強された通路を見ながら
「あっ!これゲームで見たやつだ!本当に木で補強しているんだ!」とゲームで得た知識を目の当たりにし大興奮。
コース内にある説明書きを読んだりや自動アナウンスに耳を傾けたりして鉱山についてしっかり学習しながら進みます。
「丸太で補強された坑道」
坑道の途中には鉱脈に沿って上にも横にも掘り進めていたのでぽっかりと空いた空間がたくさん。
果てしなく下に続いていく真っ黒な空洞を見つめていると、吸い込まれてしまいそうで、背筋がゾクリ、、、
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
というニーチェの言葉が頭に浮かびました 笑
「底が見えない穴の深さに恐怖を覚えました、、、」
ずんずん進むうちに気分はもう探検家。
ムチと帽子をたずさえたハリソンフォードさん主演のあの映画のテーマが脳内に流れまくりです。
「写真撮影コーナーではしゃぐ山中」
すると突然開けた場所に!
何やら作業着を着た人がたくさんいますが、、、?
よくよく見ると精巧に作られた人形。
当時働いていた人たちの様子を再現する演出です。
「地下の事務所で集まる人形」
「リフトを動かす様子を再現する人形」
リアルな作業風景の人形展示から
当時の方々に想いを馳せます。
じっくり1時間半かけてコースを回り地上へ帰還。
さっきまでの坑道内の涼しさと打って変わって外は来た時と変わらず夏のじっとりとした暑さ。
なんだか別世界を旅してきたかのような不思議な感覚に、、、
近くにある自動販売機へ寄って、取り出した10円玉に
「この銅硬貨に使われている銅も先人たちが一生懸命掘ったものなのかもしれない、、、」と思い
ちょっとノスタルジックな気持ちになりました。
坑道の果てしないスケールとそれを掘り進めた先人たちの生活を知り、ちょっぴり大人な気分になった山中でした。
(なお、うかがったのは先日の大雨の前です。
8月13日から19日までは大雨の影響で施設までの道路が通行止めになっていましたが、現在は解消。
尾去沢鉱山の施設自体には大きな被害はなく、今も営業を続けているということです。)